なんちゃってシンデレラ 王都迷宮編 後宮で、女の戦いはじめました。 (ビーズログ文庫)

【なんちゃってシンデレラ 王都迷宮編 後宮で、女の戦いはじめました。】 汐邑雛/ 武村 ゆみこ ビーズログ文庫

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幼女でも妻です! 夫の心と胃袋は、ぎゅっと掴んで離しません!

グラディス四世が逝去し、王太子ナディルの正式な王位継承が決まった。
これまで幼さを理由に公の場に出ることのなかったアルティリエは、妻として夫ナディルの隣に立つために、いよいよ社交界デビューすることに。
ところが舞踏会には、幼女であるアルティリエに取って代わろうとする貴族や側妃候補がいて……!?
転生幼妻(中身は33歳)の餌付け計画、新章スタート!!
これ、本来はどうやったってアルティリエは絶対不可侵であるべきはずなのに、それを世間的に周知徹底できないために知らない貴族やその子女たちが気軽に足を引っ張ろうとして、触れてはならないものに触れてしまい、えらいことになっていくというある意味蟻地獄みたいなことになってるよなあ。
いやそれでも、あの複雑怪奇な血統図と王家とアルティリエの血筋との関係、表沙汰に出来ない役割とか抜きでも、アルティリエは王家の姫を母に持つ公爵家の娘なわけですから、表の血筋だけでも安易に手を出せるような相手じゃないはずなのに、考えなしすぎるというアルティリエの感想も宜なるかな、ってところではあるんですよね。タイトルには女の戦いはじめました、とあるけれど後宮での寵愛争いをするには、アルティリエ自身がもうナディル殿下に愛されすぎてて相手にならないし、アルティリエがやってるのは正妃としてちゃんと役割を果たそうというものであり、それに加えて愛しい旦那様のために美味しい食事を、という夫婦感のことばっかりで、別によその女を蹴落として、とか後宮の主として権力を振るって、というものではないんですよね。変にややこしい動きをせずに、難しい部分は全部ナディル殿下に全幅の信頼をおいて丸投げしてますし。
ってか、アルティリエに手を出したら一番激怒するのはナディル殿下自身であり、アルティリエの最大の守護聖獣なのナディル本人なのに、そのナディル殿下の寵愛を得ようとしてその逆鱗に無造作に毟ろうとするの、なにやってるんだろうって感じですよね。少なくとも、現状をちゃんと見ている人たちからすると、こいつらほんとどういうつもりなんだろう、と真剣に正気を疑う行為なんだろうな、あれやこれやは。そんなんで、人生棒に振っていいんだろうか、という。
それにしても、アルティリエも僅か12歳で四大公爵家を招いての晩餐会を実質主催してみせたわけで、それも大好評のうちに終わったわけですから、これで公務を果たしていない、というのは難癖以外のなにものでもないよなあ。
なんかラストでえらいことになりましたけれど、あれだけ警備強化しておきながらこれは、どういう絡繰りかわからないけれど責任者どうするよ。

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