エロマンガ先生 (7) アニメで始まる同棲生活 (電撃文庫)

【エロマンガ先生 7.アニメで始まる同棲生活】 伏見つかさ/かんざきひろ 電撃文庫

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「『世界で一番可愛い妹』アニメ化決定、おめでとうございます」
二人で創った小説のアニメを、兄妹一緒にリビングで観る――『二人の夢』にまた一歩近づいた和泉兄妹。興奮冷めやらぬままマサムネはアニメの脚本会議に臨むが、そこで出会った制作スタッフは一癖も二癖もある人たちだった。
アニメ化によって、マサムネの生活に様々な変化が! 先輩たちから本気のアドバイスをもらったり、智恵や学校のオタクたちから祝福されたり、ゲーム化企画も進行中!? 嵐のように舞い込んでくる大量の仕事! いきなり家にやってきた美少女脚本家! 最強のアシスタントとなったムラマサ先輩! エルフや京香も和泉家に乗り込んできて!?
仕事に学業、家事に恋愛、さすがのマサムネも不眠不休の生活を余儀なくされる。兄を心配した紗霧は、ある決断をするのだが……。
アニメ化決定! 人気シリーズ第7弾!
同棲って紗霧と最初から同居してるのに今更? と、思ったら違う人とだった。ってか、完全にただの居候であって同棲じゃないじゃん!
むしろ、これを機会に一緒に住むことになった京香さんの方が一緒に暮らしてくれるように頼むところから同棲っぽいんですけど。京香さんの反応からしても、チョロイン的だし。
でもいいんだろうか、京香さん。和泉兄妹にかまけて今度同居まで初めてしまったら、益々婚期遅れそう。もう、結婚するつもりなさそうな気もするけれど。
しかし、正宗は生活のサポートを京香さんに頼むほどの客観性を持っているくせに、仕事のスケジュール管理、というかマネジメント?に完全に失敗してしまっている、というのはなんともはや。それも、本人失敗しているという自覚がないところが特にヤバイ。あれもこれもと仕事を抱え込んで平気で睡眠時間削って生命力そのものを消費しながら仕事に没頭してしまうところなんぞ、自分をまったく客観的に見れてないもんなあ。
恐ろしいのは、まだ十代で体力有り余ってる正宗は場合によってはこの殺人的スケジュールをこなしてしまいかねないところなんですよね。彼って途中で放り出すことは絶対にせずに小説書きという創作ですらいっそ作業的に熟しちゃうところあるからなあ。
もしこれをクリアしてしまうと、成功体験としてこれが常態化しかねないのが特にヤバイ。前にやれたんだから、これからもやれるよ、と軽く思うようになってしまうともう他人からの意見とか聞かないし、それを当たり前として押し通すようになる、というのはよくある話。
本来なら京香さんがこれを掣肘しなければならないんだけれど、まだ京香さん側の都合もあってか同居まで至ってないのが事を面倒くさくしてしまった感がある。早めに紗霧が止めたのは本当に良かった。彼女は自分たちの夢が何のための夢なのか、というのを忘れてないということでもあるし。正宗の方は、紗霧が自分たちの夢の成就の邪魔をしてる、と怒ってるあたり完全に本末転倒に陥っているわけだが。
ってか、編集。アホみたいに仕事案件ばっかり詰め込んで、そんなんだったらバカでも出来る。相手未成年だというのに、調整もなんもせずに都合押し付けてばっかりというのは見ていて頭痛くなるんだけどなあ。
正宗のケースは極端も極端、余計な負担押し付けすぎているきらいもあるんだけれど、多かれ少なかれアニメ化の影響が原作者に対して押し寄せるなら、そりゃアニメ化決まった途端に続きでなくなる作家が散見されるのも当然だわなあ。これで執筆ペース崩して書けなくなる、というのもあるだろうし。
それはそれとして、アニメ化スタッフがみんな若い女の子、というのはちょっとやりすぎじゃね? 小説サイドアニメサイド全部見渡しても、平均年齢20歳前後になっちゃうんじゃないの?
これはこれで、すごいファンタジーだわなあ。

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