魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 4 (HJ文庫)

【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 4】 手島史詞/COMTA  HJ文庫

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ネフィの故郷に里帰り!

ハイエルフについて調べるため、ネフィの故郷へ向かうザガンたち。彼らはそこで、時間を歪ませる結界に捕えられてしまう。
さらに――最愛の嫁であるネフィが幼女になってしまった!? 甘えん坊になったネフィは、これはこれで可愛い。
が、愛しい少女をこのままにしておくわけにもいかない。ザガンたちは、ネフィに幼女化の呪いをかけた犯人を見つけ出すことはできるのか――。
無愛想魔王と箱入りエルフが贈る大人気ラブコメファンタジー、絶好調の第四巻!
ゴメリばあちゃん、やりたい放題だな!! 前回ザガン閥に加わった魔術師たち。ゴメリばあちゃんやキメリエス。もっと目立たないポディションに収まるのかと思ったら、メインメンバーの中に堂々と加わって、端っこでおとなしくしているどころかゴメリは「愛で力」について主張力説して状況を引っ掻き回し、キメリエスはメンバー随一の常識人&モフモフ枠として勘所を押さえまくり、と見事に自己主張を強えることに。作者の最初期のシリーズ【影執事マルク】でもそうだったんだけれど、手島さんってむしろ味方サイドの人数を増やしてみんなでワイワイガヤガヤやり始めた時の方がむしろ全員キャラが連動して動き出す傾向がある気がするなあ。人数増えれば描写が割かれる割合が減るはずなんだけれど、不思議と全員の存在感が増し増していく感すらあるのがまた面白い。
それにしても、なんかもう多幸感がたまんないんですけど、ほんまに。相変わらずの糖度増々なネフィとザガンは毎度のことなんですけれど、彼らの場合それが「二人の世界」で完結していなくて、周りの仲間たちが二人を祝福してその幸せのために全力を尽くしていて、ザガンとネフィの方も自然とみんなが笑顔になれるように力を尽くしていて、そんな往還が見ているだけで幸福感を感じてしまうような光景を作り出しているのである。そんな中に、前回は悪役をハッていたはずのダークエルフのネフテロスまで普通に混ざっていて、本人行きがかりと成り行きで今回のネフィ帰郷ツアーに参加してしまったにも関わらず、違和感なくメンバー入ってたもんなあ。当人、気まずいものがあったかもしれないけれど、そもそもザガンに会いに来たの前回便宜図ってくれたことに対してのお礼に訪れたという何気に礼儀正しいというかきっちりした部分から来るものでしたし、そもそも悪役な役回りを嫉妬やら誤解から担ってしまったけれど、根本的にネフィに負けず劣らずのいい娘なわけですから、ちゃんと優しくされるに相応しい娘でもあったんですよねえ。
何気に、次回はこのネフテロスの出自が問題になってきそうだけれど、これだけ縁が出来て仲良くなってしまった以上、ザガン閥の面々が放ってはいけんわなあ。
しかし、一番悪党らしかったバルバロスまで随分と丸くなったもので。まさか、シャルティスとここまでいい感じになってくるとは思わんかったけれど、シャルティスはあの娘報われないオーラをバリバリ出しまくってただけに、意外とあの面倒くさいバルバロスに構ってる方がしっくり来るのかもしれん。シャルティスが手が掛かる部分はバルバロスがマメに面倒見てるみたいだし。なんか、二人でお互い面倒みてるわけですからねえ。あのシャルティスの自他ともに認める極めつけの弄られっ子属性は色んな意味でどうしようもないけれど、彼女がイジられることで本人含めてみんな幸せになれるのならそれはそれで。プライベート限定みたいだし。仕事モードだとキッチリシャッキリする、ってこれまでの四巻お仕事モードならなかったのかよ、結構修羅場もあったよね!?
何にせよ、正しい意味での里帰り、帰郷、ご挨拶という形にストーリーも展開し、ザガンとネフィのイチャラブという観点においてはまったくブレずに一直線に進んでいるのもお見事というかなんというか。でも、もう読んでるだけで幸せになれる一冊でした。ふわぁ。

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