魔術破りのリベンジ・マギア 2.偽りの花嫁と神々の偽槍 (HJ文庫)

【魔術破りのリベンジ・マギア 2.偽りの花嫁と神々の偽槍】 子子子子 子子子/ 伊吹のつ HJ文庫

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ルーン魔術VS陰陽術! 伝説の武器が激突する!!

魔女学園で起きた事件のほとぼりも冷めきらぬ頃、突如フランセスの元に彼女の弟が訪れ、政略結婚の決定を告げてきた。
晴栄との出会いを経て己の意志で歩み始めたフランは、その縁談を破棄すべく魔術の本場・欧州は独逸の啓明学園に向かう。その隣に彼女の人生を変えた“恩人"たる陰陽師を従えて――。
「僕はお前が運命に抗い続ける限り、この手を伸ばすと約束した」レーヴァテイン、ブリューナクなどの術装を相手に、変幻自在の陰陽術で立ち向かえ!
ハイエンド魔術バトルアクション第二弾!
やはり本作の魔術戦は、それぞれの魔術の構築がしっかりしていて面白い。名前だけ借りた別物、ではなくそれぞれの魔術の特性や歴史を踏まえた上での彩りであり、実際の戦闘でも相手の魔術の特性を考察した上で看破し、攻略していくという体を成しているので、ここらへん力入れているんだなあ、というのがよくわかって読み応えがあるんですよね。敢えていうなら、描写の演出のみならず展開の妙やケレン味が欲しいという欲張りが出てきてしまうところですが。そのあたりはオーソドックスの域をでなくて先の展開が容易に読めてしまうというところでもありましたし。それでもなお燃えざるを得ない、という熱量にはいささか足りないものがありましたし。
晴栄と出会ったことでこれまで自分の殻をプライドで小さく固めてしまっていたのを打破して、新しい自分というものを手に入れたフランが、意に沿わぬ政略結婚に真っ向から抗うという展開は一巻での出来事を足場にしたもので、見事に次のステップに踏んでいますし、困難を前に挫けそうになるたびに晴栄のことを思って頑張るフランは可愛いんですけれど、これも一巻からなんですけれど若干忙しないですよねえ。フランに関してはまきまきの流れだったとはいえ一巻でのあれこれがありましたからまだ良いのですけれど、それでも一度セイレム魔女学園で落ち着いて過ごして欲しかった。ってか、一巻であれだけせわしなく学園生活送る時間すらなく事件事件で終わってしまったのに、まさか間断なくセイレム学園飛び出してヨーロッパに行ってしまうとは思わなかった。折角の女装しての秘密の花園探訪はどうした。日本から晴栄を追いかけてきた鴨女も戦闘要員としては大いに活躍したものの、晴栄と秘密を共有している幼馴染という美味しいポディションを活かしていたかというと……。出番そのものもなんか偏ってた気がしますし。
なにはともあれ、忙しないという印象が二巻でなおさら強まってしまった感じがします。毎巻起承転結の事件が必要というのはわかるんだけれど、一旦落ち着いた展開が欲しいなあ。キャラを掘り下げるためにも。
しかし晴栄ちゃん、子供の頃の写真とか持ってきても隙無く女装ばっかりなのか。さすがだなあ。

1巻感想