異世界魔法は遅れてる! 8 (オーバーラップ文庫)

【異世界魔法は遅れてる!8】 樋辻臥命/猫鍋蒼 オーバーラップ文庫


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最強の現代魔術師 VS 七剣の頂点!

ネルフェリア帝国へ侵攻する魔族軍を退けた、現代日本の魔術師・八鍵水明。
因縁の敵との邂逅を経た水明は、ついに親友の遮那黎二に現代魔術師であることを打ち明ける。
驚く黎二と一旦別れ、帝都に戻った水明を待っていたのは――水着でプール!?
英気を養った水明は、アステル王国ハドリアス公爵邸で消息を絶った勇者エリオットの救出へ向かう。
魔術で密かに公爵邸へ潜入し、事件の真実を暴くべく立ち回るが、その果てに思わぬ人物――異世界最高の剣士“七剣"の第一位と対峙することになり……!?
異世界魔法と現代魔術が交錯する異世界ファンタジー、端緒を拓く第8巻!
やっぱり水明くんと黎二の親友関係って好きだなあ。黎二って、いわゆる性格的に遊びの少ない面白みのあんまりない主人公タイプだと思うんだけれど、それが水明くんと水樹の三人一緒だと年相応の稚気と気の置けない関係特有のノリの良さを見せてくれるんで、ほんといい関係なんだな、というのが伝わってくる。水明くんもあんな風にふざける姿って黎二たち相手にしかあんまり見せないですもんね。レフィールたちと一緒にいるときもそれはそれでリラックスはしているんだけれど、黎二たちと居る時のそれとはまたちょっと違うんですよねえ。どっちがどうというわけじゃないんだけれど。
水明くんが黎二たちに魔術師としての自分を教えたくなかったというのは、彼らの身の危険もそうなんだけれど、レフィールたち相手にしている時の水明くんがあくまで魔術師であるというのを前提としているのを見ると、そういうのを抜きにしてまっさらの状態で付き合える相手として黎二たちはほんとに掛け替えのないものだったのでしょう。サクラメントを手に入れてしまったことで、否応なく元の世界に戻ったとしても魔術師たちの世界と関わることになってしまった黎二に、真実を知らせるのは仕方のないことだったのでしょうけれど、それでもまったく以前の関係と変わらなかったというのはむしろみているこっちの方がホッとしたかもしれない。
黎二がサクラメントと繋がることでパワーアップする一方で、女神の干渉という傍から聞くと明らかにやばい侵食めいたものを想起する単語が飛び交っているのだけれど、水明くんそっち関係は調べるつもりないんだろうか、ってか気がついてないんだろうか。水明くん当人も異世界というフィールドの違いからか、魔術師としての全力をまったく出せていないそうなので、自分の力を取り戻す方に意識が傾いているのだから仕方ないのかもしれないけれど。考えることが色んな方向に多すぎるんですよね。
それでも、元の世界に戻れるようになった、というのは非常に大きいように思う。ってか、向こうの仲間引き入れて、という展開もあり得るんですわねえ。間違いなく元の世界にも現地妻的な外国系の女子がいるみたいですしw
次は現代編、ということでこういう展開は凄く楽しみ。一方でハドリアスは実際ちゃんと機会を見つけて一発殴ってほしいものである。

シリーズ感想