【このライトノベルがすごい! 2021】 『このライトノベルがすごい!』編集部 宝島社

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今年から協力者枠を新たに募集し、枠を拡大。さらに、アンケート回答者も一万人を突破して、と大幅に増えたようでランキングに変動が、そして新作の大量ランキング入りと、例年にもまして大きな動きを見せたのが本年の【このライトノベルがすごい!2021】だったように思います。
特に文庫の方のランキングは20代までの年齢が約70%を占めたということで、ライトノベル読者の高齢化がささやかれる昨今ですけれど、なかなかそうでもないという事なんでしょうかね。

ってか、ランキング入りした作品、全然読めてねーー!!
文庫版ランキングだと40シリーズ中22作。うち、新作26作のうち15作を読んでるということで、ようやっと半分くらいじゃないですかー。
上位10作品中でも6作品。ただ、トップの【千歳くんはラムネ瓶のなか】は読んでなかったんですよね。評判は聞いていたのですが、何となく手にとってなくて積んだまま。いや、本作や【弱キャラ友崎くん】などの青春ものって、読むのに気力と体力がいるタイプの作品なんですよ。真剣に青春してる、本気でフルパワーで日常に、学校生活に、友達との関係に挑んでいる子たちの物語って、こちらもがっつり構えて応じないと、となるので生半可に手を出すことが出来なくて、「よし!読むぞ!」と気力体力十分で時間もたっぷりに充填した時でないと、なかなか手に取れないんですよね。
これはもう、読む前から面白いに違いないと分かっている作品ほど、満を持してを心得てしまって、その満を持する時が忙しいやらしんどいやらで中々巡ってこない、というのが進んでいくうちにシリーズの方が既刊溜まっていってしまうという悪循環。
歳取るとこうなるのよ、ほんとにw 痛感します。

その意味でも、【このライトノベルがすごい!】はきっかけ、或いはタイミングになってくれて、ありがたいのなんの。
いやそれにしても、読んでないのがこれだけずらりと並ぶと、「おおぅ」となりますなあ。あらかた買って手元にはあるだけに、これだけ後回しにしてたのか、と。
杉井光さんの【楽園ノイズ】に関してはあの名作【さよならピアノソナタ】をもう一度、という作品だったみたいで、これ読んでなかったのは自分の中でも痛恨でした。
今月はさほど新刊本に追われていないので、なんとか崩していってみよう。
作者インタビューもなかなか面白かったのですが、「ちラムネ」の作者さん、こっちの道に入ったの院生の頃、しかも友人にやらされたエロゲの【パルフェ】って、オタク経歴がすごいなあ。
【パルフェ】が初体験ってそれはまた。個人的には、まっさらな人にこの手のを布教する人は本当に尊敬します。

しかし、ランキング見てもファンタジーものは確かに本当に少ない。オーソドックスな異世界転生モノに至っては皆無に近い。そんな中で【TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す〜ヘンダーソン氏に福音を〜】が33位に入っているのは大したもんなんじゃないだろうか。
てかこれ、もっとニッチな作品だと思ってましたわ。
いえ、自分もこれ投票させていただいたんですけどね!

今回から協力者枠で参加した人は、それぞれ何に投票したのか個別に掲載していただけるようになりまして、自分の項目もバッチリ発表されてしまっていますw
それぞれ、期間内に刊行された作品の中から最高評価の五つ星バーンと叩きつけたものから頭悩ませて抽出した、自身を持ってこいつはとびっきりに面白すぎてヤバかった、というものをあげました。
去年は10作品だったのに、今回は5作品だけでしたからね。【りゅうおうのおしごと!】が殿堂入りだったのはこうなると助かりました。

ちなみに、私の投票内容はこんなでした。リンク先は私の感想記事となっております。


1位【継母の連れ子が元カノだった】 紙城 境介/ たかやKi 角川スニーカー文庫(総合6位)
2位【探偵くんと鋭い山田さん】 玩具堂/悠理 なゆた MF文庫J(総合66位)
3位【数字で救う!弱小国家】 長田 信織/紅緒 電撃文庫(ランク外)
4位【異世界拷問姫】 綾里 けいし/ 鵜飼 沙樹 MF文庫J(ランク外)
5位【TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す〜ヘンダーソン氏に福音を〜】 Schuld/ランサネ  オーバーラップ文庫(総合37位)

毎年のようにランキング外に投票している気がするぞ。しかし、ライトノベルで稀に見る「戦争芸術」を描いてみせた【数字で救う!弱小国家】の5巻に、【異世界拷問姫】の最終巻のあのラノベ史上に残る悍ましさと美しさを見事に織り交ぜたファンタジーの極には、逆らえませんでした。
面白いものはどうやったって面白いと言わざるを得ないのです。


男性キャラ投票
・ウェイン 【天才王子の赤字国家再生術】
・ガーディ 【やがて僕は大軍師と呼ばれるらしい】
・姫宮春一 【お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。】

春一とウェインは去年に引き続き、でした。去年の見て決めたわけじゃなくて、投票してから見返して「お!?」となったのですけど。


女性キャラ投票

・エリザベート・レ・ファニュ (異世界拷問姫)
・空銀子 (りゅうおうのおしごと!)
・鷹月唯李(隣の席になった美少女が惚れさせようとからかってくるがいつの間にか返り討ちにしていた)


イラストレーター
・つなこ(デート・ア・ライブ)
・しらび(りゅうおうのおしごと!)
・鵜飼沙樹(異世界拷問姫)



単行本・ノベルズランキングの方は、文庫と比べると去年と同じタイトルが比較的多く見受けられます。そんな中で飛び込んできた【異修羅】と【Babel】。
異修羅、これも読んでなかったなあ。登場人物が何人か登場したところまでチラ見したのですが、面白くなるところまではまだ読んでないまま、置いてる状態でした。
【Babel】は投票時はまだはじまったばかりですので、むしろストーリー的にも本番となる来年以降、まだここから躍進してくるんじゃないでしょうか、これ。
はじまったばかり、という意味では【滅びの国の征服者】も、まだ助走の段階でランキング入りしているのは非常に楽しみです。

さて、おかげさまでエネルギー結構充填できました。読むぞーという意欲も溜まってきた。今年もあと一ヶ月ほどですが、それまでにもガンガン読むぞー(目標