前回の記事なのですよ。
【幼馴染が引きこもり美少女なので、放課後は彼女の部屋で過ごしている（が、恋人ではない！）】 永菜 葉一（角川スニーカー文庫)
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最近徐々に流行り始めているのか、恋人でもないし彼氏彼女でもないし付き合ってもいないけど、ラブラブ！ という関係性の親密な二人によるラブコメ。これらの特徴は付き合いたいけど素直になれない、というもどかしくも甘酸っぱい関係を味わうのではなくて、本気で現状の関係性、友達であったり幼馴染という関係を維持したいと思いつつ、特別で無二の相手である事は否定していないところ。ラヴァーズにならずラブは成立できるのか、というあたりに挑戦しているあたりにそそられるんですねえ。提供はなかなか異彩を放つ作品を送り出してきた永菜 葉一さん。この人の作風、凄く好きなので期待。
【数字で救う！ 弱小国家 ５．勝利する者を描け。ただし敵は自軍より精鋭と大軍であるものとする。】 長田信織（電撃文庫）
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既婚で子持ちとなった主人公とヒロイン、って昨今では意外と珍しくないのか。まあ大体王族関係者という立場だけれど。自国の未来を掴むためには、大戦争が必要であるという結論にそれぞれの計算から辿り着いたソアラとナオキ。ほぼ思惑通りに展開した戦局は、しかし自分たちが関与しない所で覆され、一転亡国の危機に。数学は代入スべき情報が抜けていたり間違えていたらそこから根本的に計算が狂ってしまう。まさに計算外の事態、あらすじもなかなかに不安を煽るもので、現在がハッピーエンドの向こう側、子供まですでにいるという状態であるということがある意味どんな展開でも持ち込み得る余地を引き込んでいるだけに、さあどうなるどうなる？
【お前らどれだけ俺のこと好きだったんだよ!】 明月 千里(GA文庫)
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長らく【最弱無敗の神装機竜】シリーズに集中していた作者の、久々の本格ラブコメ。
これはあれですね、【かぐや様は告らせたい】のパターン。ただ主人公はカノジョに振られたばかりで恋愛にトラウマ気味。一方のヒロインズは、安穏としてたら突然親しくしていた男の子に彼女が出来てしまいショックを受け、ショックを受けた自分にショックを受け、あれ自分彼のこと好きだったの？ と気づいて動揺してたら、動揺収まらぬうちにとっとと速攻で主人公振られてしまい、急転直下の連続にパニックになりながら兎に角行動に移るべし、となってしまった恋愛スキル皆無のヒロインたち、という構図っぽい。これだけで面白そうなので、あとは素材の調理法次第。
【七代勇者は謝れない 2】 串木野たんぼ(GA文庫)
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シッチャカメッチャカな展開をひたすら勢いよくノリ良くテンポ良くで転がしていく状況に、全力で乗っかってドタバタを繰り広げるどうしようもないキャラクターたち、という全開でコメディすっ飛ばしている実に楽しい作品だった第一巻からの待望の続刊。なんだかんだとラブコメってきてるあたり甘酸っぱいと言えなくもないのだけれど、それ以上にやっぱりドタバタの勢いの素晴らしさをそのままに突っ走ってほしいなあ。ヒロインイリアの、あの微笑ましいばかりの見苦しい生き様は一見の価値ありｗ
【メイデーア転生物語 ２．この世界に怖いものなどない救世主】 友麻碧(富士見L文庫)
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【浅草鬼嫁日記 八 あやかし夫婦は吸血鬼と踊る。】 友麻碧(富士見L文庫)
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同月同時発売という友麻碧さんの両シリーズ。なんですけど、両方とも旦那が表紙にいないんですけどー！？ メイデーアは魔法学校で組んでいるパーティーメンバー。浅草鬼嫁日記の方は眷属の凛音が表紙を飾り、なるほど両方とも女性主人公の話だけあるなあ、と。もう旦那の方は完全に相手決まっているのだけれど、旦那が重石にならずに支えとなって主人公であるマキアや真紀ちゃんを自由に伸び伸びと動かせるのが、この作者さんの腕前なんだよなあ、と頷き頷き。
