おおおおおう、マジかーー! ジェイミー! プロフェッサー! ジェームズ・モリアーティ!!
あんた、マジで天才だろう!
どれだけひたむきなんだ。どれだけ真摯なんだ。どれだけ、懸命で真剣なんだ。
それほどまでに、ホームズに勝ちたくて、そこまでしてもホームズに勝ちたくて。
そしてそして、
完璧なまでに勝利してみせたのか!!
スゴイ、スゴイよパパ!!
コングラチュレーション! 喝采を、万雷の拍手を、あんた最高だ。あんたが、最高だ!
運命も宿命も乗り越えて、敗れるべき敵役という配役すらバラして組み立て直して方程式を作り直して、完全なまでに勝利してみせたその執念、その純真さ、その覚悟は美しくすらあり、見事でしか無く、感動すら覚える!!

まさにまさに、貴方こそが主役であった。主人公であった。勝利者であった。

だがしかし、だがしかし、だがしかし!

此方が誰かと申しますと、だ。絶望のどん底から、運命の潰えた果ての果てから、人理と呼ばれるあまねくすべての人類史を救ってみせた一匹のマスターである。ただの凡人でありながら、世界を救世してみせた淑女である。
そして……貴方というサーヴァントと新宿という魔都を共に走り抜けた戦友である。
人も魔も神も関係なく、善悪の彼岸すらなく、秩序も混沌も平らげて、英雄も殺人鬼も魔女も破壊者も救済者も王も現象も、すべてを残らず落してみせた彼奴である。
その手を、一度なりとも取ってしまったのだ。その歩みに、望んで寄り添ってしまったのだ。その背に魂を預けてしまったのだ。その甘い甘い毒から逃れるすべは、地球上には存在しない。歴史上にも存在しない。それを、人理は証明している。そこからハグレた異世界だろうと関係なし。なぜなら、彼女はそこにいて、貴方は一緒にそこに居たのだから。
最初から手遅れで、はじめからそれは敗着の一手であったのだ。

祝福である、モリアーティ。貴方の望みは、叶ったのだ。
歓迎しよう、ようこそ我らがお祭り騒ぎへ。
此処こそが、カルデアである。


というわけで、亜種特異点・悪性隔絶魔境 新宿くりあーー。
いやあ、ラストの展開はまるで予想していなかっただけに大興奮でありました。アラフィフ、まじかっけえ!
まさに悪のカリスマ、宵の綺羅星。稀代の腰痛持ちである。惚れるわ。あのホームズをして、完敗と言わしめるその企み。あまりに綱渡りであまりに情動的であまりに博打! それはいっそ、モリアーティらしくないというほどの情熱であり、魔神柱としての在り方を逸脱したバァルのそれと同じく、なんというか、枠を乗り越えた感があるんですよね。
悪のモリアーティが悪役の枠にキレイに収まりきったキャラクターに過ぎなかったことを思えば、それはもう魅惑的なほどに魅力的な在り方でした。
馬鹿だねえ、そんな人としての、生命としての輝きを見せてしまったら、そんな光を備え持つ存在はだからこそウチのグダ子に撃墜されてしまうというのに。それを事前に分かれ、という方が難しいのだけれど。
なんにせよ、面白かった。番外編、二部までのつなぎ、なんてとてもじゃないが言えねえやぃ。
そして、これでもかとヒロインアピールしまくりのチョロイン邪ンヌさん。最後に隠れてダンスに誘ってくるとか、この娘はもう、もう。田舎娘最高ですね。

一応、これで第二部への足がかりくらいはつけたのだけれど、明日からの第二部開幕にさて追随するか、それともアガルタへと向かうか……。まあ心は決まっているのですが。