鬼が、想像以上に鬼が宿ってたよ!!
前回の感想記事でも載せたJRAのCMへのリスペクトがとんでもねーレベルでとんでもねー!!
ってか、OPからライスシャワー専用特殊OPって、スタッフはライスのこと好きすぎじゃないですか!?
前回7話のライス専用特殊EDだけでも特別だったのに。
ウマ娘 プリティーダービー Season2 OP ライスシャワー

守護らねば、と皆を使命感と庇護欲に走らせた彼女のこれが

ウマ娘 プリティーダービー Season 2OPライスシャワー2

Screenshotウマ娘 プリティーダービー Season 2OPライスシャワー3


これである。
ふわーーーー!!!





ミホノブルボンの激励を受け、ついにレースへ挑む決意を固めたライスシャワー。
しかし、ミホノブルボンの時のようにメジロマックイーンに付きまとい彼女を追いかけるものの、そこでライスは未だ現役最強ステイヤーの名をほしいままにするメジロマックイーンに自分が及ばないことを肌で理解するのでありました。

メジロマックイーンに勝つために。
一度マックイーンから離れ、学校にも通わず、ライスシャワーは一人キャンプをはって自分を追い込みはじめる。壮絶な、それこそ見守りにきたあの過剰なまでの特訓の申し子であるミホノブルボンが怖気立つほどの訓練を自らに施して。
精神は肉体を凌駕する。
ウマ娘 プリティーダービー Season 8話(2)

彼女の瞳に、鬼が宿り始めていた。

実際、史実においてもこの時ライスシャワーに課せられた調教は壮絶を極め、のちにCMにおいて極限にまで研ぎ澄まされた肉体、とまで言わしめるほどの究極の仕上がりを見せることになる。
前走から12キロ減。小柄な馬であったライスシャワーにとって、10キロを超える体重減は生半可なものではなかっただろう。

ウマ娘 プリティーダービー Season 28話(3)

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 8話(4)

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 8話(5)

地下馬道の暗闇の奥から硬質な蹄の足音と押し殺したような息遣いのみを従えて、姿を表すライスシャワー。このシーンのゾワゾワっとくる感覚、凄まじかった。
鬼が、鬼が宿ってる!!
もうこれでもかというくらいCMのリスペクトなんですよね。めちゃくちゃ格好良かった。

小さなウマ娘のあまりの壮烈な迫力に、思わず圧倒されてしまうメジロマックイーン。
前年、おばあさまの忠告によって無心にゴールのみを見続けることの出来たマックイーンでしたが、その気を抜けば手足を食いちぎられそうな猛獣のような気配に、とてもライスを意識しないなんて出来ない。強制的に、メジロマックイーンはゴールからライスへと振り向かされてしまったのです。

史実では、この時鞍上の的場騎手はそのときのライスを猛獣のようだった、と評し、怒らせれば手や指を食いちぎられるんじゃないかと思ったくらい。もはや馬ではない別の生き物のようだった、と語っている。

そしてメジロマックイーン三連覇のかかった天皇賞春のスタート。
名レースが続くウマ娘の第二期ですけれど、間違いなく一二位を争うド迫力にして最高のレースでした。

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 8話(7)


一期でのスペシャルウィークとグラスワンダーの決戦を想起させる、本命メジロマックイーンにピタリとマークしてプレッシャーをかけてくるライスシャワー。
スタンドで観戦するグラスちゃんが「運命を感じます」というように、鞍上は同じ的場均騎手。

そして、前年の春天を2秒も上回るハイペース。2秒というとわずかに思えますけれど、競馬においては大まかに1秒で6馬身差に換算されると言われています。そして1馬身は約2.4メートル。
つまり2秒差とは30メートル近くになるわけで、前年よりもそれだけ速いペースで回っていることになるんですね。
実際、このメジロパーマーのハイペースの逃げに殆どの馬がついていけず、スタミナが持たずに殆どの馬が先頭集団から脱落していくことになります。
このペースで逃げながら、最後までペースを崩さずに走りきったメジロパーマーもこの頃が最盛期、充実期だったんですよね。あまりにも、前の2頭が凄まじすぎた。

淀の下り坂で加速し、4コーナーでスパートをかけるメジロマックイーン。それは名優マックイーンの完全無比なる彼女の展開。しかし、そんな突き抜けていくマックイーンにピタリとついて離れないライスシャワー。
歓声が、声援が、メジロマックイーンを後押ししながら直線スタンドで向かい入れるなかで、一人見守っていたミホノブルボンがささやくのだ。

「いけ、ライスッ」

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 8話(10)



その声に後押しされるように、ライスの瞳に火が灯る。

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 8話(11)
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 8話(16)
ウマ娘 プリティーダービー Season 28話 (15)
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 8話(18)


もうここからの展開、ここからの描写は見せ方、BGM、効果音、すべてがド迫力でものすごかった。
すごかった!

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 8話(19)


マックイーンと並んだ瞬間、自分を激励して自分のヒーローだと讃えてくれたブルボンを思い起こして、自分はヒールじゃない、ヒーローだと奮い立ち、その両目に鬼を宿して一気にマックイーンを置き去りにするライスシャワー。


手に汗握るなんてもんじゃない、火がつきそうなデッドヒート!
アニメ・ウマ娘の中でも屈指の死闘となるレースでした。


ウマ娘 プリティーダービー Season 2 8話(22)


マックイーンの三連覇を期待していたスタンドが、ライスの勝利に絶句し沈黙する中で、同じレースを戦った戦友たちが真っ先にライスを讃えるシーン。ライスの寂しくも嬉しそうな微笑みが、先程までの鬼が宿った表情との差異も相まって、心打ちます。


実際の史実では、ライスシャワーは2番人気でしたし、その実力は認知されていましたから、決してスタンドは沈黙に包まれていたわけじゃないんですよね。
レコード記録が出たことにどよめきが絶えず、満員のスタンドからどよもすように歓声が響いていたことはレース映像からも伺えます。


ウマ娘 プリティーダービー Season 2 8話(26)
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 8話(25)


ここでミホノブルボンが迎え入れて勝利を讃えてくれるの、染み入るシーンなんですよね。そっとライスの頬を撫でるシーンは、史実において的場騎手がライスを労うように首筋を撫でたシーンのリスペクトなのでしょうか。

ブーイングはチャレンジャーの勲章。勝ち続ければ、いつか貴女はその名前のように祝福されるでしょう。そんなブルボンの言葉は、その2年後に叶えられます。
ヒールから、本当のヒーローに。
ああ、このシーンほんとに尊いなあ。ブルボンとライス、この二人の切ないくらいのライバル関係、素晴らしかった。いつかもう一度、二人が一緒に走れれば、同じレースで競い合えれば、そう願わずにはいられない光景でした。
この2話は完全にライスシャワーが主役で主人公でした。2期でこんなにライスシャワー堪能できるとは思わんかった。


さあ、そして次なるラスボス、ビワハヤヒデがついに登場。
BNW三強時代の筆頭であり、今年菊花賞を制することになる15戦連続連対という偉業を成し遂げる次世代最強馬の到来である。