【恋愛至上都市の双騎士(カップル)2】 篠宮 夕/けこちゃ 富士見ファンタジア文庫

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世界を救うため、恋愛感情が強さに変わる世界に送り込まれた双騎士・勇也と藍葉。彼らが次に挑む任務は…いちゃいちゃ競技で世界最強のカップルを決める「恋愛祭」への出場!?この祭を狙うテロリスト「カップル殺し」を警戒しつつ、参加する2人だが…「勇也さん、私の胸についたクリーム。舐め取ってくれませんか?」勇也が王城の黒髪美少女から熱烈アプローチを受け、パートナー交代の危機に発展!?ライバル登場に藍葉は…「せ、先輩。私のバニーコス、どうですか?」なりふり構わない攻めに踏み切り、恋愛磁場を取り戻す!?2人は互いの距離を縮めて、カップル殺しを撃破できるか!?

一巻のラストであそこまで行ったのに、ってかもう告白以外のなにものでもないようなのをぶちかましておきながら、なんで全然進展してないんだ!!
最大のライバルであった夕日がいない上にマウント取ったものだから、余裕かまして舐めプレイしてた藍葉の大失態である。だいたい出自の関係上恋愛感情云々に関しては鈍感というよりもいまいち自分が持ち得る感情なのか、という点で不信感を抱いている青年である。そんな彼に勘違いしないでください、なんて言ったらそうか、勘違いなのか、と素直に受け止められても仕方ないところがあるじゃありませんか。
挙げ句に、ライバルキャラが出てきた途端に大慌てでずんどこアピールである。自爆と悪手を重ね着しているようなものである。その上で、肝心の戦闘にまで影響が出てしまったとあれば、パートナー解消を上から提案されるのも無理からぬところなんですよね。相性ピッタリでも、実際問題出てくる数値は論外のものばっかりだったんですから。
これ、ある意味夜宵が本当に本気だったら、藍葉の迷走っぷりからして本当に危なかったかもしれない……ということもないか。
藍葉がドタバタしている一方で、実のところ勇也の方は一切ブレてなかったんですよね、これ。恋愛感情、異性に対する愛情というものについて自分の中で距離を置き続けていた勇也ですけれど、これについては藍葉についてのみならず、夜宵に対してもアプローチに対して動揺はしていたものの、一番肝心な部分に対してはずっとフラットだったんですよね。そんでもって、好きだとかそういうのはもうよくわかんないけれど、相棒としては藍葉のことは一貫して信頼していて、一番大事にし続けていたわけですから。
ぶっちゃけ、彼の中にある感情については彼自身ではなく、相手である藍葉が名前を定義づけてあげないとこれどうしようもないんですよね。だからこそ、藍葉が頑張らなきゃいけなかったのに、夕日いなくなって油断しまくってたのがもう敗因というか原因というか。
だもんで、ラストは遅まきながらもこれが大正解だったのでしょう。藍葉の方から徹底的に攻めてデレて揺さぶらないと、あれはどうしようもないんだから。逆に藍葉の方はちょっと撫でられただけで感度高すぎだろう、というくらいメロメロになってしまうわけで、いやもうほんとに頑張んなさい。藍葉だって、デレまくってた方が楽しいでしょうに。
まあようやく踏ん切りついたところで、魔王復活である。いらんことしてまた舐めプしていたら、今度こそ本当にかっさらわれますよ、大丈夫かメインヒロイン。

1巻感想