前回の2月前半に発売される新刊ライトノベルの注目作品を取り上げた記事です。

今月は後半にも注目作品目白押し。年間通しても一番にあげられるんじゃないだろうか、という作品が幾つも控えているだけに、いやどうするべ。
今月ちょっと余裕がなくて全然本自体を読めていないので、むしろ戦々恐々であります。
凄まじく面白い本というのは、わりと気楽に読めないからなあ。こう、構えて読むぞと気合を入れて、受けるであろう魂レベルの衝撃を受け止められるだけの余裕を持っておかないと、十全作品を味わい尽くし舐め尽くせないですからねえ。
それだけの準備と心構えが必要な作品が揃っている2月後半、ドキドキであります。


【僕が答える君の謎解き 明神凛音は間違えない】 紙城 境介(星海社FICTIONS)

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【継母の連れ子が元カノだった】で素晴らしい青春恋愛ストーリーを展開している紙城 境介さんの新シリーズはラブコメにして本格ミステリ。紙城 境介さんの商業デビュー作はファンタジー世界において堂々と殺人事件を取り扱ったミステリーである事からも得意分野でもあるんです。
天啓のように途中の筋道を経ずして答えを得るヒロイン明神凛音。しかし、答えに至ったそのロジックが誰にも本人にもわからない。事件の謎は既に解けている。ならばやるべきことは、その謎が解けるに至った過程、彼女の推理を推理するミステリー。いや、これだけでなんか面白そうじゃないですか!?


【筺底のエルピス 7.〜継続の繋ぎ手〜】 オキシタケヒコ(ガガガ文庫)

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【筺底のエルピス】は常に最高傑作である、QED
いやもう最新刊を読む度に度肝を抜けれ、予想の遥か成層圏をいかれてしまう史上稀に見る名作を、今更事前に何を語れというのか。小説として此れに勝るものが思い浮かばないほどに衝撃的、これは真理である。


【ホラー女優が天才子役に転生しました 2〜今度こそハリウッドを目指します!〜】 鉄箱(ガガガ文庫)

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努力型にして向こう側へと到達した稀代のホラー女優が、事故により転生して幼子からもう一度演技の世界へ挑むのならば、そこに出ますは天才子役。痺れるような興奮を誘われる演者たちのエンターテインメント。1巻がワクワクするどころじゃない面白さだっただけに、この2巻の期待値はあがるばかり。


【双神のエルヴィナ】 水沢 夢(ガガガ文庫)

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【俺、ツインテールになります。】の水沢夢さんが同じイラストレーター春日歩さんともう一度組んでの新シリーズ。主人公は起業家にして企業家の小学生!? 愛する女神さまのために個人ではなく会社で戦う新感覚ラブコメバトル? これどうなるかわからんですよ?


【限界超えの天賦は、転生者にしか扱えない 2 −オーバーリミット・スキルホルダー−】 三上康明(富士見ファンタジア文庫)

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ウェブ版既読。シリーズ作中で一番好きかもしれない、貴族家従卒編。主人公レイジの飛躍の物語であり、その人間性がエヴァお嬢様とその父との家族の問題に立ち入ることで磨かれ際立つ物語でもあり、そして世界の秘密へと一歩踏み込む最初の山場。ここが見所、見せ場であります。
このさすが「大槍 葦人 」と言わんばかりの服飾デザインがまた素晴らしいなこれ。


【犬と勇者は飾らない 2】 あまなっとう(オーバーラップ文庫)

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1巻がノーマークだったのだけれど、これがびっくりするくらい面白かったダークホース。異世界から戻って無職の若者が、現代日本で繰り広げられる異能バトルに巻き込まれ、その泥臭い勇者の力と技と漢気で侠気な心意気でぶっ飛ばす、痛快アクション続きが出たよ!!


【亡びの国の征服者 3〜魔王は世界を征服するようです〜】 不手折家(オーバーラップノベルス)

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幾つもの事業で成功を収める主人公の背景で、着々と進む「人間」たちの侵略。祖国が滅びへと向かっていく仄暗さが帳をおろすように物語全体に広がっていく。この雰囲気がいいんですよね。
あらすじでも煽る煽る。主人公が魔王に至る運命の道。それが近づいてきている。