【転生したらスライムだった件 13】 伏瀬/みっつばー  GCノベルズ

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ジュラの大森林に攻め込む帝国94万の大軍勢。
迎え撃つテンペストは、魔王ラミリスの権能により、ダンジョンへと町を避難させた。
最前線で原初の悪魔であるテスタロッサ、ウルティマが猛威を振るう中、帝国軍はダンジョン攻略に乗り込む。
しかしそこで待っていたのは、圧倒的な武力を誇るテンペストの、凄まじいまでの虐殺劇であった……。

あらすじで虐殺劇って言っちゃってる……。いやもう実際誤解のしようがないくらい虐殺劇になっちゃっているのだけれど。ゴブタとガビルだけであれだけ圧倒できるほどとは思わんかったけれど。まああの二人からしてクレイマン基準で魔王級くらいの力はもうあるっぽいんですよねえ。便利に基準になってくれるクレイマンさん。そろそろ、クレイマンより強い程度だと大して強くないんじゃないか、という段階になってきてしまった気がしますが。
しかしこれだと、テスタロッサとか原初の三人衆を各軍団長の護衛につけたのって完全に過剰でしたよねえ。リムルの配下たちへの愛情からすると、万難を排して安全マージンを取るというのは必然だったのでしょうけれど、逆にゴブタがおかげで死ぬよりもひどい目に遭いかねなかったわけですが。テスタロッサにしたり顔で説教かますゴブタさんは、それこそ「さすゴブ」でありましたよ。
まあその愛情のおかげで帝国軍、可哀想なことになってしまうのですけど。最終的に帝国軍であかんくなったのってほぼほぼ全部原初たち相手にしちゃった連中なんですよねえ、南無南無。

さて、本番は迷宮に潜った魔都を蹂躙するために迷宮攻略をはじめてしまった帝国軍90万によるラミリス迷宮攻略戦である。ってかこれ、どう考えても戦力の逐次投入じゃないですか。迷宮に入った連中と連絡がとれないのに次々と迷宮に戦力送り込んじゃってまあ……。
これって、どう考えても普通のダンジョン攻略イベントでは誰も深層までたどり着かなくていつまで経っても出番ないだろう迷宮十傑のお披露目というか救済措置ですよね。通常ならどうやったってアダルマン階層で行き止まり状態だったもんなあ。ゼギオンとか、絶対に出番回ってこなかったろうし。わざわざ迷宮に入った軍勢を最初から各階層に割り振ったのも、十傑の出番くれーという露骨な要望のおかげでしたし。
でも、数だけはやたらめったら居たとは言え、最終的にゼギオンとクマラ以外の階層主を撃破出来たのって帝国軍、特に近衛というのは伊達ではなかったんだ。まあその分、ゼギオンの無茶苦茶さが際立ってしまったのですが。いや、あれはあかんやろうw リムルさんが、これ外に出しちゃだめなやつだ、というのも無理ないです。色々と頭が残念なヴェルドラさんよりも、これストイックで精神面で隙がないゼギオンの方がヤバイんじゃないだろうか。

しかし、あれだけフラグ立ててリムル狙われてる、狙われてるという状況になっているのにひょいひょい戦いにいっちゃってリムルの傍を離れてしまうシオンとディアブロてば。シオンはまあああいう子なので仕方ないのだけれど、ディアブロもあれ大概ポンコツなところありますなあ。
ちょっとマサユキくんが裏切り者だったのか、とドキドキしてしまいましたがさすがに伏線が露骨でしたか。ジンライがちゃんとマサユキくんの実態をわかっていた上で心から尊敬してついてきていたのは、なんか感動してしまった。そうなんだよなあ、マサユキくん当人に力がなくても決して期待を裏切らない男なんだよなあ。そして、リムルがガチでマサユキくん馬鹿にされたことに怒ったのもね、リムルのそういうところ凄い好きです。
クロエは、あれ切り札に近いジョーカーだと思ってのだけれど、案外使い所が難しい? というかこれ、継戦能力に相当に難ありだなあ。クロエ本人が実際にもっと成長というか年長になっていかないとなかなか自由に力振るえないんじゃなかろうか。
今回攻めてきたファルムス王国の軍勢を鏖殺して魔王になった時を上回る勢いで、敵軍を追い返すような甘い対応をせず本当に一人残らず皆殺しにしていってたので普段にまして容赦ないなあ、と思っていたのですが、ラストでまさかの復活劇に。いやでも、リムルさんのキャラクターからして敵に対しては冷酷非情の魔王なリムルさんよりも自分はこっちのゆるいリムルさんの方がやはり好ましいので、この展開は良かったですし有難かったですよ。
でも、これ下手したらアダルマンを教祖にしてルミナス教に匹敵する新宗教が誕生してしまいかねない危険性がw

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