前回、11月後半に刊行の注目作品ピックアップ記事です


さあ、ついに本年度最終月に突入ですよ。年度末は豊作豊作♪


【元スパイ、家政夫に転職する】 秋原タク(角川スニーカー文庫)

Amazon Kindle B☆W
組織でも屈指のスパイエージェントが、退職を機に選んだ次の職はこれまでの裏社会とはかけ離れた心機一転となる一家庭の家政婦でした。
いや待て、どうしてそうなる!?
家政婦に必要とされるスキルとスパイに必要とされるスキルにどれだけ互換性があるのかはわからないが、取り敢えずイヤイヤ偶発的に家政婦になった訳ではなく、自分から選んでなったようなのでスパイの腕が家政婦に活かせると踏んで転職したのか、それとも極秘任務なのか。
本気で家政婦なるつもりなら、それはそれで面白そうなんですけどね。非日常の極みであるスパイ業と、日常生活の極みである家事のプロフェッショナル家政婦という職業ギャップの面白さを、果たしてどれだけ見せてくれるのか、興味深い第5回カクヨムWeb小説コンテスト(ラブコメ部門)【大賞】受賞作!


【クロの戦記 5 世界転移した僕が最強なのはベッドの上だけのようです】 サイトウアユム(HJ文庫)

Amazon Kindle B☆W
戦記物と醍醐味といえば、戦場を支配しきる戦争芸術であるが、その対極として何一つ思い通りにいかない窮地を何もかも足りない全てを用いて生き残る「撤退戦」が挙げられる。
捨て石にされた亜人部隊の指揮官に自ら手を上げて就き、ただ生き残るために地面を這い泥をすする絶望の撤退戦に挑むクロノ。シリーズ最大の山場のはじまりである。


【魔界帰りの劣等能力者 5.謀略の呪術師】 たすろう(HJ文庫)

Amazon Kindle B☆W
これまで頑なに交わらなかった日常パートのキャラたちと術者パートの登場人物たち。言い換えれば、ヒロインたちがついに一同に会することになるということで、当然の如く修羅場! 修羅場必至である。あらゆる意味で祐人はその場を切り抜けて生き残ることが出来るか、生存が問われるシリーズ第五巻だ。


【グリモアレファレンス 〜図書委員は書庫迷宮に挑む〜】 佐伯庸介(電撃文庫)

Amazon Kindle B☆W
【昔勇者で今は骨】で最高級の冒険ファンタジーを見せてくれた佐伯庸介先生の新シリーズは、図書館ダンジョン探索モノ。
図書館のレファレンスとは、求められた情報が掲載されている書籍を、図書館員が見つけることを手助けしてくれるサービスのことだそうで。本作においては、未知の魔導書を図書迷宮に潜り見つけ出す探索行を意味している。すなわち、冒険だ!
舞台となる宇伊豆学園って……読み方がそのまんまなんですけどー!?


【その商人の弟子、剣につき】 蒼機 純(GA文庫)

Amazon Kindle B☆W
剣とは戦士や剣士が振るうもの。それが【魔王の剣】となれば、それこそ魔王自身が握る大魔剣か、或いは英雄勇者が携えて魔に抗う武器となるでしょう。その魔王の剣が人型を取り、少女の姿となるのなら、それは恋と冒険の旅になるのは必定。
しかし、その少女の姿となる魔王の剣の所有者となったのは、戦うことを生業としないただの商人。街から街へと旅歩く行商人。商売と金に纏わる物語の主人公たる商人だ。相そぐわないただの商人と世界の敵となる剣の少女、そんな二人の物語が如何様な形になっていくのか、実に興味をそそられる第12回GA文庫大賞《銀賞》受賞作品であります。


【竜歌の巫女と二度目の誓い】 アマサカナタ(GA文庫)

Amazon Kindle B☆W
少年の裏切りによって、巫女は死んだ。約束を誓った相手に裏切られ、世界を呪って彼女は死んだ。そうして生まれ変わった彼女は、そこで青年となったかの少年と再び出会う。
誓いは呪いに、愛情は憎しみに。しかし、再会し再び共に過ごす時間の流れは彼女の心を再び押し流していく。裏切ったかの人に、生まれ変わって再会するというそれは果たして呪いなのか、救いなのか。果たされなかった誓いを巡る物語。これもまた第12回GA文庫大賞《銀賞》受賞作品であります。


【〆切前には百合が捗る】 平坂読(GA文庫)

Amazon Kindle B☆W
ライトノベル作家を主人公に出版業界とラノベ作家の生態をポップに描いた【妹さえいればいい】の平坂読先生の次のシリーズは百合!?
ライトでありながらドロドロでもある平坂さんのお話であるからして、一筋縄ではいかない密度の濃い百合になりそうだけど、それはそれとしてこの先生、どうしてシリーズ終わる度に違うレーベルに渡るんだ?



【かくりよの宿飯 十一 あやかしお宿の十二ヶ月。】 友麻碧(富士見L文庫)

Amazon

【メイデーア転生物語 4.扉の向こうの魔法使い(中)】 友麻碧(富士見L文庫)

Amazon

友麻碧、二作品同時刊行。相変わらずまとめて送り込んでくるなあ。
【かくりよの宿飯】は、本編に一区切りついてからの後日談的な短編集、という様相を呈している。一年と表記せずに12ヶ月と描いているということは、各月ごとの12編の物語になるのだろうか。
そして【メイデーア転生物語】の方は全中後編の真ん中の中編。三編構成ですよっと。ようやく現実を認めた救世主アイリの出奔に、学園の試験が重なっててんやわんやのマキア。あの秘密の部屋を見つけたということは、ついに世界と自分たちの真実に向き合うことになるのでしょう。世界で一番悪い魔女、その本当の愛の物語がとうとう動き出す、急転直下の最新刊。