【この素晴らしい世界に祝福を! 17.この冒険者たちに祝福を!】 暁 なつめ/三嶋 くろね 角川スニーカー文庫

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国民的異世界コメディ、遂に完結!

「何の力も無かった最弱職の少年がたった一人で魔王を倒す。……そっちの方が格好良いじゃないですか!」
大量のマナタイトを使用し、めぐみんの爆裂魔法で魔王城の結界を破ったカズマ一行。アクア達とも合流し、目的を果たしたとばかりに引き返そうする面々に対してカズマは――「魔王に掛かった賞金って、いくらぐらいなんだろうな?」
根性なしのニートは、遂に魔王との最終決戦へ挑む!! カズマ・アクア・めぐみん・ダクネス―――アクセルが誇る問題児が愉快な仲間と共に魔王城に集結!! 国民的人気の異世界コメディ「このすば」、堂々完結!

30巻とか50巻までダラダラ続いてくれても全然構わなかったのに、ついに終わってしまうのか、このすばよ! 国民的異世界コメディという冠、誇張じゃなく異世界ファンタジー世界におけるコメディとしては代表作となったんじゃないだろうか。最後の最後までブレることなく「このすば!」でした。掛け値無しに最後の最後までハチャメチャで楽しい時間を過ごさせて貰った。本当に楽しい作品だった。
考えてみると、カズマってギャンブルの街とかアクセル教徒の街とか紅魔族の村とか……わりと遠出してるな。ともあれ、最後まで新人が集まる街アクセルを拠点としたまま、旅行はしても旅には出ず、いきなりスタート地点からラスボスの居城魔王城へと攻め込んだことになるんですね、これは酷いw
いや、ウェブ版読んでたときもこれは酷い、と思ったけれどめぐみんに爆裂魔法際限なく連打させて魔王城の結界ぶち破るのは痛快でしたわ。カズマが時々見せてくれる大金の使い方というのは後腐れなくていいんですよね、実にカッコいいお金の使い方ですわ。
その一方で、魔王城に侵入すればみんなが大バトル繰り広げてる影で、マント被さって隅で小さくなってたりするのですが。転移罠に引っかかって、アクアと二人でマント被って部屋の隅で小さくなってる姿、容易に画像映像が浮かんできすぎて吹いてしまいましたがな。
それでいて、訳のわからん地味なスキルを駆使しまくって、卑劣卑怯の評判なんのそので格上だろうと易易とぶち倒して、逃げまくる姿は余人では真似できません。王城でも、その何してくるかわからないやりたい放題プリはガチで恐れられてましたけれど、魔王城に詰めてるようなラスダン級の魔物たち相手ですら恐慌に追い込むのですから、怖いですわカズマさん。
でも、あっさり死ぬんですよねw
それはそれとして、エリス様もいい加減カズマが死ぬのに慣れすぎてて、一度死んだヒト何度も生き返らすの反則、というルールもうエリス様当人が忘れてるでしょう。無視してるんじゃなくて、普通に忘れてるでしょうこれw
でも、エリス様ってば本当にいい事言うのでマジ女神です。でもそれでカズマがガチで復活できない死を迎えてしまったらどうするんだ、エリス様責任重大じゃないですかー、と思ってたらちゃんと手段は用意してくれたあたり、エリス様抜け目ないですわー。惚れますねー。
対魔王戦は、まさかあのスキル、ネタじゃなかったのか、と思わせてくれるような使い方もあり、攻守交代が完全にターン制で、あの攻撃受ける側がひたすら逃げ惑う行ったり来たりはベタなコメディすぎて、逆に嬉しくなるほどでした。ほんと、隅から隅まで片っ端から「このすば!」でしたわ。
魔王の娘とか、アイリスがどんな活躍してたのか、結局嫁はめぐみんにするのか、エリス様への求婚がマジになってしまうのか、アイリスとの間に結ばれてる婚約フラグとかどうするんだ、というヒロインレースについても決着つかずですけれど、なにはともあれこれで一区切り。
実はまだまだ続くんじゃ、とばかりにスピンオフどころじゃなくセカンド・シーズンがはじまっても全然不思議ではないのですけれど、というかそれを期待してしまうのですけれど、わりとガチで終わる雰囲気を醸し出しての締めでもあったので、とりあえずはコチラとしても拍手喝采で幕が降りていくのを見送りたいと思います。
近年、これだけ底抜けに笑えるギャグコメディ作品はありませんでした。まさに、素晴らしい作品でした。ああ、楽しかった♪