【転生したらスライムだった件 18】  伏瀬/みっつばー GCノベルズ

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最悪だな。ミカエル陣営に、ヴェルザードさんまで加わったのか……」

ミカエル率いるセラフィム軍団の侵攻計画が進む中、
その対策のために開かれたワルプルギスに集結する八星魔王たち。

ミカエルの能力『天使長の支配(アルティメットドミニオン)』により、
竜種の長女でもあるヴェルザードすらも敵の手中に落ちてしまったこの状況を打破するため、
リムルはテンペストの戦力を各所に配置するのだが――。
急遽ワルプルギスを開会して、ミカエル率いるセラフィム軍団出現の情報共有と対策会議を行う八星魔王(オクタグラム)。
一人ひとりが自己主張の強すぎる魔王揃い。喧々諤々、言いたいことを言うばかりで話も全然まとまらないか、と思ったら……いや、リムルは協調性が欠片もなくてグダグダの会合だった、と語っていますけれど、いやそんなことないでしょこれ!?
いやまあ、実際協調性はなかったし、ぐだぐだと言えばグダグダでしたけどさ……大半がリムルさんあなたが原因だったような気がしないでもないぞ、ぐだぐだ加減については。
それに、グダグダと言っても険悪で意見が纏まらずに会議は踊れど進まずってな感じではなく、むしろサクサクと進んでた印象なんですよね。ぐだぐだと言いたいこと言い合ってはいたものの、それで誰かと誰かが喧嘩したり意見が合わずに一触即発みたいな事にはならなくて、むしろ全員みんなめっちゃ仲良くない? という感じで、仲がいいからこそ忌憚のない意見を言い合えるし、多少脱線してダベリモードに入ってグダったり、という感じで終始和気藹々という雰囲気の会合だったんですよね。
誰かが重要な話を持ち出したらそれについてちゃんと話し合って意見出し合って、多少文句は言い合うもののあまり揉めずに結論出して纏めるし、自分の意見ゴリ押しするやつもいなくて譲る所は譲るし、受け入れる所は受け入れるしで、ほんとサクサク議題も進行していた気がします。
だいたい、グダったのってリムルが入手しいた情報を整理しておかずに、割と思い出した順番に脈絡なくしゃべるものだから、話が言ったり来たりしてグダグダになってたんだからなw
そのリムルさんがまたやたらと隠し事多いもので、しかも隠し事あります! とそんな所で自己主張せんでも、という所で自己主張しまくるから、みんなから「こいつわーー」ってなるんですからね。
それでもさほど責められずに、下手に追求もされず、ツッコミやら罵倒やらは山程浴びせられてはいますけれど、それで収めて隠す理由があるなら仕方ない、とみんなが流してくれるのよほど信頼してくれてないとありえないですよ。それでみんなOKなんですから、こいつらホント仲良いなあ、と。
終わってみれば、確かに協調性とか欠片もなかったですけれど、意思統一は出来ましたし一致団結してミカエルたちと戦うという体制も整えられましたし、文句なしの会合だったんじゃないでしょうか。
いや、みんな文句はタラタラだったのですけど。不満や不信を抱えてるというのはそれこそ欠片もなかったですからね。いや、不満は大なり小なりあったですけど。人員配置でとんでもねーの押し付けられた魔王さんたちとかはw
でもほんとギスギスした感じ一切ない和気藹々とした八星魔王会合は、見ててなんかこう楽しかったです。なんて愉快な魔王たち。

だいたいリムルに端を発しているものの、この八星魔王の迎撃体制の充実はミカエル一派の想定をやっぱり上回っちゃってるんですよね。ヴェルグリンドが復活しちゃってるあたりなんか完全に死角ついてますし。随分と実際よりも甘い見通して動き出しちゃってるミカエル陣営に、ついついニコニコしてしまうのでした。
いつの間にか身内に裏切り者が多数発生して魔王勢に通じちゃったりしてますしねえ。

そんな中で一番崖っぷちを走らされているのが、表紙にもあるカザリたち。作中におけるトリックスターとして、敵と味方のラインを行ったり来たりしていた彼らですけれどついに因果応報となってしまったのか。カガリの判断やラプラスの行動などギリギリでアウトラインを跨がずに綱渡りの綱を渡りきってきた感があるだけに、ついに理不尽に押し切られてしまったのは何とも惜しい思いでした。
でも、これでほんとに終わりなのかな? 上記したようにギリギリセーフラインを保ってきただけに、彼らの顛末にはまだ予断を許さないと思うんですよね。
ただユウキの野望に関しては、カガリやラプラス、ティアと最期まで絆通じ合うことで満足してしまった感があるので、今後どうなったとしても書かれているように終わりを迎えたんじゃないかなあ、と。
なにはともあれ、次回リムル御大将が本格参戦してからですねー。次はいつですか?