読んだ本の数:31冊 うち漫画:4冊


物語のあまりに美しい幕引きに震えが止まらなかった【異世界拷問姫】。陶酔の完結編でした。
そして主人公とヒロインが大人となり結婚してからの方がさらに戦記として面白くなった【数字で救う! 弱小国家】。特にこの巻はちょっとヤバいくらいの出来栄えで、戦記物として近年でも屈指の傑作となっております。
注目の新作はやはり【超高度かわいい諜報戦 ~とっても奥手な黒姫さん~】。そこまで注目していたわけじゃなかったのですが、読んでみたらこれが凄まじいまでの構成の妙とラブコメとしてのキャラの弾けっぷりが素晴らしく、先々楽しみなシリーズのはじまりでした。
逆に怖気震えあがらされた先々が怖すぎるのが【転生ごときで逃げられるとでも、兄さん?】。ウェブ版で読んでて発狂させられたあの恐怖のヤンデレ妹の悍ましさは必見。始末の悪いことにただの転生ファンタジーとしても抜群の面白さなんですよねえ。右手で力強い握手を交わしながら、左手に持った包丁でザックリと肝臓を刺してグリグリと捻ってくるタイプ。


★★★★★(五ツ星) 2冊

異世界拷問姫 9】  綾里 けいし/ 鵜飼 沙樹 MF文庫J(2020/2/25)
数字で救う! 弱小国家 5.勝利する者を描け。ただし敵は自軍より精鋭と大軍であるものとする。】  長田 信織/紅緒 電撃文庫(2020/3/10)

【異世界拷問姫 9】  綾里 けいし/ 鵜飼 沙樹 MF文庫J

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これは残酷な愛の物語。この世で最も美しい物語。人間讃歌の物語。綺麗な夢のおとぎ話。
これは、ヒトが小さな幸せを手にする物語だ。


【数字で救う! 弱小国家 5.勝利する者を描け。ただし敵は自軍より精鋭と大軍であるものとする。】  長田 信織/紅緒 電撃文庫

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敵は戦場無敵の大英雄とナオキと同類の論理を操る傭兵将軍。人類史に残るであろう将帥と相対するは北方の雌獅子ソアラと「魔術師」の名をほしいままにするナオキ夫婦はこれにどうねじ伏せるのか。この勇躍する面白さは昨今の戦記モノの中でも最高傑作の一つとなるだろう。

★★★★☆彡(四ツ星Dash) 1冊

超高度かわいい諜報戦 ~とっても奥手な黒姫さん~】 方波見咲/ろるあ MF文庫J(2020/3/25)

【超高度かわいい諜報戦 ~とっても奥手な黒姫さん~】 方波見咲/ろるあ MF文庫J

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思惑は本来とは形を変えて錯綜し、誰も意図しない展開に転がっていく、転がっていくのだけれど誰も錯誤に気づかず妙な形で噛み合ったままラブコメと諜報戦はしっちゃかめっちゃかに絡み合いながら怒涛の勢いで進んでいく、このハチャメチャな面白さたるや、最高、最高!


★★★★(四ツ星) 6冊

戦闘員、派遣します!5】  暁 なつめ/カカオ・ランタン 角川スニーカー文庫(2020/1/1)
ゴブリンスレイヤー 12】  蝸牛 くも/神奈月 昇 GA文庫(2020/2/14)
Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 01】 之 貫紀/ ttl KADOKAWA(2020/2/5)
浅草鬼嫁日記 八 あやかし夫婦は吸血鬼と踊る。】 友麻碧/あやとき 富士見L文庫(2020/3/14)
デート・ア・ライブ 22.十香グッドエンド(下)】 橘 公司/つなこ 富士見ファンタジア文庫(2020/3/19)
転生ごときで逃げられるとでも、兄さん?】 紙城 境介/木鈴カケル MF文庫J(2020/3/25)


【戦闘員、派遣します!5】  暁 なつめ/カカオ・ランタン 角川スニーカー文庫

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【ゴブリンスレイヤー 12】  蝸牛 くも/神奈月 昇 GA文庫

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【Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 01】 之 貫紀/ ttl KADOKAWA

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【浅草鬼嫁日記 八 あやかし夫婦は吸血鬼と踊る。】 友麻碧/あやとき 富士見L文庫

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【デート・ア・ライブ 22.十香グッドエンド(下)】 橘 公司/つなこ 富士見ファンタジア文庫

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【転生ごときで逃げられるとでも、兄さん?】 紙城 境介/木鈴カケル MF文庫J

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以下に、読書メーター読録と一言感想




今月のピックアップ・キャラクター


エリザベート (異世界拷問姫 )
ジャンヌ (異世界拷問姫 )
バイパー (戦闘員、派遣します! )
ナオキ (数字で救う! 弱小国家)
凛音 (浅草鬼嫁日記)
鏡野七罪 (デート・ア・ライブ)
風待八舞 (デート・ア・ライブ)
妹? (転生ごときで逃げられるとでも、兄さん?)
ジャック・リーバー (転生ごときで逃げられるとでも、兄さん?)
橘黒姫 (超高度かわいい諜報戦)
芹沢明希星 (超高度かわいい諜報戦)



3月の読書メーター
読んだ本の数:31
読んだページ数:9628
ナイス数:224

EDGEシリーズ 神々のいない星で 僕と先輩の惑星クラフト〈上〉 (DENGEKI EDGEシリーズ)EDGEシリーズ 神々のいない星で 僕と先輩の惑星クラフト〈上〉 (DENGEKI EDGEシリーズ)感想
★★★☆ 神々がいないって、神々しかいないよ!? いや、神様が居ないからこそ居るようにしなきゃならなかった、という話なのは理解した、うん。そして特に意味もなく女体化する馬鹿。全裸よりマシなのだろうか。モザイクいらないもんね。ただ存在自体にモザイクかけたいとAIは思ってそう。馬鹿のお陰でバランサーヤサグレ気味じゃね? 意外と星の成り立ちや神話の形成についての話が本格的で、読み耽ってしまった。先輩たち何度も繰り返しているのしんどいだろうに、馬鹿への気遣いに揺るぎはない。愛は深くダダ甘よのう。
読了日:03月02日 著者:川上 稔
異世界拷問姫9 (MF文庫J)異世界拷問姫9 (MF文庫J)感想
★★★★★ 生きた。生きて生きて生き抜いて、その果てに訪れる死ならば、それは惨劇ではないのだろう。やるべきを自ら見定め、各々の答えを得て、やり尽くして逝く皆々。満足か? 満ち足りたか? 救われたか? 幸せだったか? 無念であろう、だが後悔はないのだろう。そんな風に、皆去っていく。愛を胸に抱きしめて、去っていく。だからだろう、世界はこんなにも惨たらしく血塗れなのに、切ないほどに美しい。こんなにも、優しい。だからこれは人間讃歌の物語。綺麗な夢のおとぎ話。ヒトが小さな幸せを手にする夢物語だ。
読了日:03月04日 著者:綾里 けいし
幼馴染が引きこもり美少女なので、放課後は彼女の部屋で過ごしている(が、恋人ではない!) (角川スニーカー文庫)幼馴染が引きこもり美少女なので、放課後は彼女の部屋で過ごしている(が、恋人ではない!) (角川スニーカー文庫)感想
★★★☆ これ、奏太の器が大きすぎて唯花の依存度が凄いことに。というか、唯花の家族もこれ奏太に依存しちゃってますね。ここまで来ると、女をダメにする系男子に至ってるんじゃなかろうか。でもこれ繋がりを断つと唯花ガチで死にそうだしなあ。急かすでなく、全肯定しながら唯花を受け入れ続けるというスタンスは正解なのかもしれない。唯花もこれはアカンと恋人になるのだけは一線引いてるわけだし。最後に示した意志は、自分への諦めから脱却して改善しようとの現れにも取れる。
読了日:03月04日 著者:永菜 葉一
ゲート 12―自衛隊彼の地にて、斯く戦えり (アルファポリスCOMICS)ゲート 12―自衛隊彼の地にて、斯く戦えり (アルファポリスCOMICS)
読了日:03月04日 著者:柳内 たくみ
わたしの知らない、先輩の100コのこと2 (MF文庫J)わたしの知らない、先輩の100コのこと2 (MF文庫J)感想
★★★☆ これ普通に交際してるんじゃないんですか!? なるほど、今時の高校生はこんな風に交際してるのかー、と首肯してしまうほど、日々二人で過ごす様子に「普通」のリアリティがあるんですよね。むしろこれでまだ出会って2ヶ月経ってないというのが驚きなのだけれど、あの一日一問一答が時間の密度を濃くしているのだろう。一日一つというのが答えを情報ではなく、積み重ねていく思い出にしているのだ、きっと。
読了日:03月08日 著者:兎谷 あおい
侯爵令嬢の借金執事 許嫁になったお嬢様との同居生活がはじまりました (角川スニーカー文庫)侯爵令嬢の借金執事 許嫁になったお嬢様との同居生活がはじまりました (角川スニーカー文庫)感想
★★★ これ執事、してる? 辺境育ちのやや野生児で背の低さを気にしている主人公のキャラは好漢寄りの好人物で、だからこそわざわざ借金で首輪繋いだり、変にツンツンするの必要の有無どころか邪魔にしかなってないような気がする。誠心誠意真心込めて接したら、ちゃんと応じてくれる子なのに。なんとか滲み出る心を汲み取ってくれたけど。ヒロインのツン具合も、それが可愛らしさを引き立たせるものじゃなくて嫌な子ムーヴになってしまっているのがツラい。
読了日:03月10日 著者:七野りく
戦闘員、派遣します!5 (角川スニーカー文庫)戦闘員、派遣します!5 (角川スニーカー文庫)感想
★★★☆ ついに、ついに本作にもヒロインが登場。真ヒロイン・バイバーちゃん爆誕。かわいい、本当にかわいい。しかもいい子。ものすごくいい子。健気で献身的で純真で、あまりの真っ白さに変態どもが浄化されていく。ヨゴレ系ヒロインどもも逃げ散っていく。聖女だ。ヨゴレな作品そのものを一歩歩くごとに浄化された白い大地へと相転移させていく、まさに概念的聖女さまである。でもこの娘、魔王様なんだぜ? この娘カリスマありすぎるので、この娘を下剋上でトップにして世界征服してもいいんじゃなかろうか。
読了日:03月10日 著者:暁 なつめ
ゴブリンスレイヤー12 (GA文庫)ゴブリンスレイヤー12 (GA文庫)感想
★★★★ シリーズはじめてのゴブリンと戦わないゴブスレさん。パーティーバラけて違うメンツで各々の場所で戦う姿がまた新しい風となって作品の奥行きを広げていく。メンツ的に戦士三人だけ!というパーティー編成は普段術士が多いパーティーを見ているだけに無茶を通り越してスゲえ、という構成だったのだけれど、それでほぼ危なげないあたり、銀級の凄さを再認識させてくれる。ゴブスレさんも全く遜色ないのよね。シリーズ最初はゴブを殺すしかなかった彼が、ゴブ退治だけが全てじゃないのを当たり前、と思う姿に深い感慨を覚えるのだ。
読了日:03月11日 著者:蝸牛 くも
数字で救う! 弱小国家 5 勝利する者を描け。ただし敵は自軍より精鋭と大軍であるものとする。 (電撃文庫)数字で救う! 弱小国家 5 勝利する者を描け。ただし敵は自軍より精鋭と大軍であるものとする。 (電撃文庫)感想
★★★★☆ 今度こそが本物の大戦争だったよ。自分と同じロジックを組み立ててくる敵に、計算を上回ってくる大英雄。そんな怪物たちと真っ向から卓袱台をひっくり返してみせるナオキの魔術師っぷりは、もう歴史的偉人の領域にどっぷりと首まで使っている。将棋の一手損角をガチでこんなリアルの戦争でこんな理解しやすくやってみせるとか、戦場での連勝を戦争の敗北に直結させるとか、本気で度肝を抜かれましたがな。あんなん敵からすれば悪夢でしょうに。そんなナオキが今回は何度も詰みかける、という凄まじいシリーズ最高の激戦でありました。
読了日:03月11日 著者:長田 信織
七代勇者は謝れない2 (GA文庫)七代勇者は謝れない2 (GA文庫)感想
★★★★ まさか死んだ妹セーネをこう使ってくるかー。これは予想外、ジオの反応も含めて。それだけジオの抱えている傷と闇が深かった事を思い知る。彼の一巻での勇者たらんとする姿は尋常ではなかった訳だ。お陰で溶岩のような感情に飲まれそうなジオと、苦悩しながら貫き通すセーネの間に挟まれたイリヤは、ポンコツする余裕なく二人の仲介として甲斐甲斐しくフォローに走り回り、彼女本来の優しさが伝わってくる話だった。兄妹愛の深さ故に拗れた悲劇を、イリヤとキリさんが救ってくれた話だった。同時に魔族の異様が際立った話でもあった。
読了日:03月13日 著者:串木野たんぼ
お前らどれだけ俺のこと好きだったんだよ! (GA文庫)お前らどれだけ俺のこと好きだったんだよ! (GA文庫)感想
★★★☆ 相手に彼女が出来て初めて好きだったと自覚する、気がついた時には終わってしまっていた恋に後悔やらでズタボロになってしまうヒロインたち。だが動揺収まらぬうちにわずか一週間で相手は別れてしまい復仇の機会が来た、という性急な展開が彼女たちを余計にパニックに追いやった気がする。恋愛能力の欠如も然る事ながらあれだけ傷心しながら駆け引きに終始してしまうあたり。しかし隆人め彼女出来たのヒロイン全員に自慢して回ってたのな。そして恋愛にトラウマ持ちでいきなり振られたくせに、わりと三人に満更でないとかこやつめー
読了日:03月14日 著者:明月 千里
七つの鍵の物語2 ぼっちな僕の異世界領地改革 (ドラゴンノベルス)七つの鍵の物語2 ぼっちな僕の異世界領地改革 (ドラゴンノベルス)感想
★★★☆ 回りの側近連中だけではなく、いつの間にか領内の領民全員に辺境伯の偽物だというのが知れ渡っていたのに、知らぬは当人ばかりなり、だったのか。身を粉にして働き傷つきながら頑張る少年を、そのどこか頼りない身も相まって誰もが手を差し伸べ支えようとしてしまう。もう全然ぼっちでも孤独でもなくなったクロードの戦いだけど、打ち切りだからかかなり巻いた展開になっていた気がする。皆が簡単に彼の本当を理解してくれた流れも含めて。ウェブ連載版はまだ彼の孤独寄りな奮闘がずっと続いているようなので、これで終わりは勿体無いなあ
読了日:03月14日 著者:上野 文
Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 01Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 01感想
★★★★ いわゆる検証勢のダンジョン攻略、よりも好奇心を満たすために分析と調査と検証に明け暮れてたら副産物で大金持ちになったけど、その大金はほぼ検証と研究に費やすぜ、というある意味研究者の夢想を現実化したような話、というわけか。ひたすら一階でスライム倒してただけなのを攻略とは言わんしねえ。ダンジョンを取り巻く世界情勢なども非常に興味深く、一方で早晩主人公たち外国の情報機関に拉致られそうで恐々なんですが。
読了日:03月15日 著者:之 貫紀
メイデーア転生物語 2 この世界に怖いものなどない救世主 (富士見L文庫)メイデーア転生物語 2 この世界に怖いものなどない救世主 (富士見L文庫)感想
★★★☆ マキアが凄く繊細な女の子になってるな。持ち前のパワフルさで強引にぶっ飛ばすには、置かれてしまった境遇が心許なさすぎる。守護者になることでトールと一緒に居られるようになるのではなく、むしろ救世主を優先しなきゃならないという立場から余計に距離が遠ざかる事に。お互いに求め合いながら触れ合えないというなんと苦しい相思相愛。いつも元気なマキアが落ち込んでると、こっちも辛くなってしまう。でも、アイリと真っ向から喧嘩する覚悟を決めたマキアは踏ん切りもついたようだし、いつまでも俯いてはいないぞこの娘は。
読了日:03月15日 著者:友麻碧
<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム- 12.アイのカタチ (HJ文庫)<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム- 12.アイのカタチ (HJ文庫)感想
★★★★ 人の恋路を邪魔するやつは馬に蹴られて死んじまえ。フィガロの為人からして、決闘しようは本気だと思っていたのだけれど、想像以上に彼は純粋無垢だったのか。彼の純粋さは、ハンニャの愛の重さに重量なんか感じないのだろうなあ。まさに奇跡のカップリング。そして女化生先輩は最近リアルでもこっちでもオチ担当になってきた気がするぞ。
読了日:03月17日 著者:海道左近
浅草鬼嫁日記 八 あやかし夫婦は吸血鬼と踊る。 (富士見L文庫)浅草鬼嫁日記 八 あやかし夫婦は吸血鬼と踊る。 (富士見L文庫)感想
★★★★ 凛音はもっと不安定で行動も定まっていなくて危なっかしい子なんだと思ってたけれど、想像を遥かに超えて芯のしっかりした子だった。千年前からブレることなく一貫してやるべきを貫いてきた子だったのか。ある意味茨姫の存在に囚われながらも、広く大成したとも取れるんだよなあ。今の真紀に仕える事は彼にとっての集大成なのかもしれない。
読了日:03月18日 著者:友麻碧
デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット6 (ファンタジア文庫)デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット6 (ファンタジア文庫)感想
★★★★ 本作の狂三が「どの」狂三だったかについて今まで言及されてたっけか。なるほど、「あの」狂三という事実は圧倒的に納得ですわ。狂三の中でも特に「彼」に恋い焦がれ。情が深く冷酷になりきれない優しい個体。そうか、彼女の物語の続きがここに在ったのか。そう思うとじわりと湧き上がってくるモノがある。ここにきてやたら可愛い顔を見せる蒼に、変態淑女として一途に狂三を慕う響と置いていけない仲間が増えた中で、ついに白の女王の正体が。戦えるのか旅立てるのか、それらを愛しい彼との再会という天秤に乗せられるのか。
読了日:03月20日 著者:東出 祐一郎
魔法使いの嫁 11 (BLADE COMICS)魔法使いの嫁 11 (BLADE COMICS)感想
★★★★ エリアスの変化はチセと出会ったからだけれど、エリアスの師匠と話してみると、チセと出会うまでに師匠をはじめとした出会いのおかげで土台となるものが培われてきたのがよくわかる。最初は意味が違っただろう「嫁」という立場も、今また本来の意味である関係へと近づいているのではなかろうか。と、ここで二人の関係に終始しないで、チセの学院での交友が広がっていくのは見ていてもハラハラドキドキだ。それ以上に巻き込まれすぎなステラがドキドキだよ。これ、チセと関わったからだけなの? 本人にそういう縁があるんじゃw
読了日:03月21日 著者:ヤマザキコレ
お迎えに上がりました。 3 国土交通省国土政策局幽冥推進課 (集英社文庫)お迎えに上がりました。 3 国土交通省国土政策局幽冥推進課 (集英社文庫)感想
★★★☆ 大切な家族がまだ居るのに、それを誰も居ない家、誰も居ない村に置き去りにしていくというのは苦しくて出来ないよなあ。火車先輩については今の仕事自体存在理由に沿うものだけに、なんとか合わせられないかと思っていたのだけれど。そうか、新しい火車の在り方を捉えているの夕霞だけなので、力を取り戻すとまではいかないのか。
読了日:03月21日 著者:竹林 七草
航宙軍士官、冒険者になる4航宙軍士官、冒険者になる4感想
★★★ 殆どの情報がドローンなどを通じてアランに筒抜け、というのはやはりチートの極みだ。ナノマシンによる強化などより強力かもしれない。それでも毒を盛られるのは防げなかったんだけれど。でも無効化って凄いなあ。宰相は捕らぬ狸の皮算用ではないのだけれど、殺すからと大盤振る舞いしてしまうのは油断し過ぎで小物感タップリだ。いまいちパッとしたところのないヒロイン陣に対して、ドラゴンのグローリアが大いに存在感を見せていたのがなんともはや。
読了日:03月21日 著者:伊藤 暖彦
帝都異世界レジスタンス帝都異世界レジスタンス感想
★★★☆ エアルミア、絶対エルフの事勘違いしてるだろう。それもう首刈り戦闘種族だよ。鎌倉武士寄りだよ。この娘を漢前とは言わないだろう。それなら、オークの兄貴の方が余程侠寄りの正当な漢前だろう。まほいくの作者らしくそれぞれ内に拗れた思いを渦巻かせているのだけれど、そこから独り善がりにならずにお互いの考え方を理解し合って喧嘩もするけど、ちゃんと認め合って一緒に動けているからか、破綻なく上手いこと協力できているのが印象的。ひなが第一印象と桁違いの内面の強い子でこの娘好きだなあ。
読了日:03月23日 著者:遠藤 浅蜊
デート・ア・ライブ22 十香グッドエンド 下 (ファンタジア文庫)デート・ア・ライブ22 十香グッドエンド 下 (ファンタジア文庫)感想
★★★★ 後書きで作者さんの登場人物一人ひとりへの声掛けが、キャラたちへの愛の深さを感じさせてくれてホロリ。七罪の人間の頃の話が想像を超えて悲惨でショック。そりゃ人間不信になるよなあ。それであんないい子に育ったのは環境を思えば奇跡的だ。彼女こそ最悪の精霊になりかねなかったのに。八舞はかっこよかったのだけれど、まだキャラが定まってなかった気がする。そして平行世界でも狂三が救世主すぎる。彼女一人でどれだけ世界救ってるんだか。これが世界の選択である、その世界の意志が「彼女」だと思えばこの結末は至極納得なのだ。
読了日:03月24日 著者:橘 公司
Fate/Requiem 1巻『星巡る少年』Fate/Requiem 1巻『星巡る少年』感想
★★★ 紅葉さん、なんであんなダイナソーになってるの!? エジソンがライオンなのよりもよっぽどビックリなんですけど! 住人すべてが令呪を持ちサーヴァントを連れている近未来都市秋葉原を舞台に、唯一令呪を持たずサーヴァントを殺す死神として働くエリセと、謎のサーヴァントの少年との出会いの物語。近未来都市というSF感にFateという題材を詰め込んだ世界観は興味深いのだけれど、如何せん物語にしてもキャラにしてもフワフワしすぎていて、焦点が合わない「感じろ!」的な作品だった。
読了日:03月24日 著者:星空 めてお
キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦7 (ファンタジア文庫)キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦7 (ファンタジア文庫)感想
★★★ 使徒聖と純血種という両陣営の最上位同士の激突。なんだけれど、両方強者感を失わしめないためかどこの対戦も決着つかずの有耶無耶になってしまうのはモヤモヤするのです。勝って強し負けて強しというのが無いので、各々自信満々のくせに口ほどにもないなあ、という印象になってしまった。そしてアリスはというと、妹が攫われたと言われてるのに聞く耳持たずイスカに八つ当たりして邪魔する、というのはねえ。おかげでミラとサリンジャーと同じ道を歩まなかった、というわりに、言うほど二人の絆が強かった感があんまり……。
読了日:03月24日 著者:細音 啓
転生ごときで逃げられるとでも、兄さん? (MF文庫J)転生ごときで逃げられるとでも、兄さん? (MF文庫J)感想
★★★★ ウェブ版既読済。なので表紙がアメリという時点で製作側の意図が邪悪すぎて震えるw 同時に、何気ないシーンに、だいぶ後の話でのアレだったのか! と気づく事が度々あり、感動やら恐怖やらでまたぞろ震える。母上の二人の客とか。これ、二重の意味で死を越え世界を越えてなお貫かれる愛の物語なんですよね。究極の愛の負の側面と正の側面の鏡合わせ。第一章タイトルに併記してある台詞の意味がわかるのは何巻になるのか。冒頭から邪悪を撒き散らして息を潜めたヤンデレ妹。それだけにフィルとの幼くも擽ったい恋に悶えてしまう。
読了日:03月27日 著者:紙城 境介
転生したらスライムだった件 16 (GCノベルズ)転生したらスライムだった件 16 (GCノベルズ)感想
★★★☆ 対天使編の導入と戦後処理のお話。ディーノがここで敵に回ってしまうのは予想外。ただ望んでの事ではないみたいだし、リムルも許す気満々なので拗れる事はなさそうだけど。天使戦もほぼ危なげなく。同じ初心者君主になってしまったマサユキへの共感がパないすねリムルさん。ヴェルグリンドがさっさと合流したので、帝国はまだ揉めそうとは言ってるけれどとっととマサユキ皇帝で片がつきそう。ギィとルドラの勝負は想像以上に友情に基づいたものだったんだなあ。ギィとマサユキが顔を合わせた時良い方に転がったらいいのだけど。
読了日:03月28日 著者:伏瀬
超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです! 10 (GA文庫)超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです! 10 (GA文庫)感想
★★★ 求め欲する事を欲というのなら、幸福を求めるのも愛を育むのもそんな世界を実現しようとするのも全部欲だわな。桂音の闇はそんな当たり前の事も見えなくしてしまっていたのか。できれば彼女の心を救うのは暁であってほしくもあったけれど。超人皇帝が理想家であっても理性の人で間違いを認め受け入れられる人で良かった。伊達に邪竜ねじ伏せる超人メンタルじゃなかった、という事か
読了日:03月29日 著者:海空りく
キングダム 56 (ヤングジャンプコミックス)キングダム 56 (ヤングジャンプコミックス)感想
確たる世代交代を示した巻。尭雲の退場で、これまで過去の偉業を背景に立ちふさがってきた名将たちは打ち止めで、現世代または信たちと同じ新世代の台頭に対することになるんだろうか。
読了日:03月31日 著者:原 泰久
キングダム 57 (ヤングジャンプコミックス)キングダム 57 (ヤングジャンプコミックス)感想
歴代振り返っても、龐煖から受けた被害が突出していてコイツこそが信にとって最大の超えるべき壁だというのが伝わってくる。というか去亥までここでやられてしまうとは。松左と比べてこれは……。
読了日:03月31日 著者:原 泰久
超高度かわいい諜報戦 ~とっても奥手な黒姫さん~ (MF文庫J)超高度かわいい諜報戦 ~とっても奥手な黒姫さん~ (MF文庫J)感想
★★★★☆ うわーーー、何これ滅茶苦茶面白れえ! 本気のラブコメと本格的な諜報戦が意図が噛み合わず誤解と錯誤が連鎖してるのに凹凸がハマるように本来の目的と噛み合っちゃってるんですね。これが神がかってる。複雑極まりない食い違いを見せているのに、回り回って恋愛としても諜報戦としてもピッタリハマってしまう形になるのは、ルービックキューブの神業を見たような、どうやったらそうなるの!?という感動すら覚えてしまった。これにヒロインたちのポンコツな必死さ故の可愛らしさが相まって、素晴らしいラブコメになってる。これは最高
読了日:03月31日 著者:方波見咲
賭博師は祈らない(5) (電撃文庫)賭博師は祈らない(5) (電撃文庫)感想
★★★☆ 人を愛するとは愛玩するという意味ではない。そんなつもりはなくても、奴隷と主人という身分は瑕疵となって二人の未来を苛むだろう。一緒に居たいという当たり前の願いをラザルスとリーラは相手を一個の人間として尊重し正しく愛するために、手放したのだ。思えば、ラザルスの変化、信念に殉死しようとしている人たちに無理やり手を差し伸べて救おうとしたのは、賭博師という生き様の中でもマトモな「人」になろうという意志だったのかもしれない。奴隷から解放され、人となったリーラともう一度をはじめるために。
読了日:03月31日 著者:周藤 蓮

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