【信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 6.紅蓮の魔女と不死の魔王】  大崎アイル/ Tam-U オーバーラップ文庫

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エルフの里・木の国にて、魔王復活を阻止せよ!

古竜を撃退し、水の街(マッカレン)を救った高月マコト。
ノアより新たな神託を受けたマコトが向かう次なる攻略の舞台は木の国(スプリングローグ)――エルフであるルーシーの古里だった。
ルーシーの家族と面会し親交を深めるも束の間、隣接する魔の森にて“魔王"復活の兆しが見え始める。
マコトはさっそく調査へ向かうものの、暗躍する魔王の強力な配下相手に全く歯が立たない。
さらに、上級魔族率いるおびただしい数の軍勢が国境を急襲し、木の国(スプリングローグ)は危機に瀕するが――!?
「聖級火魔法・権天使(プリンシパリティ)」――行方を眩ませていた木の国最高戦力“紅蓮の魔女"が突如として現れ……?
女神と少年の異世界攻略ファンタジー、第6巻!

水の女神エイル様、下衆すぎーー!! えー、この人こんな人だったのかー。人じゃない? 神? 神にしてもセコくないですかー? なんかもう手口が詐欺師か壺売りつける系の宗教団体なんですけど。これで壺に効果がない全くの嘘つきというのも酷いは酷いのですけれど、効果はあるけど別口で呪い付きだったり、説明書にない部分でバックドアが仕込まれてたり搾取構造になってたり、というよりあくどいやつだぞ。
そして、意図してやっているにも関わらず全然悪びれた様子がなくホントに無邪気なんですよね。騙してるの、嘘ついてるのバレても、ごめんねー♪で済ますような、いいじゃんいいじゃん、で片付けてしまうような軽々しさがある。
邪神かな?
いや、聖神族みんながエイル様みたいに腹黒のあくどい神様ではないと信じたい。さすがにちょっとドン引きだったよ、エイル様。これまでノア様と気軽に付き合って、マコトにも気前よく協力してくれてたから、イイ女神様だなー、と思っていただけに尚更に。
でも、これでもマコトを利用はしていても、敵対しようとは思ってないんですよねえ。ノア様と対立するつもりも別にないみたいで、普通にこれまでと同じく付き合っていこうと考えているあたり、神様の価値観としてズレてるんだよなあ。
まあそれを、まあいいや的に受け入れちゃうマコトも相当にズレているのですが。
これ、マコトの素の考え方なんだろうか。あの明鏡止水スキルは、精神的な動揺や外部からの侵食を防ぐという意味で破格の精神防壁系スキルであります。マコトの最大のチート能力はこの明鏡止水だと思うんですよね。このスキルのお陰でどんなピンチでもパニックにならず、常に冷静に思考を回転させることで死地をくぐり抜けてきたところがありますし。
でも、度を越した平静さってどこか人からハズレてしまう感覚にも見えるんですよねえ。感情が消されているとか薄められているとかではないですし、機械めいた合理主義的になる、という風でもないので感性が狂ってしまっている、とは思わないんですけれど、あの気にしなさは異常だもんなあ。
少なくとも、自分の寿命に対しての無頓着さは明鏡止水スキルの影響は間違いなくあるでしょうし。でなきゃ、あそこまでノア様の生贄スキルでほいほいと自分の寿命つぎ込めないでしょう。
でも、エイル様にあれだけ利用されて、神としての価値観の違いを見せつけられて、それをちゃんと承知した上で別にいいですよー、と気楽に言ってしまえるのとか。
どう見ても邪悪というか、もうコズミックホラーの領域じゃね?というくらいの異形じみた姿かたちと精神をしている魔王の側近であるセテカーさんと、あんなフラットに話せて、話がちゃんと通じてて、わりと意気投合してる感じに話が合って、普通に誼を通じてしまったのって。
元々のマコトの性質、なのかしらねえ。
特にセテカーとあれだけ話が噛み合うのって、マコトもセテカーと似たステージというか思考回路をしているから、と言いたくなる所がありますし。まあ確かにセテカーさん、ちゃんと話して見ると頭若干おかしいにしても、わりと筋の通った人だというのはわかるだけに、マコトが単に異形や魔族や敵対者に対して偏見を一切持ってないから、と判断してもいいのかもしれないけど。
でもやっぱりマコト、おかしいっちゃおかしいよなあ。
伊達に邪神ノアの使徒ではない、という事なのか。

取り敢えず、エイル様には釘を刺しつつ気にせずこのまま水の国の勇者を続けるみたいだけど、やっぱり聖神族は信用ならないところがあるし、かといって魔族側につくのもノア様も嫌がっているし。一応人間と魔族の争いでは人間側としてちゃんと頑張る予定ではあるものの、これノア様を実際復活させると、第三勢力ポディションを築いていくことになるんだろうか。
エイル様含めて聖神族の女神様の幾人とは結構仲良くなっているし、巫女たちとも交流はある。各国の勇者たちとも、こうしてみると良好な関係を気づいていて、一方で今回セテカーと誼を通じたように魔族側とも完全に断絶しているわけじゃあないんですよねえ。わりと面白い立ち位置をうろちょろしてるんだよなあ、マコトってば。
そのお陰でか、マコトの嫁候補の中で水の国の姫であり水の女神の巫女であるソフィアが一番苦労しそう。今回なんぞ、自分の預かり知らぬところで水の女神様の悪行によって風評被害にとばっちりがソフィアの方まで飛びかけてたしw
さーさんやルーシーはマコトがどうなろうと自由にくっついてくるでしょうし、ソフィアは立場がある分大変そう。まあその分、どーんと腰を据えて説教するのでマコトを尻の下に敷いている感があって、正妻強度高そうなんですけどねー。

しかし、今回の一番強烈なキャラはやはりルーシーの母親であるドロシーでしょう。なんだこのインフレキャラはw 性格の方も完全にインフレ破綻してるしw
よくまあ、この母親からルーシーみたいな奥手の子が生まれたなー。性格もルーシー、健気だしなんだかんだ真面目だし、母親を反面教師にしたのだろうか、これ。
ロザリーさんはあのどうしようもないほどのフリーダムさが強味であるんでしょうけど、これ身内だと大変だ。
そう言えば、ロザリーってエルフキャラ、昔の作品で有名なのが居る、とあとがきで書いていたの、誰だったかなあ、と考えてたんですが、そうだドラゴンクエスト垢離蹈競蝓蕊韻澄ピサロと恋仲だった。あれ、塔の最上階からピサロの事を想い続けるという、典型的な深窓のお姫様じゃない。
キャラがもう正反対すぎるんだから、別に名前被っててもいいじゃないですか。ってか正反対すぎて面白いなそれ。