前回の記事です。

【スパイ教室 02.愛娘》のグレーテ】 竹町(富士見ファンタジア文庫)

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一巻で評判を博した富士見ファンタジア文庫の新人賞大賞作品の第二弾。一巻では見事に騙されてしまって、自分がどれだけボーッと読んでたかを痛感させられてしまったのでした。
第二弾では騙し合いではなく、暗殺業。でも最強メンバーを選出なんて言っているけれど、スパイものとしては単に強い弱いとはならないはず。さてどこまで「スパイ」ものとして捻ってくるのか、楽しみどころも不確かなのがこの場合、ワクワクさせられるんですよね。


【TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 1 〜ヘンダーソン氏の福音を〜】 Schuld(オーバーラップ文庫)

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ウェブ版既読! 
キャラビルド、ステータスやスキルの数値を振り分けられるという展開は転生モノでは珍しくもないけれど、それを生粋にして屈指のTRPGプレイヤー。それも和マンチなどと言われるシナリオとルールとデータ傾向を舐め尽くすように吟味して、常識にとらわれずにやらかす人種が異世界転生して自分のキャラビルドをはじめてしまったら、というTRPGを嗜む人には垂涎のあれやこれやである。
ってかこれ意味知らなかったら〜ヘンダーソン氏の福音を〜って意味わからんよね。ヘンダーソンという人は出てきませんから。主人公もヘンダーソンじゃありませんから。
ヘンダーソンスケールというTRPGでは本来の本筋とはどれだけかけ離れてしまったか、を表す指標のようなものらしく、本作でも色々と使われて、時に脱線によって生じたIFストーリー世界が描かれることになる。【Tips】で世界観がさらりと語られたりするのも良いエッセンスになってるんですよね。スッと、主人公たちが置かれている環境の具体的な在り方がイメージの中に入り込んできてくれる。


【亡びの国の征服者 1 〜魔王は世界を征服するようです〜】 不手折家(オーバーラップノベルス)

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【魔王は世界を征服するようです】でかなり古くから連載し続けていた本格ファンタジー戦記が、このたびついに書籍化。どうしてこの作品が書籍化されないんだ、と思って長らくの作品でしたからね、感慨も深いです。
異なる2つの「人類」が大陸に二分され、多くの国家群によって成立している世界。しかし主人公が属する種は、長き人類の侵攻によって多くの国家が滅ぼされ根絶やしにされ、どう転んでも挽回が難しいところまで追い込まれている滅びが確定された国で、有力豪族の嫡男として生まれた男の反抗の物語。どこか淡々とした語り口とは裏腹に、かなりドラスティックな展開が要所要所で起こる作品で鮮烈な印象を焼き付けてくれる名作、そのはじまりである。


【父親を名乗るおっさん2人と私が暮らした3ヶ月について】 瀬那和章(メディアワークス文庫)

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今では一般文芸で書かれる事が多くなった瀬那和章さん。メディアワークス文庫もほぼほぼ一般文芸寄りなのですけどね。この人の描く物語は首に巻かれた手編みのマフラーみたいに忘れられない温かさがあって、ついつい気にして手にとってしまうのです。今回は特にテーマが秀逸すぎて、なんですかこのタイトルは。ちょっとスルーできないですよこんなの。


【朝日奈さんクエスト センパイ、私を一つだけ褒めてみてください】 壱日千次(ファミ通文庫)

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MF文庫Jを舞台に活躍していた壱日千次さんが、ファミ通文庫に移っての新刊はファンタジーやSF要素が皆無の現代ラブコメ。ギャグコメディのセンス、特に哀切と底抜けの爆笑ノリの切り替えでは一種の天才だと目している作者さんですが、果たして正統派ラブコメではどう出てくるのか。まあ、正統派かどうかは定かではないのですけれど!