わし、ステンノ姉さまと結婚するんや。

登場メンバーからして、ノックスの十戒に真っ向から喧嘩を売る要員を選抜したかのようなメンバーでしたが、意外にも内容の方は真っ当なミステリーだったのではないでしょうか。
いきなり探偵が死んだり(その理由原因も含めて)、レイシフトや現実に生きている間への憑依、ぐだ子視点で登場人物がサーヴァントの姿に「置き換えられている」が故のあれこれなど、FGOであるからこそ、という構造は通常のミステリーでは出来ないものでありましたが、大変面白いものでした。
でも、その点を踏まえていれば、かなり丁寧に或いは露骨なほどに証拠になりやすい発言を折り重ねていった、わかりやすい内容だったのではないでしょうか。
「Elementary, my dear」とホームズ氏が決め台詞に曰いそう。
少なくとも、「フーダニット(誰がやったか)」「ハウダニット(どうやってやったか)」が意味をなさないとロード・エルメロイ二世が仰る魔術師サイドの殺人事件ではなかったようですなあ。
もし魔術師たちが対象となる事件だったら、どうにかして孔明先生が引っ張り出されてきて、それはそれで面白いイベントになったかもしれないけれど。ロード・エルメロイ二世の事件簿コラボで。

ともあれ、今回の虚月館殺人事件でも、ハウダニットに関してはそれほど重きを為していないか。既に殺害方法については明示されていて、裏はないようだし。
問題は投票しなきゃならない「フーダニット」であり、その動機である「ホワイダニット(どうしてやったか)」になるわけだ。
フーダニットについては、かなり慎重に吟味しないと気づきにくいかもしれない。一度気づくと、ちゃんとそれらしい発言に終始している部分は散見できる。これについてはホームズ氏が最初から注意を促しているので、その趣旨にさえ気づけば自ずとわかるか。でもこれ、固定観念を固定観念と認識するところからなかなか難しいんじゃないだろうか。ちゃんと、「あれ?」と思う発言が何度か繰り返されているので、ヒントは多めに散りばめられていると思われる。
ホワイダニットに関しては、まだ自信があるというほどではないのだけれど、幾人かのセリフから推察できる事実からおおよそ想像はすることが出来た。それで殺人を実行するまで思いつめるかどうか、というところにまだ確信は持てないのだけれど。なにしろ、メインヒロインのステンノ姉さま、ギリシャ神話の女神様なんでねえ、うんうん。