平成最後のルパン三世にして……これ、今までのシリーズの中でも最高傑作って言っちゃいたくなる素晴らしい出来栄えでした。
再放送込みですけれど、一期から全部見てて……あ、四期って途中でドロップしたか。でも、それを除いてスペシャルも近年までは殆ど見てたはず。
それをして、本シリーズはルパン三世という作品、登場人物たちの総決算ともいうべき内容でした。
時代が変わり、ルパン三世とその仲間たちが本当の意味で年を取り、時代の流れに置いていかれるような感覚の中で、それでもルパン三世はルパン三世であることを確立しつづけることができるのか。
これまでなかなか踏み込まずに言った、ルパンと仲間たち、そして峰不二子という女を改めて見つめ直し、その関係を歳をとったからこそ再清算するかのような話だったんですよね。
ルパン三世とはナニモノなのか。ルパンにとって、自分はどんな存在なのか。自分はルパン三世という
男といったいどういう関係なのか。それを、次元、五右衛門、不二子、そして銭形が本気で掴むために足掻いていく。
これまでにないほどに、ルパン三世とその一味が主役で物語の中心で彼らによる彼らのための彼らの物語でした。これ、この話を演じることのできた最初期からの声優である次元役の小林さんはどう感じたんでしょうねえ。
今回なんか特に、不二子が今までにない凄まじいまでのイイ女っぷりで。果たしてここまでイかした格好良くて魅惑的でハートの熱いとびっきりのいい女な峰不二子が居ただろうか。
このシリーズではハッカーの少女アミがシリーズ通してのヒロインとして大いに活躍してくれて、ぶっちゃけ今までのゲストヒロインにはないヒロインとしての本気を見せてくれて、この娘ならこのままルパン一味に加わってもいいんじゃないの? と思わせてくれるくらいの存在感と魅力を出してくれてたんですよね。
なにより、彼女が本気だったのは不二子と張り合おうとしていたところ。ルパンと不二子の深い言葉にならない関係を察し、嫉妬し、その上で戦おうとしたところでしょう。
それは不二子も認めていて、というかルパン云々よりも不二子がアミを認めて、一緒に動くこともあって、その時にあれ不二子が素でアミのことを「相棒!」と呼んだことがかなり衝撃的だったんですよねえ。不二子が他の女のことをそんな風に呼んだことが今まであっただろうか。そう呼ばれて、ものすごく嬉しそうな顔をしてしまったアミもアミで尋常じゃなく可愛かったのですが。
それでも、このアミをして今回の不二子はちょっと相手が悪すぎました。長年のルパンとの関係に決着をつけるべく、本心を詳らかにして、その上でルパンにその心の扉を開けと迫る不二子は、峰不二子史上最強の不二子でしたし。
それでも、アミは最後までとびっきりのヒロインで在り続けましたけれど。最後の最後までシリーズの表を飾り続けてくれた、歴史に残るヒロインでした。個人的にはクラリス上回って、金字塔ですよ。

今回はアミに限らず、準レギュラーとして脇を固めるキャラも素晴らしいのが揃っていて、ルパン若かりしころからの仲間であり憎き敵でありライバルであったアルベールとか、銭形の本音を受け止めることのできるくらいずっと彼のサポートをし続けたヤタくんとか。
アルベールは、あれすごかったなあ。次元や五右衛門とは違う意味でどこか繋がったもののある関係であり、殺し合い協力しあう、お互い今の自分のステージで張り合い続ける、今後も準レギュラーで出続けてもなんら不思議を感じさせない存在感あるキャラクターでした。いや本当にアミとアルベールに関しては、今後ルパン三世という作品のレギュラーとしてずっと出てきてもなんら文句ありませんわー。

このシリーズでは長年のルパンファンを歓喜させるような仕掛けや登場人物が随所に盛り込まれてて、なんかもうたまらんでしたよ。自分は結局最後まで見なかったのですけれど、第四期のヒロインであるレベッカも、最終回ガッツリ登場してましたし、カリオストロの城やハリマオのダイアナまで
登場してましたしね。
個人的には23話に次元回で初代の愛車であるベンツSSKが出てきたところなんぞ、もう全身震えましたがな。
銭形が語ってくれた本心も、あれは震えたなあ。彼が、ルパンを捕まえたあとの展望、というか希望、望み、願い、夢を語ってくれたのって初めてじゃなかろうか。
捕まえたルパンが、ちゃんと刑務所で罪を償って、晴れて出所した奴と酒を酌み交わすのが夢なんだ、ってなんかもう泣けてくる願いじゃないですか。
ルパンの罪状からして、生きてるうちに出所できるはずがないことはとっつぁんもわかってるでしょうけれど、それでもかけがえのない夢なんですよねえ。
このシリーズのED。あそこでルパンたちと銭形が酒を酌み交わしてる構図って、最初見た時銭形いいの? って思ったものですけれど、ああなるほど、なるほどなあと。そういうことだったんだなあ、と……。

もう正直、ルパン三世という作品そのものがこれで終わっても、幕を引いても悔いはない。それくらいの結実を見たシリーズであり、最終回でありましたが、やっぱり逃げるルパンたちと追う銭形の姿を見ていると、ほんと「ルパン三世は永遠に」ですよ。これ以上無いラストでした。
幼い頃からずっと見続けてきた彼らの物語だからこそ、余計に胸に響く、見れて良かった。見られて良かった。そんな最高傑作でありました。

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