巷ではお朕朕ランド開演!で賑わっているさなかに、こちらでは第一章ヤガの帝国の切除が完了してしまいました。
パツシィさぁぁぁん!!

正直、マシュやぐだ子みたいな子たちがどうやってこの異聞帯の旅を続けていく覚悟を決めることが出来るのか謎に思っていたのですけれど……そうか、パツシィにあんなふうに激励されたら、立って戦えと言われたら、許さないと願われたら、やるしかないわなあ。
あんなふうに背中を押されたら、滅ぼす世界の住人であり繋がりであった人に、負けるな、こんな強いだけの世界に負けるな、と叱咤されたら、この主人公はもう膝を折れないよ。

苦しみもがきながら足掻くはぐだ子やマシュのみならず、クリプターであるカドックもまた同じ。為し得る前に終わってしまった人生を、もう一度取り戻すために。それ以上に、彼女のために……自分のためにと無力さに抗い続けたマスターを、アナスタシアはどう見ていたのだろう。
少なくとも、彼女は嬉しそうで楽しそうで、こう言っちゃあなんだがご満悦であったようにも見えた。
ロシアの地を愛した以上に、自身のマスターの未熟さとその未熟さに留まらない意地を愛した皇女。彼女を満たしたのは、支配者となることでも無念を晴らすことでもなく、彼を見守ることそのものだったのだろう。
人間たちのみならず、アタランテやサリエリ、アヴィケブロンなどサーヴァントたちもまた自分たちの宿業やこの世界との関わり方に苦しみもがき続けた中で、彼女だけが一貫して満たされていた、と思うのは不遜であろうか。
それはそれとして、ラーメン大好きアナスタシアさんの影が常につらついていたのも無視できない。あれ、イベントでキャラはっちゃけてたのかと思ってたのだけれど、本編見ると意外とあんまり変わってないよね!?

ミノタウロスの迷宮を利用して作ったアヴィケブロン先生の最高傑作。超巨大ゴーレム、それはそれとしていいんだけれど、肩に乗って直接操縦ってぐだ子頑張り過ぎである。実は前のハロウィンイベントで遭遇した超巨大メカエリちゃん、操縦したい願望があったんじゃないのかぐだ子!?

サリエリ先生、霊基としては都市伝説であるモーツァルトを殺した灰色の男という怪物性を多分に内包しているにも関わらず、アマデウスを前にしても結局この人はサリエリ先生だったんだなあ。この人の人柄と理性の確かさを伺えてしまう。だからこそ、音楽家としての天才性には至れなかったのかもしれないし、だからこそその懊悩故にサーヴァントとなり、今まさに皇帝を伐つ音楽を奏でられたのかもしれない。立派な人ですよ。
もっとも、彼の音楽の真髄はラストのきらきら星にこそあるのかもしれませんが。それをリクエストしたアマデウスは、なんだかんだとサリエリの理解者だったんだろうなあ。お互いに、最大の理解者であったことが幸福でもあり不幸であった二人なのでしょう。
しかし、アマデウスはちゃらんぽらんなキャラのわりに毎度こう真摯さと生真面目を尽くすようなエピソードに見舞われる人だなあ。愛を奏で平和を奏で友情を奏でる天才である。

アタランテは、毎晩こっそりメソメソ泣いてた上にそれをヤガのみんなに聞かれてた、というエピソードに萌えてしまった。この人、ほんともううじうじとしてるところのある面倒くさい娘さんなんだけど、嫌いになれない。むしろ好き。

武蔵ちゃん、新しい目的を見つけることが出来て良かった。わかってたことだけど、彼女もまた剪定事象の生き残りなんですよねえ。ツァーリが保証してくれましたが。
武蔵ちゃんがぐだ子の「剣」であるならば、やはり「盾」は彼女なのです。マシュ・キリエライト。
彼女の復活はやはり感慨深い。無二の相棒なのであります。しかし、今回やはりロボっぽい! そして、スキル使いにくい!!

晴れ渡る青空に、きらめく星空。世界から消え去った音楽が、再びサリエリ先生のピアノから流れ続ける。終焉を迎える世界は、寂しくも哀しくも、澄み渡るソラが象徴するように広く、美しかった。