【浮気は恥だが役に立つ ハイエルフ嫁の嫉妬は100年単位】 早矢塚 かつや/八坂 ミナト ダッシュエックス文庫

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世界を救いし英雄に迫る美少女たちの浮気の魔の手! 強大な力を持つ叛逆の妖精ヴィースを倒し英雄となったライオは相思相愛のハイエルフの王女リアーシュと婚約するが、ヴィースにより異性からの求愛を拒めぬ呪いをかけられていた。 心ではリアーシュを一途に想っているにもかかわらず、義姉で放蕩ハイエルフのミージュ、昔なじみの美少女商人セリン、偶然助けた王国の要人と、成り行きまかせで淫行を重ねていくライオ。「たしかに下半身は途方もなく喜んでるけど――ちがうんだっ!」 キスで子供ができるなんて信じている純情なリアーシュにバレれば、確実にすべてが終わる。 色を拒めない大英雄のファンタジーラブコメ、ここに開幕!

エルフが日焼けして褐色になったのがダークエルフ説は稀に見るけど、結構好きw
そのエセダークエルフなお姉ちゃんのミージュだけれど、初っ端からなんか一発目は誤射かもしれない、で死んじゃってるのだけれど、いいのかあれ!? わりとガチであれ殺人だと思うんだけど、たまたま化け猫みたいな能力に目覚めてたから良かったものの、普通はアウトでしょうに。
殺された本人があっけらかんとしているのはまあいいんだけど、勢い余って殺っちゃったリアーシュと目撃者なライオがそのままスルーして尊い犠牲だったで誤魔化して済まそうとしたの、これが探偵ものだったら犯人役であっさり退場だよ? ギャグにしてもちょっと酷かったような。
浮気の件も、呪いのせいなので不可抗力なのは間違いないのだけれど、その後の対応がひたすら誤魔化しに走っているあたりが否応なくゲスである、ライオくん。一度の過ちならともかく、その後も何度もやらかしてしまうわけですし。
寄ってたかって浮気に拍車をかける他の女連中も大概と言えば大概なのですけど。
それに比べて、ライオに呪いをかけることになった妖精ヴァースたちの方が、段々と事件の真相が明らかになっていくうちに、あっちのカップルの方がよっぽど誠実に恋愛していた事がわかってしまって、なんともはや。
好意を拒めない呪いに掛かってしまったという境遇自体は一緒のはずなのに、あちらさんはどちらも純愛を貫いているとも言えるんですよね。まあその結果があの悲劇だとしたら、いい加減にやらかしていたこっちの方が確かに役に立っていたかもしれないと思うと、いささかげんなりしてしまう。
しかしリアーシュの方がイジられキャラとしてのヒロインだとすると、ミージュの方が完全にネタキャラ扱いされていて、いいのだろうかこの扱い。本人その手の深刻さが全然なくて面白ければオッケーみたいな性格なので、それこそ殺されても気にしないくらいだからどうでもいいのかもしれないけど。
パロディ自体は決して嫌いじゃないのだけれど、本作のはちょっと品がないというか工夫がないというか、ネタの使い方にしても捻りがなくてあのドラゴンボールネタは本当にちょっとどうかと思う。自分はああいうのは好きじゃないや。
敵キャラの方の事情とかなかなか捻ってあって良かったと思うのだけれど、さすがに全体的に雑が過ぎたように思う。エロネタだけで引っ張るのはさすがに辛いと思いますよ。