【転生したらスライムだった件 14】 伏瀬/みっつばー  GCノベルズ

Amazon
Kindle BOOK☆WALKER

帝国からの侵略をなんなく退けたリムルは、これ以上の戦争はごめんだと大本を叩くべく帝都へと乗り込む。
事前の計画は帝国幹部へとのし上がっていたユウキが国内でクーデターを起こし、皇帝の座を簒奪する手はずとなっていた。だがリムルは思い知らされる、先遣軍などとは比較にならない、帝国の真の戦力たちの実力を……。

むぎゃーーー! そこで終わるんかー!
なんか一番いいところで終わっちゃいましたがなッ。そこで、そこで止めですの!? このシリーズ、最近購入してこの14巻まで一気読み、というにはたっぷり三ヶ月位かけているのですが、最新刊まで手元において淀み無く読めていただけに、まだ次の巻が発売されていないまさにここで「レイニー止め」な展開をされてしまうとは。おおぅ、おおぅ。

帝国の西方侵攻軍の大半を撃滅してのけ、その論功行賞を行うことにしたリムルさん。そこで貯めた魂を使って大盤振る舞い、大レベルアップ、大覚醒祭りの開幕である。いやいや、そこで覚醒魔王を大量生産って、そりゃガゼル王以下周辺各国の皆々様が白目剥くのも当然ですわな。
リムル本人はもうノリノリで夜通し、覚醒した連中の称号とか考えるの楽しそうでしたけど。この人、八星魔王(オクタグラム)を即興で名付けたときもそうでしたけど、こういう名付けするの好きでしょ、絶対。そして、特に深慮遠謀とかじゃなく、ただ単に部下たちも覚醒させられる条件が整いました、と言われたから、出来るの?じゃあやっちゃおう!と特に何も考えずにやっちゃってますよね、この人絶対。
もうここまで来ると警戒するのも馬鹿らしいというか、西方諸国では抵抗しようのない戦力になっちゃってるのですが、それでもまあリムルなら大丈夫か、とみんなが仕方なさそうにため息つきながらも信頼して信用してくれるのは、リムルさんの人徳ですなあ。まあリムル側だけではなく、そうして信頼してくれるガゼル王たちの人となりもそれだけ大したものなのでしょうけれど。
サリオンのエルメシア皇帝とリムルとミョルマイルの三人の酔っぱらい談義は笑いましたけど。各国の国主のなかでこのエルメシアさんが一番リムルとノリあってるんじゃないだろうか。お互い楽しそうだし、まあいいや大丈夫大丈夫、という楽天的なところが異様に噛み合ってしまってる。おかげで、どんどん相乗効果で暴走しそうな組み合わせですが。

と、論功行賞にあわせてベニマルが無事年貢を納めることに。ベニマルは相手は一人と宣言していましたから正直、モミジの完勝でアルビスの方はちと苦しいかとも思っていたので、これは実質アルビスの粘り勝ちなんじゃないでしょうか。魔物の子作りに関する設定はこうなってくると結構面倒くさいものになってしまってる感もありますけど、望めば即子供が出来るというのはそれはそれで美味しいなあ。

というわけで、覚醒大祭りのおかげで世界の戦力バランスは見事に崩壊。西方を担って当方の帝国とゲームをシていたというギィもまたすっ飛んできたわけですが、これはまあリムルさんが悪いですよね。悪いというわけじゃないけど、誰の責任かというとリムルさんですね。いやまあ、リムルさんからすると知ったコッチャないのですが。そんなゲームとか行われてるの知らないし。
でも、クライマックスの展開を見てしまうとギィってばもうちょっと対戦相手の情報くれても良かったんじゃないだろうか。ヴェルドラがとられてしまう、というのはギィの側からしても殆ど詰みになってしまいかねない展開なわけですし。
いやそもそも、そうなり得るという事自体、ギィもヴェルザード姉さんも知らなかったのかしら。ヴェルザードもヴェルドラに会いに来てるわけですから、何の対策もとってない様子なのは相手の手の内知ってたら変な話ですもんね。
ユウキはこいつホントにやることなすこと何一つうまいこといかなさすぎて、実はガチで無能なんじゃないですか疑惑が。なんかやたらと本人自信満々だから周りも流されて騙されてるだけでw
それにしても、ダムダラの立ち位置というか何を考えているのかが未だに錯綜してよくわかんないですなあ。皇帝に忠誠を誓いつつも近藤中尉とは根本的に方針が違っているみたいですし。これも、今の皇帝ルドラの怪しい状態が関わっているのか。マサユキくんがここに関わっているらしいのは、本人まったく知らないっぽいけれど確実なようですし。まだもう一捻り一筋縄ではいかない展開が待っていそう。
次は9月だそうで、けっこう待つことになりそう。

シリーズ感想