前回の記事です。


【斎藤義龍に生まれ変わったので、織田信長に国譲りして長生きするのを目指します!】 巽 未頼(宝島社)

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小説家になろうで掲載されているIF歴史ものの中でも非常にバランスの取れた名作の一つ。キャラクターとその人間関係、ストーリー展開と天下が定まったあとの確かな展望がしっかりと描けてる戦国ものってやっぱり希少なんですよね。
主人公は転生前は医者という事もあり、医療改革を全面に出していくのですけれど、命を救う医者という在り方と命を奪う武士という在り方、そして戦国大名という在り方をどう折り合いつけていくのかが序盤から中盤にかけての見所でもありました。そして梟雄斎藤道三という油断できない父親との関係、織田信長という稀代の革命児という将来の義弟と育んでいく新たな関係。
義龍が主人公となると、信長の周辺に主人公が転生或いは転移する物語よりも年代がかなり早くもあり、桶狭間以前の戦国時代が主体となるのでその分、各国の情勢も違っているのが新鮮なんですよね。早い段階から歴史が変わってくると、ほんと日本全体の様相も変わってくるんだこれ。


【Unnamed Memory V 祈りへと至る沈黙】 古宮 九時(電撃の新文芸)

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衝撃的展開すぎて、色んな意味の悲鳴が飛び交った前巻からこっち、ついにそれぞれに自国の王族としての道を歩み始め、道分かたれたように見えたオスカーとティナーシャ。
の、はずなんだけれど今までで一番リラックスしているかのような二人の姿が描かれた表紙絵ですねえ、いやまったくもうこいつらってば……。


【Babel I 少女は言葉の旅に出る】 古宮 九時(電撃の新文芸)

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上の【Unnamed Memory】と同じ古宮九時さんの描くもう一つの物語。そう、これ【Unnamed Memory】と同じ世界の話なんです。時代はけっこう後に下るのですけれど。
そして、かつて電撃文庫で刊行されながらわずか二巻で打ち切られてしまった作品の、これはリスタート版なのです。あの、ここからがいい所なのに!面白いところなのに!世界の謎の伏線明らかになっていく激動の展開だったのに!と地団駄踏んで悔しがった思いに、こうしてもう一度チャンスが訪れることになるとは。感涙。異世界の、言葉にまつわる物語。是非に是非に最後まで堪能くだされ。


【異世界、襲来 01.プロジェクト・リバース】 丈月城(MF文庫J)

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カンピオーネシリーズなどを手掛ける丈月城さんの新シリーズ。MF文庫Jでは【盟約のリヴァイアサン】シリーズ以来となるのか。イラストレーターに今【りゅうおうのおしごと!】や【86ーエイティシックス】【異世界修学旅行】シリーズなどで今一番花があると言ってもいい「しらび」さんを起用し、来月には早々に2巻出版と連続刊行を予定している所といい、かなりレーベルからも本気出してる事が伺えるだけに、楽しみ楽しみ。


【異世界迷宮の最深部を目指そう 14】 割内タリサ(オーバーラップ文庫)

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なんかおどろおどろしい壮絶な表紙絵になっているけれど、前回それはそれは美麗で幻想的で神話的ですらあった絶世の表紙一枚絵にこれ以上なく盛大に騙されて、史上最大の茶番劇にひっくり返された身としては、もう何も信じられない!ww
ともあれ、久々に新たな『理を盗むもの』の登場で、物語もガンガンと進む予感。


【カンピオーネ! ロード・オブ・レルムズ】 丈月城(ダッシュエックス文庫)

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カンピオーネは終わらない。【神域のカンピオーネス】シリーズも締められ、これでカンピオーネシリーズも一区切りかと思ったら、本当に一区切りでしかなかった。改めて草薙護堂が参戦しての両作品合流、ということになるんだろうか。なんか新しい主人公キャラも出るみたいなあらすじですし、表紙の刀少女が3人目の主人公となるのでしょうか。


【項羽と劉邦、あと田中 3】 古寺谷 雉(PASH!ブックス)

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ついに項家が勇躍し、あの劉邦も表舞台に立つことで秦への反乱も本格化。しかしそれは秦の最後の名将章邯が戦場を駆け巡るということでもあり、その矢面に立たされることになる斉国は最大の危機を迎えることになる。
歴史もので難しいのは、どこで正史から大きく逸脱しはじめるのか。一度正史ルートを踏み外せば、それこそ何が起こるかわからない前人未到の未知なる歴史へと歩み始めることになる。はたして田中は、斉のために強大な歴史の正史ルートを突破することができるのか、という危急の巻なのである。