読んだ本の数:25冊 うち漫画:1冊


ちょっと読破冊数は息切れ気味。だけれど今月は大量に傑作良作に巡り合うことができて、質的には大満足でした。
完結とともに大傑作となった【エリスの聖杯】に、青春日常ミステリーとして彩られる【探偵くんと鋭い山田さん】の二大巨頭に、瑠奈お嬢様の日本再生計画【現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変】の待望の書籍化。
また10月刊行ではなく積んでしまっていたのですが、【あなたのことならなんでも知ってる私が彼女になるべきだよね】と【ホラー女優が天才子役に転生しました】というべらぼうに面白くてテンション上がりまくってしまった新作二作と、実に大満足な月でした。
他にも★4級の良作もわんさかと読めましたし、充実はしていたなあ。もっとガンガン読めればよかったのだけれど。


★★★★★(五ツ星) 2冊

エリスの聖杯 3】 常磐くじら/ 夕薙 GAノベル(2020/10/14)
探偵くんと鋭い山田さん 2 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる】 玩具堂/悠理なゆた  MF文庫J(2020/10/24)


【エリスの聖杯 3】 常磐くじら/ 夕薙 GAノベル

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ファンタジー・クライム・サスペンス・ミステリーの金字塔。十年という時間を経て次々に明らかになるとある貴族令嬢の処刑に纏わる驚愕の真実と、再び繰り返されようとする宮廷の闇に纏わる陰謀。それに立ち向かう、かつて処刑された令嬢の幽霊と彼女に取り憑かれた地味令嬢のコンビによる究明劇。文句なしに大傑作でした。


【探偵くんと鋭い山田さん 2 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる】 玩具堂/悠理なゆた  MF文庫J

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双子の山田姉妹と繰り広げる日常の中の探偵劇。証拠にもならない僅かな手がかりから真相を手繰り寄せる謎解きを、姉妹と顔を突き合わせて喧々諤々わいわいと騒ぎながら解いていく様子は、その流麗な情景描写力と相まって涼やかな青春劇として見事に彩られている。
彼女達の心の動きが映し出される仕草や表情の変化にドキドキしてしまう。まさに細部に神は宿るを体現している一作である。



★★★★☆彡(四ツ星Dash) 3冊

あなたのことならなんでも知ってる私が彼女になるべきだよね】 藍月 要/Aちき ファミ通文庫(2020/8/28)
ホラー女優が天才子役に転生しました 〜今度こそハリウッドを目指します!〜】 鉄箱/きのこ姫 ガガガ文庫(2020/8/20)
現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 1】 二日市とふろう/ 景 オーバーラップノベルス(2020/10/25)

【あなたのことならなんでも知ってる私が彼女になるべきだよね】 藍月 要/Aちき ファミ通文庫

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自分の生命を塗り込めたような凄まじい絵を描く天才画家の少年は、それが故に儚く病弱でふとした瞬間消え去ってしまいそうな脆さを持つ。愛を求めながら愛を与えられなかった彼に、浮世から片足を踏み出してしまった彼に生半可な愛情は届かない。だからこそ、常人なら耐えられないヒロインたちの凄絶なほど重い妄執の愛が彼には必要だったのだ。これは昏き執着の愛情が、確かに救いとなるラブストーリー。


【ホラー女優が天才子役に転生しました 〜今度こそハリウッドを目指します!〜】 鉄箱/きのこ姫 ガガガ文庫

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事故で早世した天才ホラー女優が20年後に幼子として転生し、20年後の芸能界に子役として殴り込む天才女優の再臨譚。並み居る名優たちが、その天才少女の再誕に刺激され奮い立つ姿に痺れてしまう。未だ発展途上の彼女がたどり着く領域とは。見どころタップリの新シリーズであります。


【現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 1】 二日市とふろう/ 景 オーバーラップノベルス

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「北海道開拓銀行を買収するわ」。その一言によって、彼女の進撃は開始された。
億万長者なんて木っ端に等しい規模の、ITバブルを踏み台にして稼ぎ続ける兆を超える資金を駆使して、バブル崩壊後に壊滅していく日本経済を救済し、かつて惨めに踏みにじられた自分たちを救うべく悪役令嬢桂華院瑠奈さまは立ち上がる。【征途】世界に近似する日本を舞台に、平成以降の近代政治経済史の上を踊るライトノベルの皮を被った超本格政経架空戦記の幕開けである。



★★★★(四ツ星) 9冊

ナイツ&マジック 10】 天酒之瓢/黒銀 ヒーロー文庫(2020/9/30)
Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 02】 之 貫紀/ttl KADOKAWA(2020/8/5)
転生したらスライムだった件 17】 伏瀬/みっつばー GCノベルズ(2020/9/30)
インフィニット・デンドログラム- 14.<物理最強>】 海道左近/タイキ HJ文庫(2020/10/1)
ゴブリンスレイヤー 13】 蝸牛くも/神奈月昇 GA文庫(2020/10/14 )
フシノカミ 2〜辺境から始める文明再生記〜】 雨川水海/大熊まい オーバーラップノベルス(2020/3/25)
フシノカミ 3〜辺境から始める文明再生記〜】 雨川水海/大熊まい オーバーラップノベルス(2020/6/25)
魔女と猟犬】 カミツキレイニー/LAM   ガガガ文庫(2020/10/21)
やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく】 ふか田さめたろう/ ふーみ   GA文庫(2020/7/14)


【ナイツ&マジック 10】 天酒之瓢/黒銀 ヒーロー文庫

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【Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 02】 之 貫紀/ttl KADOKAWA

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【転生したらスライムだった件 17】 伏瀬/みっつばー GCノベルズ

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【インフィニット・デンドログラム- 14.<物理最強>】 海道左近/タイキ HJ文庫

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【ゴブリンスレイヤー 13】 蝸牛くも/神奈月昇 GA文庫

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【フシノカミ 2〜辺境から始める文明再生記〜】 雨川水海/大熊まい オーバーラップノベルス

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【フシノカミ 3〜辺境から始める文明再生記〜】 雨川水海/大熊まい オーバーラップノベルス

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【魔女と猟犬】 カミツキレイニー/LAM   ガガガ文庫

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【やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく】 ふか田さめたろう/ ふーみ   GA文庫

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以下に、読書メーター読録と一言感想

今月のピックアップ・キャラクター

エルネスティ・エチェバルリア (ナイツ&マジック)
吾道翠香 (あなたのことならなんでも知ってる私が彼女になるべきだよね)
宮代空也 (あなたのことならなんでも知ってる私が彼女になるべきだよね)
ゴブスレ (ゴブリンスレイヤー)
コンスタンス・グレイル (エリスの聖杯)
スカーレット・カスティエル (エリスの聖杯)
空星つぐみ (ホラー女優が天才子役に転生しました)
笹原直哉 (やたらと察しのいい俺)
山田雪音 (探偵くんと鋭い山田さん)
山田雨恵 (探偵くんと鋭い山田さん)
桂華院瑠奈 (現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変)
マイカ (フシノカミ)
アッシュ (フシノカミ)




10月の読書メーター
読んだ本の数:25
読んだページ数:7771
ナイス数:271

ナイツ&マジック 10 (ヒーロー文庫)ナイツ&マジック 10 (ヒーロー文庫)感想
★★★★ キッドが本当に真っ当な主人公っぽいんだけれど、それも含めた一切合財を登場した途端に吹き飛ばしてしまうエルくんの存在感の暴虐っぷり。今回はお姫様が同じ機体に同乗していたからか、エルくんの戦場での機動というか行動が別次元を通り越して意味わからないのがよくわかった。ってか映像とかじゃなくて文章読んでるはずなのに、エルくんの機体の動きに目が追いつかなくて必死で残像を追いかけている気分になってしまった。場面の光景がありありと目に浮かぶというのはあるけれど、こういう感覚は初めてだわ、すげえや。
読了日:10月01日 著者:天酒之瓢
Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 02Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 02感想
★★★★ カヴァス、カヴァスカワイイよ。こういう知性と愛嬌を兼ね備えたワンコってホント好き。変に喋らない分、仕草がやたら可愛いんですよね。にしてもこのアルスルズのお陰でほぼ身辺については安全が確保されてしまったんじゃないだろうか、国相手だろうと。彼らがいなかったら結構やばい場面もあっただけに、割と紙一重の状況だったのでは。ダンジョンにまつわる話ながら、主題がダンジョンから引き上げてくる資源とそれを取り巻く国際情勢、それを少数で引っ掻き回す主人公たち、という構図が実に面白い。国相手の駆け引きはワクワクするね
読了日:10月02日 著者:之 貫紀
転生したらスライムだった件 17 (GCノベルズ)転生したらスライムだった件 17 (GCノベルズ)感想
★★★★ まさかのカリギュリオ主人公の短編もあるのか。ベスター君もそうだけど、普通ならやられておしまいの小悪党が改心、というよりも初心を取り戻して汚名返上する事が多くてそういうのホント好き。俗物の小悪党と思われた人物にもそれまでの人生があり積み重ねがあり、やり直せる土台がある。おっさん同士のそれとなく手を差し伸べる友情とか、じんわりと染み入りますわー。ヴェルグリンド編は完全に異世界無双になりつつ、向こうの連中にも活躍の場を与えているんですね。ヴェルグリンド、完全に女神じゃないですかー・
読了日:10月03日 著者:伏瀬
皇女殿下の召喚士 2 (ヒーロー文庫)皇女殿下の召喚士 2 (ヒーロー文庫)感想
★★★☆ 皇帝陛下がアグレッシブパワフルすぎるw そりゃ子供も沢山出来るわ。フィルが第十八皇女というのも納得。これが第一とか第二だったら婚約とか無理だっただろうしなあ。でもレオ自身陛下のお気に入りなだけに関係なかったかもしれないが。ともあれアリスのフォローもあり順調にフィルはじめヒロインと仲が進展し、順調に功績をあげて出世して、旧友とも友情も深めあい、新しい男の友達も出来、と公私ともに順風満帆。相変わらずアリスがイイ性格していて茶化しつつ潤滑油の役割を果たしてくれて、テンポの良いリズムで面白かった。
読了日:10月04日 著者:長野 文三郎
<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム- 14.<物理最強> (HJ文庫)<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム- 14.<物理最強> (HJ文庫)感想
★★★★ クラウディア、そうだったのかー。合体とか融合という可能性も思い描いていたので、ある意味凄惨な現実ではなくて安心した。獣王戦はまさに全員が最善と全力を尽くし届かぬはずに頂きに手をかけた実に正統派なジャイアントキリングになっていて燃えた。そして化生先輩の場合は最善と全力を尽くすと他の人と違ってどうしてもアレな面が前面に出てしまうんですねわかります。あそこで倍プッシュした挙げ句にこっそり自分だけちゃっかり懐に入れちゃって、この人カルト教団の教祖というより悪徳商人だよなー。
読了日:10月04日 著者:海道左近
人間不信の冒険者たちが世界を救うようです 1 (MFC)人間不信の冒険者たちが世界を救うようです 1 (MFC)
読了日:10月04日 著者:川上 真樹
クラスで一番の彼女、実はボッチの俺の彼女です (角川スニーカー文庫)クラスで一番の彼女、実はボッチの俺の彼女です (角川スニーカー文庫)感想
★★★☆ 普通……そう、特筆すべき普通さじゃないだろうか。この年頃の高校生カップルってこういうのじゃないのかしら。同じ学校の友達には内緒でこっそりお付き合いしてるというのも珍しい事じゃないだろうし。ボッチ系の男の子と学校でも人気者の女の子だけどどちらも等身大で変なキャラだったり突出しすぎた個性の持ち主でもないので、ほんと普通の彼氏彼女していて、それが逆に新鮮で甘酸っぱい。お互いへの好きという気持ちが地に足ついていて、派手じゃないけど力強いんだよなあ。後輩ちゃんがスタート遅すぎてちょっと可哀想になるくらい
読了日:10月05日 著者:七星 蛍
『レベル』があるなら上げるでしょ? モブキャラに転生した俺はゲーム知識を活かし、ひたすらレベルを上げ続ける (ファンタジア文庫)『レベル』があるなら上げるでしょ? モブキャラに転生した俺はゲーム知識を活かし、ひたすらレベルを上げ続ける (ファンタジア文庫)感想
★★★ 説教なんてのは中々心に届かないものだけれど、アイリスのそれはビシッと刺さるモノがあって実に痺れた。説教というより説諭というべきかもしれない。彼女の櫻井と檜垣への問題点の指摘は、それだけ二人のキャラの在り方を書き手側が細部に至るまで掌握していないと出てこない鋭さなんですよね。勢いとか何となくだけでキャラを書いてたら出てこない言葉なんだよなあ。
読了日:10月06日 著者:珠城 真
あなたのことならなんでも知ってる私が彼女になるべきだよね (ファミ通文庫)あなたのことならなんでも知ってる私が彼女になるべきだよね (ファミ通文庫)感想
★★★★☆ うはは、これは好きなヒロイン達だ。というか空也の方がヒロインですよねこれ。ストーカーしている時点で自分本位ではあるのだけれど、巷のストーカーやヤンデレと違って自虐し恥じ入り自分の異常性に嫌悪すら抱いている。にも関わらず分かっちゃいるけど止められない♪である。それに彼女達は自分の欲望に逆らえないと同時に、愛する人の幸せの為ならその異常性をも焚べてしまえるほどの献身性を有してもいるんですよね。彼女達の愛はとてつもなく「深い」けど、空也のあの儚さを繋ぎ止めるにはそれこそ深淵のような深さが必要なのだ。
読了日:10月09日 著者:藍月 要
バケモノたちが嘯く頃に ~バケモノ姫の家庭教師~ (電撃文庫)バケモノたちが嘯く頃に ~バケモノ姫の家庭教師~ (電撃文庫)感想
★★★☆ なるほど、そういう話だったのか。最初は見た通りに受け取ってしまったので磊一のバケモノ論にもしっくり来るものがなくて、つまり何が言いたいのか分からん! という状態で首を捻りながら読み進めていたのですが、実際のバケモノというのがどういうモノなのかが明らかになった事でようやく全部に合点が行きました。一つの食い違いが合致する事でこれほど綺麗に不明瞭だった霧が晴れて全体に意味が通り行き渡ったのは、なるほど「ひぐらし」の人らしい手管でした。読んでてどうにも気持ち悪かった気分も、スッと晴れましたし、うんうん。
読了日:10月12日 著者:竜騎士07
魔女に育てられた少年、魔女殺しの英雄となる (角川スニーカー文庫)魔女に育てられた少年、魔女殺しの英雄となる (角川スニーカー文庫)感想
★★★ うん、うん? あれ?まだ何も始まらないまま終わったぞ。タイトルの内の魔女に育てられた、で終わってしまった。主人公は素直で善良な少年なんだけど、そういうキャラのテンプレに則って動いているようで癖がなくて味気ない。魔女が忌まれるようになった事件も、伝わる話と実際は違うらしいというだけで詳しい話は皆無。話も特に盛り上がり所もないまま、とりあえず主人公が魔女の悪名を打ち消すために、まず自分が冒険者として名を成そうと志す所で終わってしまった。辛うじて序章まで終わったかしらという塩梅でちょっとスローすぎないか
読了日:10月13日 著者:クボタロウ
ゴブリンスレイヤー13 (GA文庫)ゴブリンスレイヤー13 (GA文庫)感想
★★★★ TRPGするんだ! 作中の登場人物達が卓を囲んでTRPGに勤しむ姿は挿絵もあってなんとも感慨深いシーンだった。遊びじゃなくて、演習なんですけどね。そんな風に戦友たちに検証を手伝って貰うほどダンマス仕事に意気込んでいる事が伝わってくるゴブスレさん。だからこそ、予期せぬ乱入に憤り、彼らしからぬ我儘を言ってくれた姿には受付嬢じゃないけど、人間味を感じて痺れた。ゴブを殺す為ではなく、競技を守るため冒険者志望の若者達の明日を守るため、ゴブを殺すゴブスレさんでありました。
読了日:10月16日 著者:蝸牛くも
エリスの聖杯3 (GAノベル)エリスの聖杯3 (GAノベル)感想
★★★★★ はー、素晴らしかった。ランドルフ御大がえらい割りを食ってる気もするけれど、人生の呪縛から解かれ良き嫁さんまで貰えたんだから、コブ付きだろうと収支プラスですよね。ランドルフはスカーレットの事見えないのって救いなのかも。この3巻は幾人もの人の人生が決定づけられる怒涛の展開でありましたが、見事にスカーレットの物語でもありました。時系列は錯綜するのだけれど、スカーレットって結局コニーに出会いに来たんですよね。処刑の瞬間、彼女が抱いていたのが絶望でも怒りでも憎悪でもなく、希望だったというのは素敵だった。
読了日:10月16日 著者:常磐くじら
家族なら、いっしょに住んでも問題ないよね?2 (GA文庫)家族なら、いっしょに住んでも問題ないよね?2 (GA文庫)感想
★★★☆ 美星は本当にこの子だけ喋ってる声が聞こえてくるんですよね。あんまりない経験だった。まだ小学生だけど、美星は真に本気だろうこれ。真打ちは遅れてやってくるじゃないけれど、波月と姫芽はライバルを目の前の姉妹だけと思って油断してると掻っ攫われ兼ねないぞ。
一時はガチで波月ルート突入かと思える展開でドキドキしたのだけど、家族の形を変えてしまうまでの結末には至らなかったか。真はちょっと理屈っぽすぎてクドい所があるよね。感情をロジカルに具体的な言語化するまで持て余す所があるんだろうな、これ。
読了日:10月18日 著者:高木幸一
ホラー女優が天才子役に転生しました: ~今度こそハリウッドを目指します!~ (ガガガ文庫)ホラー女優が天才子役に転生しました: ~今度こそハリウッドを目指します!~ (ガガガ文庫)感想
★★★★☆ うおお、面白かった、面白かったぞ! 望まずしてホラー女優をやっていたのではなく、好きで天職と思っていたのか。だから生まれ変わっても演じる事がたまらなく好きで、自然とその世界へと進み始める。かつて努力で毟り取った化け物じみた才能を手に。この演技のシーンがまた圧巻の迫真で、共演者達と共に読んでるコッチまで引き込まれてしまった。そして、これでつぐみはまだ完璧ではないのだという。前世と今世、渇望を動力に演じた過去と満たされた今のギャップが僅かな不整合を生んでいる。つまり、まだ上があるのだ、この子には!
読了日:10月20日 著者:鉄箱
ロクでなし魔術講師と追想日誌7 (ファンタジア文庫)ロクでなし魔術講師と追想日誌7 (ファンタジア文庫)感想
★★★☆ グレン、冗談でもそんなに結婚希望者集まるほど人気だったのか。時渡り編では流石にあの娘達はキャラ盛りすぎでしょう。イヴはなんで出ないんだと思ったのですが、あとがき見ると出なくて正解でした。バイト編見ると、この二人素で相性イイしなあ。結構所帯じみた家庭になりそう。しかしセリカは誰が嫁になっても家族が増えたと嫁ごと可愛がってくれそうで、嫁姑問題が起きなさそうなのは何より。過去編は分室クリストフ加入の話でしたが、印象通り彼ってまだあのメンツの中では普通寄りで間違ってなかったんですねえ。
読了日:10月20日 著者:羊太郎
フシノカミ 2 ~辺境から始める文明再生記~ (オーバーラップノベルス)フシノカミ 2 ~辺境から始める文明再生記~ (オーバーラップノベルス)感想
★★★★ リソースの限られた農村ですらあれだけ改革してみせたアッシュである。辺境とはいえ領都ともなれば資料的にも社会システム的にも人材的にもやれる事は爆発的に異なってくる。というわけで、協力してくれる人材を募りヤりたい事を目白押しやりまくる主人公。彼の一番恐ろしい所は横紙破りをせず、完全に筋を通して正当な手段で目的に至る道を整える所である。これ、面倒だけど結局一番最短距離で最大効率で邪魔が入りにくいんですよねえ。「正規」という免罪符は時としてあらゆる障害を寄せ付けないというのをアッシュはよく知っている
読了日:10月20日 著者:雨川水海
魔女と猟犬 (ガガガ文庫)魔女と猟犬 (ガガガ文庫)感想
★★★★ 一巻目から何というハードモード。魔女の風貌が見るからに危ない人物で、これを味方につける事への困難さを想起させられたのだけれど、魔女の印象を含めて黒犬も鏡もマゼンタもなるほど「本質を見よ」という意図を示唆していたのだろうか。しかし、その見逃しがちな本質を一番見極めていた人があんな形になってしまって。舞台の上から蹴落とされたような有様から、果たして復仇は叶うのか。魔女が全員おとぎ話モチーフというのもあって、これから登場するであろう魔女とそれに纏わるキャラがどう話に関わってくるのか楽しみ。
読了日:10月21日 著者:カミツキレイニー
やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく (GA文庫)やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく (GA文庫)感想
★★★★ 糖分!わぁ、だだ甘だ。いや全然クーデレじゃなくて普通にツンデレだと思うのだけれど、本来わかりにくいはずの本心にグイグイ踏み込まれて、アワアワとポンコツになりっぱなしの小雪さんがホント可愛い。一方で小雪の事好きと自覚してからの直哉も、テンションだだ上がりで察しがいいからと言って冷静沈着じゃないんですよね。この浮かれ気味にグイグイ行く男の子がまた可愛くて、実に素敵なカップルである。でも一番チョロいのお義父さんというのがまたwまだ付き合ってないにも関わらず本人周り含めて既に結婚前提カップルですがな♪
読了日:10月22日 著者:ふか田さめたろう
探偵くんと鋭い山田さん2 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる (MF文庫J)探偵くんと鋭い山田さん2 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる (MF文庫J)感想
★★★★★ 距離が近い近い。姉妹二人共何の気無しに身体寄せて来たり、触れてきたり、顔近づけたり。男からすると堪らんのですよ。そんな三人でワイワイ騒ぐ探偵トリオに飛び込んでくる依頼の数々。その謎解きがまた面白い。三人とも熟す役割が違うんですよね、これ。そして頭を捻って謎を解く一方で、話し合う三人の様子が描かれる詳細な仕草や行動の描写がまた素晴らしく心を擽ってくるのである。これだけありありとシーンが目に浮かぶ描写力、そこから伝わってくる個々の心理描写の鮮やかさはこの作者の特筆すべき能力だろう。もう好きだわ。
読了日:10月25日 著者:玩具堂
現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 1 (オーバーラップノベルス)現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 1 (オーバーラップノベルス)感想
★★★★☆ ライトノベルの皮を被った歴史のIFを辿る架空戦記。それも時代は戦国でもWW兇任眄鏝緇赦造任垢蕕覆本当に現代。バブル崩壊後の平成時代失われた20年を舞台にした政経シミュレーション小説なのである。これがべらぼうに面白い。あの日本経済が倒壊した時代を快刀乱麻に切り開くお嬢様。時代の流れに飲み込まれて破滅した諸々の人々の先頭に立ち、主人公に負けても時代には負けないと啖呵を切る小さな女王の日本再生誕だ。しかしあれだけ救済しても幾らでも湧いて出てくる不良債権。あれ全部炸裂したという事実に目眩ががが
読了日:10月25日 著者:二日市とふろう
フシノカミ 3 ~辺境から始める文明再生記~ (オーバーラップノベルス)フシノカミ 3 ~辺境から始める文明再生記~ (オーバーラップノベルス)感想
★★★★ なるほど、アッシュの問題だらけなのに特に問題なく収まってしまうドッタンバッタン大騒ぎなのに妙に安定して落ち着いてしまうのって、イツキ様の見解が一番わかりやすかった。起承転結、全部アッシュが一人でやっちゃってるのね。自分の夢だけでなく、同じように夢を見れず苦しい現実に屈して膝をついている人たちに手を差し伸べるアッシュ。夢を追うというのは辛い事でも苦しい事でもない、それは楽しい事なのだ満ち満ちているものなのだと思い出させてくれる。
読了日:10月26日 著者:雨川水海
魔界帰りの劣等能力者 4.偽善と酔狂の劣等能力者 (HJ文庫)魔界帰りの劣等能力者 4.偽善と酔狂の劣等能力者 (HJ文庫)感想
★★★☆ ミレマー編、熱かった。黒幕と対峙した時に見せた裕人の怒り。あそこまで台詞に生の感情を乗せるのって案外難しいと思うのだけれど、あそこは裕人が本当にブチ切れて、こいつだけは絶許と染まっているのが伝わってきて黒幕を倒す展開としては最高にテンションを上げてくれた。しかし、裕人の存在忘却は彼の正体を隠すという意味でも凄く効果的な要素になってるんだな。一方で、忘れられてもなお皆の心にその雄姿が残るという意味でヒーロー性をより強くしているし。ともあれ、面白かった。
読了日:10月27日 著者:たすろう
東京非常事態 MMORPG化した世界で、なんで俺だけカードゲームですか? (レジェンドノベルス)東京非常事態 MMORPG化した世界で、なんで俺だけカードゲームですか? (レジェンドノベルス)感想
他の人と与えられたゲームシステムが違う、というのだけれど、まず他のキャラがほぼ黒乃しか出て来ないのでどれだけ違うのか比べられないんですよね。それに黒乃の司令官という職も戦艦が使えるという以外に特徴がよくわからなくて。現代の大都市の真ん中でバトルという絶好のシチュエーションのわりに、いまいちイメージが湧かず盛り上がらなかった。主人公のスタンスも、斜に構えてるにしろ善人ロールにしろバトルマニアにしろ、上っ面だけで主義主張に背景も中身もどうしても感じられなくて、まあ合わなかったですね、残念。
読了日:10月28日 著者:相川 みかげ
わたし以外とのラブコメは許さないんだからね (電撃文庫)わたし以外とのラブコメは許さないんだからね (電撃文庫)感想
★★★ この瀬名くん、滅茶苦茶口説くなあ。いや既に付き合ってるから口説いてるわけじゃないのだけれど、少女漫画のイケメン男子みたいに甘い言葉を囁くのなんの。あそこまで好き好き言われたら深刻なコミュ障のヨルカも嬉しいだろう。いや、欧米の男性は常日頃から愛している事を伝えるのを厭わないのが当たり前だと言いますし、これくらい積極的に情熱的に愛を囁き続けるのはむしろ当然であるべきなのかもしれない。自己肯定力が乏しいヨルカ相手には尚更に。
読了日:10月30日 著者:羽場 楽人

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