魔王の娘を嫁に田舎暮らしを始めたが、幸せになってはダメらしい。2 (GA文庫)

【魔王の娘を嫁に田舎暮らしを始めたが、幸せになってはダメらしい。2】 手島 史詞/玖条 イチソ GA文庫

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カズキはアストリッドと新婚旅行に出発。向かうは勇者の待つ王都!?厄介事に巻き込まれたアスマに請われ、手助けすることになるが…。遂に訪れた愛する少女との初夜?カズキの忠誠心と理性を粉砕する、甘々な出来事が頻発する事態に!!そんななか、前勇者の仲間、剣聖と出会い、カズキは天使と女神の遺産を巡る陰謀に巻き込まれる―絶対絶命の危機に瀕したカズキは真の自分に覚醒する!?絶対に結ばれてはいけない二人暮らし、第二弾!!
魔王さまの焦らしプレイが厳しすぎる!
ただ可愛い娘に手を出そうものならただじゃ置かねえ、てならわかるんですが、娘の貞操を守るために様々な防衛策を講じているのかと思いきや、やってることは真逆で娘とカズキを新婚設定で人の街に送り込んだり、今回に至ってはハネムーン名目で旅に送り出し、旅先の宿では夫婦一部屋ベッドも一つ、なんて据え膳状況を演出しているわけですよ。娘を守るどころかむしろ、いつでも美味しく食べてどうぞ、というのを魔王さま本人が提示しているわけである。娘のアストリッドはカズキくんラブラブでむしろばっちこいな心持ちで、魔王さまが用意してくれたシチュエーションに完全受け入れ体制どころか火が付いてアストリッドから襲い掛かってきそうな勢いになってしまっているし。
ここまでお膳立てしておいて、だがしかし娘に手を出した日にはきさまわかってるんだろうな? とか言われたら狂死ものである。何気に、娘に手を出す云々以外では魔王さま、カズキの事を部下というよりも息子同然にかわいがってくれてるだけに尚更に。
忠誠心を試している、という風でもないんですよねえ。娘の父親として本能でついつい牙を剥いてしまうものの、実際そうなっても構わないというどころか、娘とくっついて欲しいと考えていそうなのは間違いなく、じゃあ要らんこと言うなよ! と抗議したくなるのはカズキよりもお目付け役として派遣されたカラスの爺さんなんじゃないだろうかw 一番苦労してるもんなあ。
とまあ、カズキくんの理性が石臼でゴリゴリとすり潰されていくような状況はさておいて、天使と呼ばれる謎の存在にまつわる陰謀が魔王軍と人類軍の抗争の裏で暗躍している事が段々明らかになってきたわけですけれど、そこにもろに先代勇者とその仲間たちの謎が絡んできましたなあ。
まず、今の勇者とカズキがどうやら先代勇者の息子であり兄弟であるっぽい、というのは前回で明らかになってたんだけれど、そこにどうやら今の魔王様と先代勇者が戦友っぽかった、という話が加わり、さらにカズキたちの母親の話がさらに別の方向から謎を割増する形で放り込まれてきて、と一世代前の勇者たちと魔王さまとの間に一体なにがあったのか、というのがさらに気になるように謎が深まってるんですよね。そこにレミィの存在がさらに拍車をかけるわけで。
いや、そのままでも普通にレミィの存在って謎だったのに、さらに新しい設定をぶっ込んできたからなあ。そもそもからして、肝心の魔王様が何者なの? というところがあるし。ただの魔族というには存在そのものが浮いてるところもあるわけですし。
気になる気になる〜〜。

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