読んだ本の数:27冊 うち漫画:2冊

おつかれー。な、年末進行でした。本を読むにも体力気力がいる年齢になってきて、冬場はわりと毎年読めてたんですけどねえ。12月は帰宅してからもバッタリ、というケースが続き、腕を痛め、身体にも発疹が出て、とだいぶ疲れてたみたいです。
あんまり読めなかったなあ。

とりあえず、文庫版では打ち切られてしまいとうとう登場することなく終わってしまった【Babel】が、単行本による新装版でついに真ヒロインであるオルティア様が登板してくれたことが何より嬉しかった。凄かった。もうたまらんかった。最高でしたよ。
また、積んだまま置いてしまっていた中で、このラノのランキングをきっかけに読んだ【こわれたせかいの むこうがわ】が、これがもうわたし的にストライクで、クリティカルヒットでした。
またもう一作のGA文庫の新人賞作品【竜歌の巫女と二度目の誓い】もまた、キャラの心情を丁寧に掘り下げていき、解体していった上で他の人とつないでいく、というのがまた最高に好みでした。
そして、すえばしけんさんの復活作。これがまた期待通りのすえばし節で、大変結構でありました。


★★★★★(五ツ星) 1冊

Babel III 鳥籠より出ずる妖姫】  古宮 九時/ 森沢 晴行 電撃の新文芸(2020/12/17)


【Babel III 鳥籠より出ずる妖姫】  古宮 九時/ 森沢 晴行 電撃の新文芸

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このシリーズにおける真・ヒロインであるオルティアと、異邦人・雫との運命の出会い。
一方的に生命を脅かし強いる関係だった二人は、いつしかお互いの運命を預け合い手を取り合う関係になっていた。交わるはずの無かった二人の少女の、至尊の友情の姿をここに……。


★★★★☆彡(四ツ星Dash) 2冊

こわれたせかいの むこうがわ 〜少女たちのディストピア生存術〜】 陸道 烈夏/カーミン@よどみない 電撃文庫(2020/3/10)
竜歌の巫女と二度目の誓い】  アマサカナタ/ KeG GA文庫(2020/12/10)


【こわれたせかいの むこうがわ 〜少女たちのディストピア生存術〜】 陸道 烈夏/カーミン@よどみない 電撃文庫

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親を失い貧困を極め日々を生きるだけで精一杯だった少女が、拾ったラジオから流れてくる知識を蓄え、生きる術を身につけていく。智慧を得て、科学を理解し、社会を学んでいく。たった一人で人類史の発展を体現するように成長していく姿は、まさに人類の叡智の体現でした。


【竜歌の巫女と二度目の誓い】  アマサカナタ/ KeG GA文庫

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生まれ変わった彼女は、かつて自分を陥れ殺した相手に救われて、彼のもとで働くことになる。かつて慕った騎士。自分を騙して殺した裏切り者。愛情と憎しみが混在し、矛盾した心に揺さぶられながら、自分が消えたあとの「救われた街」を見つめる諦観と後悔。複雑極まる人の心の内実を、妥協せずこれでもかと掘り下げ描ききった傑作でした。


★★★★(四ツ星) 6冊

クロの戦記 5 異世界転移した僕が最強なのはベッドの上だけのようです】 サイトウアユム/むつみまさと HJ文庫(2020/12/1)
生活魔術師達、ダンジョンに挑む】 丘野境界/東西 宝島社(2018/2/22)
グリモアレファレンス 図書委員は書庫迷宮に挑む】  佐伯 庸介/花ヶ田 電撃文庫(2020/12/10)
メイデーア転生物語 4.扉の向こうの魔法使い(中)】  友麻碧/雨壱 絵穹 富士見L文庫(2020/12/15)
オーク英雄物語 2 忖度列伝】  理不尽な孫の手/朝凪 富士見ファンタジア文庫(2020/12/19)
フシノカミ 4 ~辺境から始める文明再生記~】  雨川水海/大熊まい オーバーラップノベルス(2020/12/25 )
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 6】  大森 藤ノ/ヤスダ スズヒト GA文庫(2014/11/14)
元世界最強な公務員 1.帰還勇者、身分を隠してたのに新人冒険者の世話をすることになりました】  すえばし けん/キッカイキ HJ文庫(2020/12/28)


【クロの戦記 5 異世界転移した僕が最強なのはベッドの上だけのようです】 サイトウアユム/むつみまさと HJ文庫

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【生活魔術師達、ダンジョンに挑む】 丘野境界/東西 宝島社

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【グリモアレファレンス 図書委員は書庫迷宮に挑む】  佐伯 庸介/花ヶ田 電撃文庫

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【メイデーア転生物語 4.扉の向こうの魔法使い(中)】  友麻碧/雨壱 絵穹 富士見L文庫

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【オーク英雄物語 2 忖度列伝】  理不尽な孫の手/朝凪 富士見ファンタジア文庫

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【フシノカミ 4 ~辺境から始める文明再生記~】  雨川水海/大熊まい オーバーラップノベルス

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【ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 6】  大森 藤ノ/ヤスダ スズヒト GA文庫

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【元世界最強な公務員 1.帰還勇者、身分を隠してたのに新人冒険者の世話をすることになりました】  すえばし けん/キッカイキ HJ文庫

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以下に、読書メーター読録と一言感想




今月のピックアップ・キャラクター



クロノ (クロの戦記)
 (キミと僕の最後の戦場)
フウ (こわれたせかいのむこうがわ)
守砂尊 (グリモアレファレンス)
オルティア (Babel)
 (Babel)
サンダーソニア (オーク英雄物語)
バッシュ (オーク英雄物語 )
アッシュ (フシノカミ)
エウフェミア (元世界最強な公務員)
システィーナ=フィーベル (ロクでなし魔術講師と禁忌教典)




12月の読書メーター
読んだ本の数:27
読んだページ数:7665
ナイス数:230

元スパイ、家政夫に転職する (角川スニーカー文庫)元スパイ、家政夫に転職する (角川スニーカー文庫)感想
うーん。確かに彼、三流スパイだなあ。というか、スパイらしい技術や能力を全然見ていない気がするのだけど。不注意だし油断してばっかりだし一般常識が全然ないし頭悪そうだし。よくこれで潜入工作とかしてたなあ。折角の元スパイという要素が全く活かされているように見えなかった。ラブコメとしても、距離感が無茶苦茶すぎじゃないかしら。最初から好感度MAX。しかしちゃんと意思の疎通も出来ているように見えず一方的だし、ラブコメとしての醍醐味が全然感じられなかった。総じて、大味であったと言わざるを得ない。

読了日:12月01日 著者:秋原 タク
お見合いしたくなかったので、無理難題な条件をつけたら同級生が来た件について (角川スニーカー文庫)お見合いしたくなかったので、無理難題な条件をつけたら同級生が来た件について (角川スニーカー文庫)感想
★★★☆ 来たの同級生だけど、殆ど交流らしい交流もなかっただけに実質知らない人と言っていいんじゃないだろうか、これ。なので、お見合いではじまるラブストーリーってな感じで、いやそれってお見合いとしては正当な展開ですよね? お互い偽婚約者、という建前にしているけれど、実際してる事はお見合いから交際を始めているのと変わらないんですよね、これ。最初から恋しているはずもなく、交際しているうちにお互いイイなと思うようになって結婚に至るのがお見合いなんですから。すごく真っ当かつ丁寧に交際してるなあ、という印象。
読了日:12月02日 著者:桜木桜
魔界帰りの劣等能力者 5.謀略の呪術師 (HJ文庫)魔界帰りの劣等能力者 5.謀略の呪術師 (HJ文庫)感想
★★★☆ ついに能力者サイドと日常サイドのヒロイン達が邂逅する。瑞穂達が押しかけてくるとばかり思っていたので、まさか祐人と一緒に茉莉達が瑞穂達の学園に乗り込む展開になるとは予想外で面白い。バチバチと火花飛び散るヒロインズ。女学園を舞台に国際謀略と暗躍する組織の魔の手に巻き込まれる祐人達。敢えて茉莉達も巻き込む事でついに彼女達も裏事情の方に踏み込ませたか。ある意味茉莉にとっては此処からが本番で、そこで彼女が恋と自分の祐人への姿勢に自覚を得たのは、大きなアドバンテージになりそうだ。
読了日:12月03日 著者:たすろう
月50万もらっても生き甲斐のない隣のお姉さんに30万で雇われて「おかえり」って言うお仕事が楽しい 1 (オーバーラップ文庫)月50万もらっても生き甲斐のない隣のお姉さんに30万で雇われて「おかえり」って言うお仕事が楽しい 1 (オーバーラップ文庫)感想
★★★☆ おおぅ、なるほどこれは面白い。お互い社会人で大人同士。これなんていう仕事なんだ? ヒモ? 家政夫? 疑似家族? どれも合ってるようで少しずつ違う。ストレスなどで家に帰ると幼児化してしまうミオを献身的に世話し、家事や身の回りの面倒をみたり、兎に角精神的に疲れた彼女のメンタルを癒やし慰め支える仕事、になるのか。ビジネスライクと割り切っている関係じゃなく親愛で結ばれているのだけど、敢えて契約で繋がる事でミオが安心を得ているのを見ると、安易に現状を変えるべきとは言えないが、さて現状維持出来るものなのか。
読了日:12月04日 著者:黄波戸井ショウリ
クロの戦記 5 異世界転移した僕が最強なのはベッドの上だけのようです (HJ文庫)クロの戦記 5 異世界転移した僕が最強なのはベッドの上だけのようです (HJ文庫)感想
★★★★ エルフのアホい双子はほんと癒やしで、救いでもありました。この娘らの明るさには助けられたなあ。そう思ってしまう程の壮絶な殿軍の戦い。櫛の歯が欠けたように倒れていく愛すべき部下達。敵も味方も容赦なく無残に死に絶えていく泥沼の戦場。泥をすするように戦って戦って、辛うじて生き残ったクロノが目の辺りにしたのは、人の命を駒のようにしか捉えていない非情の政治戦略。決して英雄などではなかったクロノが本当の意味で並々ならぬ決意を、怒りを宿したのはきっとその時なのでしょう。くわー、盛り上がってきた!
読了日:12月05日 著者:サイトウアユム
ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~ 1 (アース・スターノベル)ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~ 1 (アース・スターノベル)感想
★★★☆ 神様、なんでそんな本物のゲーム運営みたいな事してるの!? ヘルモードと言っても成長の必要経験値が普通より桁違いに高いというだけ。いや、だけって事はなく充分キツいのだけど、人生に次々と耐え難い地獄のような出来事が訪れるみたいな運命ヘルモードではない分、幸いか。農奴身分でも両親や村の連中は最高に近いイイ人達ですし。でもだからこそ、レベル上げだけに人生捧げるような生き方が出来ず、愛する家族の為に廃ゲーマーなら余分と言える方に手を広げる羽目になるのだが、それこそ人間らしくていいじゃないか。
読了日:12月05日 著者:ハム男
生活魔術師達、ダンジョンに挑む生活魔術師達、ダンジョンに挑む感想
★★★★ 生活魔術科とは、地味に生活に根ざした魔術を学ぶだけの無駄飯ぐらいの学科である、と予算を奪う戦闘魔術科。予算を自前で稼ぐために学園での活動を生活魔術科が停止した途端、完全に学園内のインフラが沈黙する。そりゃそうだ、学園の生活基盤を支えるインフラの要が止まったのだから。無駄を削るつもりで目立たないからこそ一番必需な部分を削ってしまう最悪のパターンだ。ただで働け? 馬鹿を言っちゃいけない。基礎が大事、基本が大切、こいつは派手な見栄えばかりを有難がる者達への縁の下の力持ちたちの逆襲劇だ

読了日:12月06日 著者:丘野 境界
キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦9 (ファンタジア文庫)キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦9 (ファンタジア文庫)感想
★★★☆ 主も主なら従者も従者だよ。アリスとさして変わらないレベルのポンコツさを次々とぶちまけていく燐。残ったアリスはアリスで、親にエロ本を見つかるわ、女王はショタ属性を暴露するわ、ルゥ家に皇庁を任せて置けないという他家の暗躍は実は間違っていないんじゃない!?という気にさせられるんですが。皇庁側の権力争いに対して、帝国側もどうやら八大使徒と天帝とで主導権の鬩ぎ合いがあるのがわかってきた。帝国対皇庁という構図から対立図の再編が起こりそう、これ。
読了日:12月06日 著者:細音 啓
真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました6 (角川スニーカー文庫)真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました6 (角川スニーカー文庫)感想
★★★☆ この作品のスローライフの定義って、加護や立場に強制されずに自分の意思で自由に生きる事で、スローライフの名の元に自分を縛ったり戒めたらそれはもうスローライフじゃないんだろうな。暗殺者としてのティセを否定しないのも、過去の柵に捕らえられようとするミストーム師を助けるのも、大国の圧に必需品の供給が滞るゾルタンの為に、新たな供給源を発掘するのも、一貫してリットとの自由でのんびりした生活の為、スローライフの範疇なのだろう。
読了日:12月07日 著者:ざっぽん
可愛い上司を困らせたい(1) (まんがタイムコミックス)可愛い上司を困らせたい(1) (まんがタイムコミックス)
読了日:12月08日 著者:タチバナロク
七人の魔剣姫とゼロの騎士団 (MF文庫J)七人の魔剣姫とゼロの騎士団 (MF文庫J)感想
★★★☆ あれ? 表紙、これアリアじゃないですか。この娘がメインヒロインかー、と思いながら読み始めたら違うかったし。シャーロットの方が明らかにメインだし。学園を舞台にしながら、目的は飛島と呼ばれる秘境の探検。そのために、仲間を集めチームを作り船を駆り、と冒険の要素が非常に強い話になっていて、なかなかワクワクさせてくれる内容だ。ナハトが強烈にバイタリティと強かさに溢れた猫科の肉食獣のような主人公、とかなりアクが強いが、これまた気の強いヒロイン達との丁々発止は軽快で、同系列のお話の中でもだいぶパワフルな作品だ
読了日:12月08日 著者:川田 両悟
こわれたせかいの むこうがわ ~少女たちのディストピア生存術~ (電撃文庫)こわれたせかいの むこうがわ ~少女たちのディストピア生存術~ (電撃文庫)感想
★★★★☆ 棄民同然に日々をただ生きていた少女フウ。母を無知故に救えなかった彼女が拾ったのは、教育放送を流すラジオ。そこから聞こえてくる声が無知で無学……この世を表す言葉も名前も科学も物理現象も本当に何も知らなかった彼女に知識を与えていく。貪るように知識を蓄え、この世の成り立ちを、科学知識を機械を社会を経済を流通を交渉を学び身につけていくフウ。感動した、体の芯が震えた。これが「英知」だ。個人の優秀さもあるだろう、でもそれ以上に彼女の成長は「人類の叡智」の体現だった。
読了日:12月10日 著者:陸道 烈夏
グリモアレファレンス 図書委員は書庫迷宮に挑む (電撃文庫)グリモアレファレンス 図書委員は書庫迷宮に挑む (電撃文庫)感想
★★★★ フブル先生何してんの!? 反省とか心入れ替えたとかじゃないんですよね。嗜好の方向性が変わっただけで、尊の本質は何も変わっていない。他人のためじゃなくあくまで自分の楽しみのため。衝動を満足させるため、彼はあらゆる手段を取る。それこそ外面を整えても。でも、人を人とも思わない傲慢さはもう見当たらない。その意味ではやはり人生観変わったのだろう。或いは新たな嗜好にそれが必要だったからか。利益を以てさり気なく人を誘導する中で、あの後輩二人は利益度外視で付いてきてくれるのは、大きいと思うんですよね。
読了日:12月12日 著者:佐伯 庸介
その商人の弟子、剣につき (GA文庫)その商人の弟子、剣につき (GA文庫)感想
武力に頼らず商人ならではの解決法で勇者の陰謀を退ける、というのがテーマだったみたいですけれど、うーん、それがなんで唯一の解決法になるのか、というのがそれが答えという結論ありきで、あまり説得力感じなかったのです。皆がそれが答えという前提を疑わずに動いているのですけど、これらの複雑な問題を、そこまで単純化してもいいものなのだろうか。これに限らず話の都合で結論が用意されているけど、なんでそれが通るのかの説明が足りてないように見える案件が幾つもあって、駆け引き主体の作品としては一番大事な部分にモヤモヤしてしまった
読了日:12月14日 著者:蒼機 純
竜歌の巫女と二度目の誓い (GA文庫)竜歌の巫女と二度目の誓い (GA文庫)感想
★★★★☆ 凄いな。言葉を失うほどに濃密な、濃密な、後悔の物語。人の心は複雑で、一面だけでは表現しきれない、自分自身ですら捉えきれず抑えきれないほど複雑で膨大な想いが絡まり合って「心」を成している。あの日、慕った人に裏切られ、正しさによって裁かれた少女。その死に際し理不尽に怒り愛するが故に憎んだ心は本物で、しかし同時にそれは仕方のない事で自分は殺されるべき存在だったという諦めと納得があり、生まれ変わった今も自分の心定まらぬまま、あの人に再会する所から始まる、人々の後悔と清算、終わりと再開の物語、圧巻だった
読了日:12月16日 著者:アマサカナタ
メイデーア転生物語 4 扉の向こうの魔法使い(中) (富士見L文庫)メイデーア転生物語 4 扉の向こうの魔法使い(中) (富士見L文庫)感想
★★★★ ぬあー、イイ所でいい所で! そうかー、トールもマキアから引き離されて寂しい思いをしていたのか。救世主の守護者になっても、彼の忠誠心は一途にマキアに捧げられていたのか。一方で、マキアの方は学校で仲の良いチームメイトが出来て、必ずしも前の生活に戻りたいと思っている訳ではないことで、さらにトールは寂しい思いを抱く事に。でもそこでグチグチ言わないでマキアに大切な友人が出来た事を心から喜べるからイイ男なんだよなあ。そしてトールは寂しく思う必要はないのだ。いつだって君は彼女にとって特別なのだから。
読了日:12月18日 著者:友麻碧
〆切前には百合が捗る (GA文庫)〆切前には百合が捗る (GA文庫)感想
★★★☆ 白川京がガッツリ出てるー!? 家出娘が主人公というのでどんな理由で飛び出したのかと思いきや、想像より遥かに深刻な理由でこれもう本当に戻る場所が無い奴だ。京にとってもヒカリの元に送り込むのは軽々の判断ではなかっただろう。思いつきみたいに見えるけれどこの手の判断を安易にするような女性ではなかったはず。作家という変人の自由さに振り回されながらもどんどん彼女に惹かれていく愛結、愛されながら愛に蛋白で本質的に他人を遠ざけていた優佳理の中で芽生えていく愛結への執着。がっつり本格ガールズラブストーリーだ。
読了日:12月19日 著者:平坂読
Babel III 鳥籠より出ずる妖姫Babel III 鳥籠より出ずる妖姫感想
★★★★★ 雫名臣伝。そうとしか言えないでしょうこれ。間違いなく残忍な暴君だったオルティアに一歩も引かずにぶつかっていく雫。だからそのくそ度胸は何なんだ!?不退転の決意を固めた時の彼女は本当に絶対に引かない。そんな雫をオルティアはいつの間にこんなにも大切に思うようになったのか。膿んだ心を慰めるだけの玩具に過ぎなかった女はいつしか股肱の臣と呼べる者となり、自分の運命を預けてしまえる親友となっていた。オルティア×雫の尊い事と言ったら。雫とオルティア、幼さを脱ぎ捨てた二人の羽化の物語でありました。
読了日:12月21日 著者:古宮 九時
オーク英雄物語2 忖度列伝 (ファンタジア文庫)オーク英雄物語2 忖度列伝 (ファンタジア文庫)感想
★★★★ 長寿のエルフですら戦中生まればかりって本当に延々と戦争やってたんだな。戦後は結婚出産ブームというのはよく分かるがエルフの間で発生するというのが面白い。バッシュが個人として非常に紳士であるのも確かなんだけど、彼に限らず、戦時中の狂奔が収まって、意外とどの種族も他の種族との遺恨を払い良い所を見ようとしているし、自分たちも在り方を改善して周りと融和する努力が見られる。それがエルフ領では顕著に伺えて良い意味で戦後を実感している。バッシュ、結果的に平和を守る為の火消しをして回ってるんだよなこれ。
読了日:12月21日 著者:理不尽な孫の手
魔弾の王と聖泉の双紋剣 3 (ダッシュエックス文庫)魔弾の王と聖泉の双紋剣 3 (ダッシュエックス文庫)感想
★★★☆ 古代遺跡を巡ってそこに残された過去の記憶を再生していく、ってRPGの王道なクエストみたいでこれはこれでいいな。立場上対立しながらも元々知己だし悪印象もないので、こうしてサーシャと共闘出来たのは良かった。やはり彼女の全力は味方で振るって貰えると嬉しいじゃないですか。しかしリムの双紋剣の前使用者がアルトリウスというのは意外。ってか双剣のあの合体ギミックは正直アガる。ああいうのやっぱり好きヨ。
読了日:12月21日 著者:瀬尾 つかさ,川口 士
フシノカミ 4 ~辺境から始める文明再生記~ (オーバーラップノベルス)フシノカミ 4 ~辺境から始める文明再生記~ (オーバーラップノベルス)感想
★★★★ 地獄への道は善意で舗装されている、の格言を自覚的に使って、嬉々として善意で地獄への道を舗装しまくる奴ははじめてみた。主人公なんですけどね、そいつ。怒れば怒るほど感情的になるのではなく、態度が懇切丁寧になっていく人、これは怖いわ、ほんまに怖いわ。反発してもニコニコと全然目が笑っていない穏やかな笑顔でひたすら正論で八つ裂きにされていく恐怖。この怒れるアッシュを止めるのではなく、やれるだけ思う存分やらせて自分もまた心中する覚悟を決めたマイカは、彼の後ろを追いかけるのではなく隣に立てるまでに届いたか。
読了日:12月25日 著者:雨川水海
信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 6.紅蓮の魔女と不死の魔王 (オーバーラップ文庫)信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 6.紅蓮の魔女と不死の魔王 (オーバーラップ文庫)感想
★★★☆ エイル様下衆すぎー! やり口が詐欺師のそれですよ。計算高く利用して搾取して、悪びれず無邪気にというあたり邪神かな?と思うほど。お陰でソフィアにもトバッチリで風評被害が。他の女神様はまともですよね? でもノア様のマコトの寿命の扱い方見ると、やっぱり神様の価値観って人間とズレてる所あるのかもしれない。こうしてみると、何にも動じない明鏡止水スキルがマコトの一番のチートだなあ。今回特に精神ダメージの敵が多かっただけに実感させられる。でも、マコトのあの鷹揚さは明鏡止水に引っ張られてないか若干心配になるなあ
読了日:12月26日 著者:大崎アイル
古き掟の魔法騎士I (ファンタジア文庫)古き掟の魔法騎士I (ファンタジア文庫)感想
★★★ 野蛮人騎士として伝わる伝説騎士の復活、だけど全然野蛮人じゃないじゃん! せいぜいワイルドで口調がぞんざいというくらいで粗でも野でも卑でもない。しょっちゅう騎士格言を口にしてるあたり騎士らしい騎士とも言える。アルヴィンへの対応も仮の主人にも関わらず、変に突っかかったり試そうとしたりせず、結構対応丁寧で親身になってくれてますし。しかし正体隠したりせず国中に古代の騎士が復活したと喧伝してその事実自体は疑いなく受け入れられているの、舞台となる時代もまだ神秘の渦中にある時代なんだなあ。
読了日:12月28日 著者:羊太郎
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 6 (GA文庫)ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 6 (GA文庫)感想
★★★★ 片付けしていたらようやく本を発掘できたので、読めた! こうしてみるとアポロンのやり口は酷いなあ。オラリオでは大規模ファミリアからの少数ファミリアへのハラスメントへの防止策なんて全然なくてやりたい放題なんだろうな、これ。皆がベルのためにヘスティア・ファミリアに加わり結集するシーンは、やっぱり熱いなあ
読了日:12月29日 著者:大森 藤ノ
元世界最強な公務員 1.帰還勇者、身分を隠してたのに新人冒険者の世話をすることになりました (HJ文庫)元世界最強な公務員 1.帰還勇者、身分を隠してたのに新人冒険者の世話をすることになりました (HJ文庫)感想
★★★★ そりゃ、正体隠すわ。名乗り出て称賛を得ようとは思えないだろう。それが当人の責任では一切ないにしても。この境遇でよく潰れないまま邪竜討伐まで頑張れたものです。実質妹との一人旅だったろうに。三人の新人達は皆戦争で負ってしまったものがある身。最初の印象から付き合っていくうちにその内実が一面的ではなく複雑に成り立ち、また今まさに成長している最中だというのが丁寧に伝わってくる描き方は、キャラの掘り下げの塩梅としては絶妙でじっくり噛み締めてしまいました。やはりすえばしさんの人の描き方は好きだなあ。
読了日:12月30日 著者:すえばし けん
ロクでなし魔術講師と禁忌教典18 (ファンタジア文庫)ロクでなし魔術講師と禁忌教典18 (ファンタジア文庫)感想
★★★☆ かつて実力以上に精神的に踏み躙られたジンとの再戦で、もはや敵にもならず一蹴するシスティ。ほんと、シリーズで一番成長したのこの娘だよなあ。天才ではあってもただの一般人でしかなかったのが、よくぞここまで。
去ったセリカを追いかけるか、それとも街の防衛に残るか。正解のない選択で苦しみながら皆を選ぶグレンもまた色んな意味で大人になった。でも、これまで築いた人間関係が究極の選択から彼を解放する。ここまでのシリーズの積み重ねを感じさせるシーンでありました。
読了日:12月30日 著者:羊太郎
Landreaall 36巻 (ZERO-SUMコミックス)Landreaall 36巻 (ZERO-SUMコミックス)感想
★★★★☆ DX結構ハッキリ言うなあ。普段ならそこまで明言しないと思うので、それが必要と考える程やはり切羽詰まった状況なのか。31層本気でヤバかったのね。このメンツ揃って料理スキル誰も持ってないのかー!? 全方位隙がないと思われたパーティーのまさかの穴! 外来モンスターの脅威に、食われるかどうかではなく食えるかどうかだ、と舌なめずりするDXにときめいてしまう。このぶっ飛んだ所やっぱり好きだわ、DX。一方の救援もイオン達が急進。こっちもイオンが久々にフルスペック見せてるなあ、でも呪いって!?
読了日:12月30日 著者:おがき ちか

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