OP、なんか耳馴染みがあるなあと思ったら、アイマスの制作関係者が関わってるんですか。それでか、なるほどなるほど。

元ネタの馬が牡馬か牝馬か、というのも見た目でわかるようになってるのですね。耳飾りが右についているウマ娘が牡馬。左についているのが牝馬の模様。ウオッカ、ダイワスカーレット、エアグルーヴにヒシアマゾンといったあたり、確認してみると確かに左についている。
他にも短パンはいてるのが牡馬で、ブルマが牝馬という見分け方があるみたいだけれど、さすがにいつも体操服着てるわけじゃないからなあ。

スペシャルウィーク、順調に2勝目をあげていましたが、史実では実は二戦目に二着に負けております。ラップタイムを見ると前半相当ハイペースだった模様で、最後尾近くに控えていた勝ち馬の激走にやられてしまった、といったところでしょうか。勝った馬は地方からの転厩馬で16頭立ての14番人気。このあとは鳴かず飛ばずだったようで、フロックと考えてよいのでしょう。
まあそんなレースだったので、アニメでは飛ばしたようですね。
2勝目をあげているレースは、馬番号が一番。G袈チ茲濃箸錣譴詢丱璽奪吋鵑如■鈎紊烹隠曳屬入っているという馬番が確認できるので、間違いなく「きさらぎ賞」が当該レースでしょう。

他のチームスピカの面々も次々にデビュー戦に勝利。ただこれ、世代的にはどうなってるんでしょうね。クラシックレースを目指せるのはチームでもスペだけ、とトレーナーさんは言っていましたけれど、それだとゴールドシップはまた別の世代ということになってしまいますし、ウオッカのダービー奪取もまた別の年度ということになってしまいます。まあそこらへんはボカして進むんだろうなあ。でないと、メジロマックイーンやトウカイテイオーといった一回りくらい昔の年代の子たちがわけわかんなくなるし。
……あれ? ちょっと待て? ウオッカとダイワスカーレットは確かにデビュー戦だけど、ゴルシこれ走ってるのG兇世勝? しかも、ゴール板脇の花壇からして阪神競馬場なんですよね。それで馬番が14って調べても「神戸新聞杯」しかないんだが。これってクラシック戦線の菊花賞前哨戦で秋にやってたやつなんですよね。
まあ考えてみると、ウオッカとダイワスカーレットもデビュー戦秋ですし、そのあとのサイレンススズカの走っているレース、二着以下を大差でぶっちぎった「金鯱賞」は5月末日なので日本ダービーの直前。時期的にはシッチャカメッチャカなので、やはり世代的な統一性は考えなくてもよさそうですね。
ゴルシのライブの逆立ちは元ネタがあるらしく、ってゴルシが逆立ちしてる写真、有名なやつですよ。自分も見覚えがあるw

チームスピカ、スズカさん以外はライブがてんでダメ、ということでカラオケで練習することに。トレセン学園ではライブの練習はできないのか! ってか、練習施設ないのか! そりゃ、トレセンに歌唱力アップのための施設は多分ないだろうなあ。だったらなぜライブをするんだ、という話だけれど、それはゲームの仕様です。しかし、各競馬場では一日に12レース行われるので、生ライブも12組行われるってことなのか。そりゃ、夜まで掛かるわなあ。
これ、G1だと。それも東京競馬場クラスの大競馬場だと10万人超えることもあるので、武道館とか目じゃないくらいの規模のライブになるんですけど。

で、歌と踊りの練習の先生役は……って、トウカイテイオーかー。
……テイオーステップかっ!!
これ、トウカイテイオーのパドックの映像とか見てもらえると一目瞭然なんですけど、歩様が独特なんですよね。ほんとにステップ踏んでるみたいな歩き方してるんですよ。今回、調べてみて初めて映像みたのですが、これがまた。テイオーステップと呼ばれて親しまれたというのも納得のキュートさでした。
それを踏まえての、軽やかなダンステクニックというわけですか。偉大なる皇帝シンボリルドルフの後継者であるトウカイテイオー。それが、こんな元気っ子とは意表を突かれましたけれど、可愛いなあ、いいなあ。

ライブの基本練習も終えて、スペシャルウィークはついにクラシックロード。三冠ウマ娘を目指すことに。三冠ウマ娘w 単語がスゴイなあ。
作中でも解説されていましたが、クラシック三冠とは競走馬が唯一三歳、スペの時代はまだ数え年の関係で四歳という表記だったっけか。ともあれ、その三歳の時にしか挑戦できないレース。【皐月賞】【日本ダービー】【菊花賞】という3つのタイトルを奪取した馬にのみ与えられる称号。それが「三冠馬」というものであり、日本競馬史上において未だ七頭。しか達成していないのである。

とまあ、競馬に携わるものならば誰もが憧れる三冠というタイトルですが、実はスペシャルウィークたちが当事者だった1998年当時は、このクラシック三冠に参戦できない馬たちが居たんですよね。それが丸外と呼ばれる馬たち。日本生まれではない、生産牧場が海外であり馬主に購入されて日本競馬で走ることになった馬たちが、外国産馬(マルガイ)と指定されて、国内の生産牧場保護の観点から出場レースを制限されていたのです。

「賞金なんか貰わなくていい。28頭立ての大外枠でもいい。邪魔なんかしない。頼むから出してくれ。そうすれば、どれが日本一かわかる」

そう言って出走を懇願しながら認められることがなかったのが、1977年の「スーパーカー」と呼ばれたマルゼンスキー。ウマ娘にも登場してますけど、かくの如く当時のクラシックはその世代の最強馬を決めるレース、としてはどうしても片手落ちな部分は確かにあったのです。
そんな外国産馬を救済するためにも、1996年から創設された4歳G1がNHKマイルカップ。
当時は外国産馬のためのダービー、なんて言われもしたこのレース。やがて、クラシックレースにも外国産馬の出走が認められるようになってから、その役割を異にしていくのですが、まだ第三回であるスペシャルウィークの年代では、裏のクラシックのごとき存在感を示していたのでした。

そう、スペシャルウィークたちと覇を競う同級生たち。クラスメイトたちの中に、その外国産馬が二人いるのです。それが、グラスワンダー(4歳前半は故障で棒に振る)であり、リゲル入部試験で敗北した相手である……エルコンドルパサーなのであります。
いずれ名勝負を繰り広げることになる彼ら……彼女らとの決戦は先のこととして、その前に三冠ロードがスペ子の前に続いています。

皐月賞を前にした時期における前評判は、三頭に絞られておりました。
父に名馬ダンシングブレーヴ、母にアメリカG17勝をあげたグッバイヘイローという、日本どころか世界的に見ても目の眩むような超々良血血統馬キングヘイロー。アニメでもいいとこのお嬢様として描かれております。
対して、彼の他にまともに走った産駒のないシェリブスターというマイナー種牡馬から生まれ、誰からも求められることなく小さな牧場の隅で埋没しそうになっていたところを、開業したばかりでお手馬がなく困っていた調教師に拾われて、そこからシンデレラストーリーのようにメキメキと力をつけてかけあがってきた叩き上げのなかの叩き上げセイウンスカイ。
そして、我らが愛すべきスペシャルウィーク。
前年のデビューし立ての新馬たちの頂点を決める朝日杯で圧倒的なまでの勝利を飾りJRA史上最強の三歳馬(現行では二歳)と呼ばれたグラスワンダーは、前述した通り外国産馬でありクラシックへの出走権がなく、またアニメでも描写されていたように当時脚に亀裂骨折を起こして戦線離脱中。
この三頭が、春のクラシック皐月賞の主役だったのです。皐月賞前哨戦の一つである弥生賞に、この三頭が集い最初の勝負に挑むことになります。

この弥生賞において一番人気にあげられたのはキングヘイロー。
デビューから三連勝し、朝日杯とはもう一つ別のクラシックへの登竜門、2歳の中距離決定戦の様相を呈していた「ラジオたんぱ杯3歳S」で手堅く2着を取っていたキングヘイローは、その良血もあって人気を集めていました。
二番人気はスペシャルウィーク。アニメにおいてはどこの馬の骨扱いだったスペちゃんですけれど、まだ牧場に居た頃はともかく、調教されるようになってからの評判は高く、何気にその競馬人生において1番2番人気よりも人気を下げたのは一度しかありません。奇縁なことにその人気を落したレースこそがあのレースであり、恐らくアニメのスペ子にとっての最も大切なレースとなる予感がします。
三番人気はセイウンスカイ。アニメでも、ちょっと調子が悪いんだよぉ、とブラフをかますみたいにうそぶいていましたが、実際セイウンスカイは弥生賞直前にソエと呼ばれる骨膜炎の症状を発症していて、一応レースに出走できるまでに回復はしたものの決して本調子ではなかったようなんですね。

4番人気のディバインライトは倍率14.4倍でしたから、ほぼ人気は上の三頭に集中していました。

レースは俄然、セイウンスカイが先頭を切り全体を引っ張り、そのまま4コーナーを回って直線へ。ここで逃げていたにも関わらず後続に追いつかれるどころか、むしろストレートに入ったときには二番手以下を置き去りにしてぶっちぎりに掛かったんですよね。
本作では、スタミナが切れて一杯になった馬が「無理ー」と言いながら追い抜かれていく演出がありますが、あれ面白い上に状況がわかりやすいなあと感心しているのですが、ここでのセイウンスカイ。いっぱいいっぱいになるどころかむしろグイグイと後続との差を広げにかかったわけですよ。
遥か後方へと置き去りにされゆく他馬たちの中から、唯一吹っ飛んできたのがスペシャルウィーク。大外から豪快にまくりあげ、他馬とは一秒前後早い凄まじい脚で追い上げ、粘るセイウンスカイをゴール前で見事に差し切り、3着のキングヘイローからは4馬身突き放してのゴール!

世代最強馬グラスワンダーが参戦せず、主役不在のクラシックという雰囲気が漂いかけていた中で、弥生賞でのこのスペシャルウィークとセイウンスカイの二頭の強い競馬は、鮮烈なインパクトを以って駆け抜けたのであります。

この年、他の皐月賞トライアルレースに勝った馬に有力馬と成り得る実力馬はおらず、居ても外国産馬で出走権無し、という体で(共同通信杯にエルコンドルパサーなど)、皐月賞の人気はそのまま弥生賞の上位三頭。人気も弥生賞の着順通り、スペシャルウィーク、セイウンスカイ、キングヘイローという順番でありました。中でもスペシャルウィークは、単勝1.8倍という圧倒的支持を集めていました。単勝2倍台を切ると、それはもうほぼ「勝って当然」と多くの人が思っているレベルと思ってもらって間違いないでしょう。
とはいえ、後から考えてみると、となりますが不安要素は幾つかあったのです。
まずは、体重増。そう、アニメではなぜか誰もツッコまなくて焦りを覚えたのですが、スペちゃんすげえ食ってましたね。祝勝会でも、一人山盛りに取り皿乗っけて、さらにおかわりまでして。何気に自室でダンボール一箱分のニンジンがほぼ食べつくされている、という描写がありました。
お腹もぽっこりです。
実際、このときスペシャルウィークは弥生賞から体重を10キロ増加させて皐月賞に挑んでいます。
とは言え、この時期のサラブレッドは成長期のさなかであり、10キロ程度の増加は成長分、とみなす傾向もありまして、この体重増が敗因かというと一概にそうとは言い切れないところなんですよね。事実、以降もスペシャルウィークは皐月賞と同じかそれ以上の体重のときにも勝利しています。まあ自走ではきっちり絞ってきていることもあり、アニメでも体重増加の描写はあってもそれに言及していないということは、それが敗因だと明言しているわけではないということでもあるので、うまいこと匂わせている、という体なのでしょう。
恐らく敗戦の大きな要因となったのは、むしろ枠順。一番大外枠の18番に入ったことで、常に内側の経済コース(最短距離)であり、芝が荒れずにキレイなママ残っていたグリーンベルトと呼ばれる部分を走ったセイウンスカイと、常に外外を回らされたスペシャルウィーク。そのコース取りの差が大きな要因になったのでは、とこれは鞍上の武豊が戦後にコメントを残しているように、当事者の中でも実感としてあったようです。

さて、話は前後してしまいましたが、皐月賞。クラシック第一弾となるこの若駒たちの春の大一番。
ウマ娘たちもG1となると普段の体操服ではなく、それぞれ独自の勝負服をまとうことに。
スペシャルウィークの勝負服は、元の馬の勝負服からアレンジしたようなピンクと紫を基調とした衣装に。おおう、これはちゃんと見た目からしてスペシャルウィークな勝負服ですよー。
なんか、スカートのホックがえらいことになってますが、それはそれとして。
レース自体もみんなが勝負服を着ていると見た目も華やかでいいですよねえ。セイウンスカイも、城を基調とした芦毛馬らしいドレスでしたし。

肝心の皐月賞ですが、そのレース前にセイウンスカイの大暴れからはじまりました。
ゲートに入るのを嫌がって暴れ狂うセイウンスカイww
アニメでは係の男性に肩押さえられて無理やりゲートに入れられていたのは笑いました。ウマ娘がゲート入り嫌がると、そうやって入れられるんか! いや、首に縄つけられて引っ張り込まれるとか、顔に袋被せられて連れ込まれる、とかされないのは大いにマシなのかもしれませんけど!

レースは弥生賞と違い、セイウンスカイが控えて二番手で。スペシャルウィークは最後尾からの展開となりました。スタート直後にセイウンスカイが行きたがっていたのを鞍上の横山典弘が抑えていたので、ここらへん予定通りだったのでしょう。実際、展開は先行した馬たちが有利なものへとなっていきます。
スペシャルウィーク鞍上の武豊は3コーナを過ぎたあたりから早々にスパートをかけて後方から追い上げていきますが、弥生賞と比べても若干そのスパートを仕掛ける位置取りが早いように見えるんですよね。それだけ仕掛けを早くしないと届かないという判断だったのか。
事実、前走の弥生賞と比べて前半1000メートルのラップタイムは弥生賞の方が早くなっています。
このロングスパートで足を使わされたスペシャルウィークは弥生賞で見せたような脚色を見せることが出来ず、それでも出走馬中最速の上がりタイムを記録してはみせたのですが、ペースを掴み狙い通り直線でいっぱいとなった先頭の馬を追い抜いてそこから突き放しにかかったセイウンスカイ。そのセイウンスカイにピッタリ張り付いて仕掛けどころを同じくしたキングヘイローになんとか迫るものの、馬体を重ねることも叶わずスペシャルウィークは圧倒的一番人気を裏切る悔しい三着。
まさにレースの主導権を握り続けたセイウンスカイが、クラシック最初の一冠である皐月賞の栄冠に輝いたのでした。

と、長々とついつい書いてしまった上に、なんだかアニメの話じゃなくて実際の競馬のレースの回顧みたいになってしまった。
色々と書いてますけれど、さすがに1998年。20年前のことなので、記憶もあやふやですから当時の記録や映像を見返しながら書き書きしていたのですけれど、そうやって振り返っていると思い起こされるものもあるわけで、なんか懐かしい気分に浸りながらついつい長々と書いてしまった次第です。
そんな懐旧を抱かせてくれると共に、新たな気持ちで楽しませてくれるこのアニメ、いやあ楽しいですわ、楽しい楽しい。調べれば調べるほど、様々な小ネタが詰め込まれてますし、競馬場の情景描写なんかもスゴイ正確で、現地取材もきっちりやってたんだろうなあ、と。
願わくば、レース実況も本職がやってくれたら、見てて熱狂してしまうんだけど。あと、4コーナーから直線に入るところのカメラアングルとか、ゴール前200メートル付近の後方からの追い込みの凄まじさが伝わるような遠望アングルなんかも、あったら嬉しいなあ、と思いつつ。


B01KTQNLQOゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』STARTING GATE 01
俊龍 サイレンススズカ(高野麻里佳),トウカイテイオー(Machico) スペシャルウィーク(和氣あず未) スペシャルウィーク(和氣あず未) サイレンススズカ(高野麻里佳) トウカイテイオー(Machico) 大坪由佳 徳井青空 相坂優歌 巽悠衣子 松井恵理子
ランティス 2016-11-29

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B076XQFHR7ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』STARTING GATE 08
セイウンスカイ(鬼頭明里),ユキノビジン(山本希望) ゴールドシチー(香坂さき) ゴールドシチー(香坂さき) セイウンスカイ(鬼頭明里) ユキノビジン(山本希望) 香坂さき 鬼頭明里 山本希望
ランティス 2018-02-13

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