ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインVIII ―フォース・スクワッド・ジャム〈中〉― (電撃文庫)

【ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインVIII ―フォース・スクワッド・ジャム〈中〉―】 時雨沢恵一/黒星 紅白 電撃文庫

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恋愛には人一倍疎い香蓮に、突如持ち上がった若手実業家・西山田炎との結婚話。GGO内で遭遇した彼のアバター・ファイヤのあまりに無粋な振る舞いに、レンは売り言葉に買い言葉で“結婚を前提としたお付き合い”をかけた勝負を約束してしまう―。そうして始まった第4回スクワッド・ジャム。香蓮の人生を左右する勝負と並行し、今度こそ宿敵SHINCとの直接対決で決着をつけたいレンだったが…優勝候補であるレンたちを倒そうと手を組んだ卑劣な結託チームの中に、なぜかSHINCの名前があり―!?
さすがのボスも、「ふぁいあ」がゲーム内での名前じゃなくてリアルネームプレイだとは気づくまい。
世代的にはキラキラネームに馴染みがあるのはむしろアマゾネス軍団なんですけどねえ。
さて、前回レンちゃんが赫怒していたファイアとSHINCの結託事情。西山田氏から何らかの事情が明かされてボスたちが協力することになったのか、と危惧していたけれど、SHINCにレンと決着つけるという意志が消えていなくて良かった。ボスたちからすれば、やむを得ずという展開でしたからなあ。ただ、それならSHINCは放っておいて勝手にぶつかるのを待っていてもよかったような気もするのだけれど、あそこでいちいち連れてきて直接接触してしまい、共闘を持ちかけるあたりに西山田氏の性根が出ているような気もする。それでいて、事情を明かすでもないですからねえ。まあ明かして協力を取り付けようとしたらしたで無神経の極みではあるんだけれど。
そして、どうやっても前座扱いになってしまうMMTM。おそらくチームバランス的にも個々の持つスキルや経験にしてもチームワークにしても参加チームの中で屈指のはずなのに、LPFMもSHINCも最終目的が違うからどうしても前座でやっつける相手になっちゃうんですよね。これ、前回までの大会でもだいたいそのパターンでしたし。一方でMMTMは、というかリーダーのデヴィットがピトさんに執着しているものだから、執拗にまとわりついてくる人たち、みたいな感じになっちゃってるし。
とどめに、ピトさんから明かされるデヴィッドの黒歴史。
『お前だけが、オレをダビドと呼んでもいい』(キメ顔)
おまえ……よりにもよってまたピトさん相手になんちゅう。それで今は逆恨み、と言ったらかわいそうか。ピトさんがクソ鬼畜外道プレイでやりたい放題仲間も血まみれにしていたのも確かな話ですし。いやでも、絶対私怨入ってますよね、はははは。
同じくピトさんに恨み骨髄なシャリーとクラレンスのコンビは、図らずもレンたちの別働隊みたいな形になっちゃってるんですね。ピトを殺すのは自分だ、だから他のやつには殺させない、ってどっかのツンデレライバルキャラですか、というプレイを地で行ってしまってるんですが。
でも、レンのチームが本来は六人組だった、というのを他の強豪チームが全く知らない、というのは何気に凄まじいアドバンテージなんですよねえ。現に、狙撃を食らったMMTMはやられたあとも何が起こったかわからないままで、生き残った二人も対策を立てようがない状態ですし。
三輪走行車のトライク。トライクってなに!? というくらいには初耳で存在すら知らなかったのですが、前輪が二輪の三輪バイクをトライクっていうのか。説明からして無骨なデザイン、というかトラクターみたいな乗り物かと思ったのだけれど、カラー口絵でレンたちが乗ってるイラストを見るとえらいかっこいいんですよね。スピードも相当でるみたいだし、これはかっこいいなあ。
ただ、Mが乗ってる方は明らかに重量オーバーにしか見えないw
ようやくSHINCとのガチンコバトルが叶った、と思った途端に横槍ですよ。これは無粋の極みだなあ。SHINCとの勝負が一進一退の本当に噛み合ったバトルだっただっけに、なおさらに。先に本命と相対するよりも、余計な邪魔者全部片付けてから、の方がよかったんじゃないだろうか、結果論だけれど。まあ、これからそうなるかもしれないが。プロポーズの件、ボスたちに話したら彼女たちもゲーム女子、一発で激怒して一緒に戦ってくれるでしょうし。
ふぁいあの結託チームの総人数的にも味方はそれなりにいないと苦しいだろうしなあ。
マシンガンラバーズはあれ美人指揮官を手に入れて猛威を奮っているけれど、逆に言うとチーム単体で完結してしまっているだけに、ストーリーにどう介入してくるのか見当もつかないだけに逆にどう動くか楽しみでもあるなあ。何気に蚊帳の外のまんま終わってしまいかねない可能性もあるけれど。

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