【転生したらスライムだった件 16】 伏瀬/みっつばー GCノベルズ

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帝国との戦いに勝利を収めたリムルだったが、
ルドラの身体を乗っ取ったミカエル、妖魔王フェルドウェイの暗躍と、
やっかいな問題はまだ残ったままであった。

リムルが戦っていたその裏で起きていた、地下迷宮のラミリス防衛戦もまた不安を煽る。
とはいえ一先ず窮地は脱したことで、リムルはこの機に部下たちの面談を行うことに……。

さらなるマサユキさんのターンきたー! クソ雑魚キャラで自分の雑魚さ加減を自覚しているのに、裏切った仲間を心配するわ、普段逃げ腰なのにここぞというときは絶対に逃げないわ、そういう所が愛される要素であり、能力抜きでも慕われる所なのでしょう。実際、強くもなんともないし自己評価も低いんだけれど、ヒーローたる資質は十分なんだよなあ。なので、彼のスキルは都合のよいものばかりなのだけれど、それに振り回されずにうまく使われているあたり、スキルもよくマサユキという人物を見込んでいるなあ、と。他の人間が同じスキル付与されても、絶対振り回されて調子に乗って台無しですよ。
リムルが彼のこと気に入ってるのって、わりと中身に関して自分と似ているから、というのもあるかもしらん。さらに今回の一件で自分と同じ素人なのに突然君主に祭り上げられちゃった、というポディションが共感を高めることになってしまいましたし。マサユキとしても、リムルが先人として同じような視点からアドバイスくれるの、これは頼もしいよなあ。
というわけで、早々に仲良し同盟になってしまいそうな気配な魔国連邦と帝国でした。ドワルゴンのガゼル王はなんだかんだとこういう大事な外交イベントではちゃっかり首突っ込んでくるの、偉いと思うぞ。リムルのやりたい放題を掣肘できているわけじゃないけれど、最初期からの兄弟弟子、同盟国家としてパートナーであり助言者という立ち位置を安定してキープしているわけだし、なんだかんだとガゼル王がこういう場で居てくれると頼りになりますしねえ。

さて、今回は敵となる妖魔王兼天使陣営の顔見せと戦後処理のお話だったわけですけど、ほとんど戦後処理だったなあ。そりゃ配下の面々とひとりひとり面談とかやってたら量も増えますがな。存在値についてはヴェルドラがバグってる時点でお察しだし、漠然と最上位グループに含まれているのが誰か、というのがわかったらいい、という程度の認識でいいんじゃないだろうか。いちいちスキルとかも読まなかったよ、うん。そういうのは実地で使う際に見ればいい事だし。
しかし、迷宮での戦いを見ていると覚醒した配下たちと天使との戦いは殆ど優勢だったので、今後も危なげなさそうだなあ。てかゼギオンが強すぎて、これ相手のボス格でも問題ないんじゃないだろうか。ディーノがあちら側になってしまったのは意外だったけれど、正直彼が敵側になってもそれで戦力バランスが変わったかと言うと、それほどでもないわけですし何より本人がやる気ないからなあ。
リムルも最初から許す気満々だし。
ヴェルグリンドが速攻で戻ってくるのも早!てな感じでしたし。いや、彼女自身はそれなりに長い旅をしてきたんだろうけどさ。
マサユキにルドラの記憶がないのはヴェルグリンドも承知しているみたいだけれど、彼女としては記憶を取り戻させるつもりはあるんだろうか。それとも、今から改めて自分のことを好きになってもらうつもりなのか。
ギィの過去編を見ると微妙にいい加減な所はあるけれど、本来のルドラとマサユキとはまただいぶキャラも違うみたいですしねえ。ただ、軽さの違いはあるとはいえ目指す世界が一緒、というのはいいよなあ。そして、それを体現しつつあるのがリムル、というのもまた感慨深いものがある。
ギィとルドラの世界征服を巡る勝負は想像以上にギィのルドラへの友情が基盤にあったわけだけれど、ルドラが消滅したと思っているギィとマサユキが顔を合わせたらどうなるんですかね。果たして、友との再会となり得るのか。ミリムをどうしてギィがあれほど気にかけているのかなど、色々と事情が明らかになるギィの過去編は面白かったんだけど、それだけにギィのもとで起こっているあらたな事態の様相が何もわからないまま、次回へ続く、となるのはまた引っ張るなあ、と。

しかし、大賢者改め誓約之王改めシエルとなった神智核さん、バージョンアップするごとにポンコツ化してしまって、これ大丈夫なんだろうか。こいつ絶対なんかやらかすぞ感が指数関数的に爆上げされてる気がするんだけどw あの頼もしい大賢者さんがどうしてこうなったw
今となってはテスタロッタさんの方がなんか落ち着きあって頼もしいんですけど。暴走せず勝手せずちゃんとリムルの意図を汲んで動いてくれるテスタロッタさんが、側近筆頭でいいんじゃないだろうか。


シリーズ感想