【最弱無敗の神装機竜《バハムート》12】 明月 千里/春日歩  GA文庫

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「――これは独り言。私は裏切り者の一族と話す口は持ってない」
ソフィスの離反により遺跡攻略が佳境を迎える中、学園は七日後に迫る聖夜祭の準備に盛り上がっていた。
束の間の待機を余儀なくされた日常で、少女達との絆を深めるルクス。

一方、『七竜騎聖』隊長マギアルカは罠を仕掛け、アイリを奪取せんと学園に現れたソフィスを捕縛する。
ルクスは、聖夜祭までにソフィスを説得する猶予を与えられるが――。
少女を見張る看守生活に戸惑いつつ、頑ななソフィスに歩み寄るルクスだが、同時に残された遺跡『月』に現れた、不穏なる影が策動する!

王道と覇道が交錯する犧廼瓩粒惘爛侫.鵐織検璽丱肇訛12弾!!
ソフィスの裏切り! と言われても、今まで殆ど関わりがなかったキャラなので誰やねん、という感じだったのが速攻おびき出されて捕まってるし! 早っ!!
いやでも、アイリが独断で敵に協力してややこしい展開になるのを事前に潰してくれたのは良い判断だったかもしれない。通常のパターンだとアイリが敵陣営に行っちゃって敵と味方に間に挟まれて難しい立場になっちゃうのだけれど、これはこれで積極的にテンプレを潰してきたと言えるのか。
ソフィスについては、むしろ捕まえたことでその人となりを知り、逆に向こうもルクスの人となりを知ってほだされる、という流れになるのか。そういうのは裏切る前に調べておけよ、と思わないでもないけれど、彼女にもまあルクスの血族を信じられない理由があったわけだから仕方ないのかもしれないけれど。
それにしても、ルクスはいい加減ソフィスを説得とか、幾ら何でも甘すぎるんじゃないだろうか。世界に宣戦布告した相手を個人的に匿っちゃったようなもんだしねえ。これ、逃げ出されてたらルクスくん責任問題になっちゃうよ……実際、逃げ出されたしw
まあ敵陣営の黒幕というか本命はソフィスではなかった、ということでそれでもギリギリセーフじゃなくて立派にアウトなんじゃないかなこれ。
竜匪賊に関しては結構長々と引っ張って引っ掻き回してくれた敵にも関わらず、終わってみればあっさりだったな、と。所詮は寡兵のテロリスト。裏でこそこそと暗躍して不正規戦をしかけているぶんにはいいけれど、真正面からとなるとやはり賊は賊でこんなもんだったのか。しぶとい傭兵なんだから、もう少し寝技きかせてくれてもよかったんじゃないだろうかと思わないでもないけれど。
まあ今回はリーシャ様が久々に活躍してくれたので、それで良かったんじゃなかろうか。工学系女子らしく、業だの鍛錬だの覚醒だのではなく、ゴテゴテと新装備を自分で開発して超合体してフルアーマー・リーシャ様をやってくれたのは、なんかわかってる感があって良かった。ちゃんと、挿絵もついてたし。
ついでに、というかこれこそが今回の本命だったのか、ついにコーラル君の正体判明。男の子と見せかけて実は女の子だった、と思わせといてやっぱり男の子だった、というわけにはやはり行かなかったか。まああれこれあからさまだったからなあ。あれでなんでバレないんだろう、と思ってたんだけれど、なるほど単純な男装ではなく相応の手順は踏んでいたわけか。
コーラルに関しては本来の相棒であるところのグライファーの方になんとかしてほしいなあ。相棒なんだから。

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