【八大種族の最弱血統者 ~規格外の少年は全種族最強を目指すようです~】 藤木わしろ/児玉 酉  HJ文庫

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「決闘に勝利した者がすべて正しい」という理念のもと、八つの種族が闘いを楽しむ決闘都市にやって来た少年ユーリ。師匠譲りの戦闘技術で到着初日に高ランク決闘者に勝利するなど、新人離れした活躍をみせるユーリだが…その血統には誰もが認める最弱の烙印が押されていた!!だが最強を目指すユーリは決して諦めず、仲良くなった獣人族の少女アティナと精霊族の少女フラムの協力を得て、唯一無二の決闘者へと成長していく―!!最弱血統が全ての最強を凌駕する圧倒的バトルファンタジー!

スプラッター!! 主人公が血まみれすぎる。しかも、相手の血じゃなくて自分の血で。いい具合に頭おかしい主人公だなあ。
決闘都市の特徴として、決闘が行われる際に使われるフィールドは試合が終るとダメージも死もなかった事にされるという便利設定なのですが、そのお陰でユーリくんが本来再起不能の大怪我を気楽に負えるどころか死になれるために練習相手に対戦の後は必ず殺してください、とか言う始末。もちろん、仮とは言え死んだらそれだけ痛みやショックも受けますし、元に戻っても3日ほどは動けなくなるという有様になってしまうので、決闘者と言えど死ぬのは避けるし嫌がるものなのですが、平然とどころか嬉々として死んじゃうユーリくん。
挙げ句に、混血という決闘者としてのハンデを挽回するために、自分の肉体の自損自壊を前提とした攻撃方法を確立するために、練習の段階からグチャグチャのデロデロに。生グロ動画発生装置になってやがる。これ、当人は楽しんでるんだろうけど、練習相手になってたアティナとフラムからするとちょっと拷問入ってたんじゃないだろうか。なまじユーリくん、天真爛漫なくらい明るくてその上礼儀正しいいい子なので、傍目には。それが満面の笑みで血ぶしゃー、開放骨折ぐしゃー、内臓散乱でろでろー、あべしあべしってなってたらお肉たべられなくなりますわー。
それでも熱心に付き合ってあげるのだから、アティナとフラムもいい子である。惜しむらくは、そのヒロインに当たるだろう二人の掘り下げがあんまりなかったことか。それぞれちゃんとキャラ立ってはいるのだけれど、今回は支援役に徹していましたし話の本筋はユーリくんと、その師匠である混血の人と昔仲間だった獣人のお兄さんとの対立がメインで、獣人のお兄さんが師匠との友情を拗らせてたのをユーリくんが戦うことで解消するような話であったので、ヒロイン二人はずっと脇に回らざるを得なかった、というのもあるのですが。
というか、ユーリくんのスプラッタな有様とそのキャラのインパクトが強すぎてw
今回は参加資格を得るための段階で、次回以降はチーム戦もあるようなので本格的に動き出すのはそこからになりそう。

藤木わしろ作品感想