早いもので、今月ももうすぐ後半に突入。というわけで前回の記事から引き続いて、今月後半発売の作品からピックアップしてご紹介、なのです。
ちなみに、これが前回の記事。





ドリルも出るんかー!!
前回も紹介したGA文庫大賞を受賞した佐藤真登さんの新作【全肯定奴隷少女:1回10分1000リン】に加えて、既刊シリーズの【嘘つき戦姫、迷宮をゆく】の最新作も今月発売、とまとめて三作品が7月に登場。これにあわせて「三レーベル合同キャンペーン」を開催している模様です。

全肯定奴隷少女:1回10分1000リン】 佐藤 真登(MF文庫J)

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うわ、公式ページを見てみると、カラー口絵も公開されているのですが、登場人物たち初っ端から名前も公開されているのか。本作ってウェブ版では暫くの間【ゴブリンスレイヤー】みたいに、キャラクターの個体名を表記せずに職業名で描かれてたんですよね。特にヒロイン二人! そこから、本編内であの娘の名前が呼ばれるシーンがかなりグッとハートを鷲掴みにされて握りつぶされて搾りたてジュースにされてしまうくらいのシーンなんで、そのへんどうなってるんだろう。
1000リンを払うことで、10分間だけあらゆる愚痴を受け止めて、全肯定してくれる謎の奴隷少女ちゃん。まさに言葉の強烈さを味わう物語なんだけれど、彼女の全肯定中の台詞のみならず、一言一言の重み、厚みに揺さぶられ、そこから派生していく行動、想いに震わされる作品なんですよね。途中からその威力がそのままラブコメへと振り分けられたので、えらいことになってしまうのですが。近年、あれほど悶絶したラブコメはなかったとですよ。もうキュン死するかと思ったほどに。


嘘つき戦姫、迷宮をゆく 5】 佐藤 真登 (ヒーロー文庫)

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ドリルヘアーVSドレッドヘアー、とか言ってられないくらい物語全体の中での佳境も佳境となるエピソード突入であります。
今まで見てきた中でも屈指の格好良い大悪人。その生き様に、偏執に、狂気にこそ惚れ抜かざるを得ない伝説の怪人クルック・ルーパー。この男をこれだけ描いてみせただけで、本作は稀代の傑作と呼ぶに相応しいのでしょう。その純粋なる怒りに痺れるのです、燃えたぎるのです。きっと胸に炎が灯るドリル姫の第五巻。


今日も俺は暗黒幼馴染に立ち向かいます。 魔法使いたちの望みと願い】 葉村哲(MF文庫J)

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これまでの異能モノから完全ラブコメに舵をきった【オタギャルの相原さんは誰にでも優しい】がラブコメとして暴れ狂った出来栄えだった葉村さんの新作は、さらに怒涛のラブコメですよ。しかも幼なじみモノときたら容赦呵責もございません。今流行りの恋愛バトルともとれる幼なじみとの対決模様は、正直これまでの作者の実績からしても期待膨らむばかりです、楽しみ楽しみ。


異世界迷宮の最深部を目指そう 12】 割内タリサ(オーバーラップ文庫)

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前巻から11ヶ月ぶりの最新刊。長かった! 一年以内に出してくれたのでセーフでしょうか、でしょうか。『木の理を盗むもの』アイドとの決着編であり、ティティーとアイドという姉弟の結末であり、数年という時間を迷宮の中で跨いだせいで生じた仲間たちとの乖離を果たして埋められるか、という契機となる第12巻。そらあもう注目せざるを得ませんねえ。