【神スキル【呼吸】するだけでレベルアップする僕は、神々のダンジョンへ挑む。5】 妹尾尻尾/伍長 モンスター文庫

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ダンジョン第100層を目指し奮闘するラーナとプリネ。
次なる第20層は海底神殿、水中ダンジョンという特殊なステージを、クギュ船長とタイタニッコ号とともに攻略せよ!
そして、ついに登場する「時の魔女」、その姿は――。

「小説家になろう」発、大人気正統派冒険ファンタジー第五弾!

ついに見た目こうスマートでスッキリした鎧姿、しかも白ということでついに勇者職に転職ですか!? と思ったものの違いました。そうかー、魔法戦士かー。でも今までも転職のたびに前職までの技能はおおむね使えたので複合職ってラーナにとってはそんなにメリットないんじゃないかしら。
とも思ったものの、純粋に戦士職の上級職でもあるから戦士技能も上級のどんどん取れるのか。それに、やっぱりその時の職種によってうまく使えない技能や装備品などもあるみたいですし、魔道士と戦士として最適に戦えるというのは、プリネとの二人パーティーである彼らにはメリットも多いんですね。
まあ魔道士・魔道士とか魔道士・神官という魔法職二人パーティーでもゴリ押しできた二人ですからちょっとしたメリットに過ぎないのかもしれませんが。でも、そろそろ階層の難易度があがってきた以上はなるべく最適である方がいいでしょうし。
ってか、兜や盾を装備できない職に転職しても、引き続き装備できるようになる技能とか、得しかないですよね。
とか言ってるうちに、またぞろ二人別れてソロで探索しなければならないパートが。前回のように突発的な罠によって別れ別れになってしまったのと違って、事前にソロで探索しなければならないとわかっていたから心構えが出来ていたのだろうけれど、今後もけっこうこういうケースは増えてくるのだろうか。
もっとも、別れ別れになってもお互い案内役として持ち歩くことに為った喋りまくるインテリジェンスミラー、しゃべる鏡を通じて顔見ながらおしゃべりも出来るし、一緒にダンスも出来るのでこれってソロ探索? というか、最初から最後まで鏡通じて通信繋ぎっぱなしじゃないですかー。鏡さんが白目むいてますがな。完全リモートパーティー状態。こんな繋ぎっぱなしでクエストに挑んだパーティーとかいなかったんだろうなあ。しかも、通信つないで何しているかというと、ひたすらイチャイチャ会話してるばっかりだし。そういうのは家に帰って自分の部屋でやんなさいって。

さて、ここでついに事件の黒幕。ラーナがダンジョン最深層に挑む原因となった妹メアリーの昏睡事件。その犯人である時の魔女が姿を表したわけですが……。
なんか、現した途端に読者にはその正体明かしちゃったのですけれど、速攻ですか!? 溜めなしですか!? 
まあメアリーの処遇が、ただ眠らせているだけではなく夢の世界では何気に好待遇だったり、ラーナとプリネの冒険の一部始終をメアリーが観戦できるようにしてあったりと、あんまり悪意を感じさせないメアリーの扱いだったので、邪な企みではない何らかの思惑あっての事なのかなー、とは考えていたのですが。
なるほど、時の魔女の正体がそれならば、概ね彼女がなぜメアリーを眠らせた、というかあれな仮死状態か時間停止状態にした、というべきか。メアリーをあのような状態に置いた理由もわかってくるというもの。
しかしまー、彼女って拗らせるとここまでアレになってしまうのか。でも、一人では何も出来ないように自分でも言っていたけれど、たとえ一人であっても行き着くところには行き着いてしまうだけの天才だったとも言えるんですよね、これ。真っ当な行き着く先ではないにしろ、並の人間ではどれほど迷走してもこうはならないだろうし。
すべては彼女が準備し整えた路。深い深い奈落のような後悔を、やり直すための起死回生の一手。でも、それを享受するのは自分ではないことをこの人はどう考えているのだろう。いや、その一途さは一切の揺るぎなく、彼と彼女の幸せを手繰り寄せようとしているのだろう。それが彼女の願いで救いだというのが、少しだけ胸を締め付けられる。