第11節「まるで、春の日向のような(後編)」から第13節「此処に、ふたたびの黄昏を(前編)」まで

命をかけて戦うことの意義。ワルキューレたちが祝福しヴァルハラへと迎え入れた勇士たちはまさにその生命の意義を体現しているものたちであり、戦いの野蛮さの中に殺し殺されることの重さを背負っている者たちであったはず。それを見極めることこそがワルキューレたちの役割であったのに。
数千年、この異聞帯には英雄と呼ばれる存在は生まれず、ワルキューレたちもまたその輝きを見失ってしまっていたのか。
でも、スルーズ、ヒルド、オルトリンデの生き残ったオリジンのワルキューレたち。自らを壊れた自動機構と称するほどに「感情豊か」になってしまった戦乙女たち。彼女たちにとって、すでに滅びたはずのブリュンヒルデの再臨は、あらゆる意味で重すぎたのか。喜ぶにも悲しむにも憎むにも愛するにも。
可愛そうだし、彼女らの決断は憐れですらあるのだけれど、でもオルトリンデだけ置いていくのは可哀想じゃないか。残された最後の姉妹を失って、置き去りにするなんてそれはあまりにも。
でも、まだオルトリンデにはスルーズとヒルドが自分たちの中に見つけてしまった炎以外の輝きを、見いだせると信じたのか。それでも、涙を流すオルトリンデに胸を突かれてしまうんだなあ。
ワルキューレたち、2章をやるまでピンときてなかったんだけど、これは迎え入れたくなる気持ちになるなあ。


カドックくんのこと、ロシア異聞帯の顛末、まだ他のクリプターたちには知らせてないのか。薄々感づいているペペみたいな人もいるみたいだけど。
ブリュンヒルデの独白、或いは告解。この人もわりと清姫系というか暗黒面があるんですねえ。彼女の場合はそれを自覚して飲み込んでいるだけにむやみに危ない感じではないんですけど、邪ンヌとのあれこれは若干闇の部分噴出してた結果なのかな。

シグルドの中の人はどう見ても騎士とかじゃないヤカラなんだけど、オフィリアに執着しているのはよくわかる。わかるんだけど、ねちっこいぞ中の人。炎は炎でも情熱の炎じゃなくて粘性のどろどろした溶岩タイプだよなあ、この人。
実際、中から出てくる時もそんな感じだったし。なんか、腐ってやがる!といいたくなるような見てくれである、中の人。
ってか、ここの異聞帯はガチで神代っぽいなあ。第七章のウルクも相当神代に両足突っ込んでたけれど、これティアマト神レベルの大敵なんじゃなかろうか。
オフィリアさん、なんちゅうもんを喚び出してるんだ。わりと見境なしなぐだ子でも、さすがにこんなん呼んだことないぞ!? メンタル弱いのに、もうアップアップじゃないか。
それはそれとして、オフィリアあれだけ魔眼を連発して大丈夫なんだろうか。宝石級ということはそれだけ負荷もあるだろうに。