【落第騎士の英雄譚<キャバルリィ>14】 海空りく/をん GA文庫

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「《夜叉姫》、テメェはオレの同類 だ。人間の皮を被ったバケモノよ! 」
一輝やステラがそれぞれの戦いを優位に進める中、《夜叉姫》西京寧音と《砂漠の死神》ナジーム、二人
の《魔人》による戦いもまた激しさを増しつつあった。互いの力量を認め、かつそれをねじ伏せるために全
力を尽くす強者同士の戦い。その最中で寧音は、かつてKOKリーグで鎬を削った最高の好敵手《世界時計》
滝沢黒乃との出会いを思い出す。
一方《傀儡王》をその射程に捉えたステラたちの戦いもまた、新たな局面を迎えようとしていた。
明らかになるそれぞれの過去と想い。騎士としての決意と覚悟が試される、死線の上の第14弾!
寧音さんこの人絶対ジジ専だろ! 
西京先生の過去は、ちょっと不良でしたでは済まないダークサイドに半分のめり込んだような有様で、これタイミング次第では完全にナジームとかあっち側になってておかしくない人間だったわけで。ナジームが同類呼ばわりするのも納得なんですよね。
ただ、やりたい放題やってる時期に一晩付き合えよー、みたいなこと言ってた相手が若いイケメン兄ちゃんじゃなくて、禿げたおっさんなんですよね。おっさんなんですよね!
おっさんがいいのか!!
寧音さん、多分筋金入りだ、うん。南郷先生にツンデレしてるのってわりとガチなんじゃないだろうか。
しかし、ナジームは寧音さんのこと自分と同類の化け物と評価しながらも一方で公式のリーグ戦なんかで戦ってるだけの生っちょろいヤツ、と舐めてもいるわけで。いや、化け物ならどこに生息していようと化け物でしょうに。
先のイタリアのカンピオーネが同じリーグの選手出身で、あの体たらくだったというのが影響していたのでしょうけれど、同類と察したなら最後まで同類として立ち会えばよかったのに。
まああそこで、寧音さんが一歩引いて化け物のステージから降りたように見えたのが一番の要因だったんだろうけれど。ほんと、寧音さんのところだけ世界観が違いますよね。魔人云々の話が出てきて、ああ寧音さんと黒乃さんのあのマンガ違うだろう、なバトルはそっちの領域の話だったんだな、と思ったんだけれど……なんか周辺魔人がたくさん出てくるようになってもやっぱり寧音さんと黒乃さんのあの能力バトルだけ別格なんですけど。世界観違うんですけどw
自分のそれまでの生き方を捻じ曲げ、その後の生き様をも決定づけ、願いが叶わなくなってなおも諦められずに追い続ける。寧音さんの黒乃校長への憧れという名を借りたベタボレっぷりは、なんかここまで来るとときめきすら感じるなあ。
好きすぎる、と言えば多々良ちゃんのステラ大好きは、微笑ましすぎてなんかたまらんですよ。不安要素のある黒騎士を事前に闇討ちしようとしていた、とかステラのこと心配しすぎでしょうに。
黒騎士の裏切りは「え? なにそれ!?」としか言えない展開なんだけれど、オルゴールの方はこれ本当に想定していなかったんだろうか。想定していなかったら、わりと為す術なくあのままだと負けてたような気もするのだけれど。

シリーズ感想