【続・この素晴らしい世界に爆焔を! 2 この素晴らしい世界に祝福を!スピンオフ わがままバスターズ】 暁 なつめ/三嶋 くろね  角川スニーカー文庫

Amazon
Kindle BOOK☆WALKER

「このすば」大人気スピンオフシリーズ第二弾!この世界に溢れる“わがままな”依頼をめぐみんたちが解決!?カエルとの縁は永遠。カエルの王、キングトードを討伐せよ!―『王都に雨を!』
セシリー、ゼスタ大暴れ!邪悪なエリス教徒を討伐せよ!?―『アルカンレティアに稲妻を!(前編)』
そのスライムの名はチャッピー。やはりアクシズ教徒はやべえ奴しかいないのか。―『アルカンレティアに稲妻を!(後編)』
「マリモでも分かる生物学」著者:バートン教授、暴走の末、少女に獣の○○○を斬らせ…。―『魔獣の森に斬光を!』
そしてめぐみんは一つ、大人になる。―『宝石獣に爆焔を!』
アクシズ教徒は相変わらず過ぎて、出てくるたびに面白いなあ。個人でハチャメチャな人物というのは珍しくないけれど、団体でここまでブレないエキセントリックな連中は滅多見ないですよ。
さて、殆ど小学生が友達を遊びに誘いにその子の家のチャイム鳴らしまくるようなノリで王城に押しかけるめぐみんたち。前はもう少しアイリス、外に脱走する時は色々と謀を巡らせてこっそり出ていたのに、なんか最近もう普通に呼ばれて「はーい」とばかりにホイホイと外に出てくるようになってしまいましたな。それでいいのか王族! それを許してもらえるくらい駆け引き上手になってしまって、アイリスちゃん。どんどんカズマに似てきてしまっている、というのはなかなか由々しき問題なんじゃなかろうか。
しかも、悪い面ばかり真似しちゃって自由に状況をシッチャカメッチャカにする方はノリノリなのに、アイリスって混沌とした状況を収拾する方にはとんと関心がございませんものねえ。あれで王族としては非常に優秀なので、まとめる能力はあると思うのですが遊びに行ってるという意識の時はそうした真面目な行動に出ようという発想そのものがないようですし。
ちなみに、良識的という意味ではダクネスやゆんゆんは相応のものを持ってるし、問題が起こった時はちゃんと焦るのだけれど、この子らそういうトラブルを収拾する能力に関しては笑っちゃうほどないので、慌てて大騒ぎするものの結局一緒になってシッチャカメッチャカにするばかりなんですよね。
その点、何気に収拾能力を有しているのが我らがめぐみんなわけで。このスピンオフの方だとパーティーのリーダー役を担っているせいか、必然的にめぐみんが苦労を背負って事態を収拾して回ることになるんですね。これがカズマが居るときだと平然と彼に丸投げしてやりたい放題やってるくせに、自分が面倒見る段になると見て見ぬふり知らんぷりできず、仕方なく火消しに回ってしまう当たりにめぐみんの何だかんだと面倒見の良さを見て取れるところであります。
ただ、そういう面をついにめぐみん自覚してしまった上に自分は好き勝手やる方がいいや、とカズマに押し付ける気満々になってしまったのですが……こればっかりは性分なのでカズマがいない場面ではどうしたってめぐみんが背負い込むことになりそうなんですけどねえ。
しかり、アイリスもやりたい放題やってやりっぱなしになってきた分、ゆんゆんがアイリスにまで振り回され始めた感があるのは、この子どうしてマメにいちいち全員に振り回されに行くんだろうと苦笑するところであります。その上、ゆんゆん振り回されっぱなしで終わっちゃうもんなあ。もうそれが楽しいんだろうかw
ただ、アイリス、ゆんゆん、めぐみんのパーティーは普通に戦力バランス取れていて下手するとカズマさんパーティーよりも安定性ある戦闘力ありそうなんですよね。逆に緩いクエストとか難しいのかもしれませんが。


シリーズ感想