阪神ジュブナイルSに引き続き、わずかの差の激闘となったソダシとサトノレイナスは、今後も長きに渡って良きライバルとなりそうだなあ。

というわけで、桜花賞は初の白毛馬によるクラシック制覇。しかも、コースレコードを0.8秒も縮める凄まじい記録での勝利と相成った。

ちなみに、この白毛という純白の毛並みの馬は現状日本では「シラユキヒメ」という突然変異によって生まれた牝馬の血統しか存在しない。
かつての白い名馬たち、メジロマックイーンやゴールドシップ。白い稲妻なんてあだ名がつけられたタマモクロスなんかも、あれは白馬じゃなくて「芦毛」と呼ばれる毛色であって本当の白色ではないんですよね。歳を取ってくるとどんどん白くなっていくのだけど、若い頃はまだ鹿毛に見えたりします。

シラユキヒメがレースに出始めた時は、JRA初の白毛馬ということで正直物珍しさが先に立っていて勝負の方は度外視だったのですが、彼女が繁殖牝馬として産駒を出し始めたら、これが勝つわ勝つわ。特に「ユキチャン」がダート馬として傑出していて、幾つもの重賞を勝ち白毛馬初の重賞馬となります。
そして他にも何頭もの牝馬を産み、ここから白毛馬の血統を広げていっているんですね。
ソダシは、そんなシラユキヒメの娘の一頭である「ブチコ」から生まれた牝馬でした。
このブチコというのが、写真探してみていただけるとひと目でわかるのですが、名前の通り白い馬体に黒い斑が幾つも浮き上がっているかなり特徴的な見た目の馬で、馬というよりホルスタイン!?という感じで面白い馬でしたねー。
そんなブチコから、こんな純白の馬が産まれるとは。ソダシの白さは、シラユキヒメ一族の中でも一際白いんじゃないか、というくらい真っ白です。

ちなみに、この桜花賞でスタートから出遅れ、掛かって暴れ倒しながら暴走し、直線に入ったところで見事に逆噴射で消えていったメイケイエールも、実はこのシラユキヒメの一族だったりします。
上記したシラユキヒメの産駒の一番の稼ぎ頭であるユキチャン。その娘であるシロインジャーの産駒なのですが、父ミッキーアイルの血が色濃く出たのか見事な鹿毛となってるんですよね。シロインジャー、あんなに白いのに。


このレースには他にも牝馬三冠G1五勝の名馬「アパパネ」の娘で母娘同一G1制覇がかかっていた「アカイトリノムスメ」。
希少な九州産馬として九州の馬産地の期待を一手に背負って勇躍してきた「ヨカヨカ」
メイケイエールとチューリップ賞で同着での一着をもぎ取った「エリザベスタワー」
秋華賞3着のシゲルピンクダイヤの妹でG2フィリーズレビューを豪脚で勝利した「シゲルピンクルビー」
フェアリーSを快勝したタフネスガール「ファインルージュ」
メジロドーベルの孫にあたるフラワーカップの勝ち馬「ホウオウイクセル」

などなど、例年の桜花賞と比べても中々のタレントが揃ったレースだっただけに、ソダシの勝利は価値あるものだったと思います。
何よりこの見た目の映えがやっぱり素晴らしいですよ、ソダシは。