【聖剣学院の魔剣使い 7】  志瑞祐/遠坂あさぎ MF文庫J

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10歳児に転生した最強魔王とお姉さん達の学園ソードファンタジー第7弾!
「――〈海王〉リヴァイズ・ディープ・シー!?」海の底に眠る〈天空城〉で、竜王ヴェイラが遭遇したのは、古代の海を支配した最強の魔王だった。火花散らし、激突する二人の魔王。一方、レオニスの所属する第十八小隊は〈帝都〉で開催される聖剣士の武闘大会、〈聖剣剣舞祭〉に参戦することに。復讐のため魔王の配下となる咲耶、王家の宿命に導かれるレギーナ、〈魔剣計画〉の裏で暗躍する、フィレット家と戦う覚悟を決めたエルフィーネ。それぞれの因縁を抱え、舞台は人類最後の絶対防衛戦――帝都〈キャメロット〉へ。嵐の前に静けさはない。嵐の前には〈魔王〉が来る――!!


こうしてみると、セリアの部隊のメンバー。リーセリアにレギーナ、エルフィーネ、そして咲耶と四人ともそれぞれに並々ならぬ事情を抱えているんですよね。四人とも高貴な身分でありながら、その立場を失ってしまっている身でもある。エルフィーネは厳密には違うけれど、密かに実家とは対立しているわけですしね。
各々の事情については、これまでだいたい一人にスポットをあてて一巻ほど掛けて描いてきたわけですけれど、帝都での大規模イベント〈聖剣剣舞祭〉に参戦する事になったのを期にみんなの抱えている問題が一堂に会する形で浮き彫りになってきた感がある。
その中心はエルフィーネが探っている魔剣計画とそれを主導していると思しきフィレット家。ついにアンタッチャブルだったフィレット伯爵家、実家の父や兄たちと対決する覚悟を決めたエルフィーネを裏面に、表側では特別招待枠として参加することになった〈聖剣剣舞祭〉。という事になっているけれど、レギーナも実の姉妹であるはずの王族と対面することになり、咲耶も一族の行く末をかけてレオニスが化けている魔王の配下として、帝都で暗躍することになり。と、せわしなくなっている一方でリーセリアに関しては、家の事情関係なく話が進むのかな、と思ってたんですよね。
セリア自身は、レオの第一の眷属という立場がヴェイラの再びの登場で脅かされて、なぜかレオにくっついて眷属と名乗るヴェイラと張り合ってしまい……という感じにレオとの関係の方で忙しそうにしていたんでねえ。クリスタリア公爵家の生き残り、という立場故に特別招待枠で武闘大会に参戦することになった、という事情だけで実家関係の話は十分大変そうだっただけにセリアについてはそれ以上クリスタリア公爵家云々の話は掘り下げられないかな、と。少なくとも実際に大会がはじまるまでは関係ないかな、と思っていたのですが……。
ラストで思いっきりひっくり返されてしまいましたよ。正直、その人物の登場は結構驚いた。
なかなか怒涛の展開になってきていて、それだけこの帝都編が山場という事なのでしょう。そろそろ、黒幕の正体と目的についても暴いてきてほしい頃合いだっただけに、ここに来てのストーリーの激しい動きようは大歓迎である。敵の正体はもとより、いったい何を目論んでいるのか、何をしようとしているのかがわからないまま、というのはひたすらに受け身で居続けないといけない状態でもありましたからね。
不死王レオニスの復活を、敵側に今の今まで悟られていない、というアドバンテージもあったので一方的に受け身だった、というわけでもないのですけれど。
おかげで、わりとレオニスはこれまで呑気に過ごしているんですよね。帝都に来たら来たで普通に観光気分ですし。シャーリーが届けてくれる食べ物レポート、結構重宝してるでしょう、レオくんw
本来の諜報活動よりも、美味しい食べ物探しの方がレポート量多いじゃないか、とツッコミながらもそれを咎めるでもなく、何気に楽しみにしてるんじゃないか、というくらいに読み込んでますし。
それ、普通にシャーリー編纂のイベントや観光スポット、お店情報誌な帝都ウォーカーですよねw
しかも、セリアとのデートでレポートが役に立ったものだから、シャーリーに勲章を授与しようか、とまで悩んでますし。呑気だw

とはいえ、ヴェイラと組んでのリヴァイズとの激突に、最後のあの人物の出現、といつまでも呑気してられなくなったか。風雲急を告げるなかで次回に続く。