AbemaTVで放送していたので初視聴、したのですが……。


シャーリーが居るんですけど!?

え!? なんか、普通に居てらっしゃるんですけど!? 死んだはずだよお富さん、ならぬ死んだはずだよシャーリーさん。
え? 実はあの状況から実は死んでなかったとか? 実は? 超医療技術みたいなので復活していたとか!? これ復活のルルーシュならぬ復活のシャーリーだったの!?
ゼロレイクイエムのあと、密かに旅立ったCC。テレビシリーズ本編では、その際にルルーシュと思しき人物と連れ立っていたことで妄想たくましく、CCは世間的には死んだことにしたルルーシュと旅立ったのだ、みたいな結末を思い描いていたのですが。
実際その通りだったわけで。
いやでも、ルルーシュの中身が抜け殻になって廃人同然になってしまっているのを、甲斐甲斐しくCCが介護しながらCの世界に置き去りにされてしまったルルーシュの精神を取り戻すための旅をしている、という展開は流石に想像していませんでした。
いやでも、確かにあれだけの覚悟を決めてしまったルルーシュが、世捨て人同然とは言え生きる事を選んでCCと生きていく事を受け入れるとは考えづらかったもんなあ。TV版のラストでルルーシュが生きているかも、という描写に素直に嬉しいと思う感情と同時に引っかかるものを感じていたのはそのせいだったのでしょう。
でも、そこにルルーシュ自身の意思がなかったのなら、なるほど妥当だなあ、と。

いやそこでシャーリーですよ。そんなルルを連れて密かに旅するCCがどうやらシャーリーとだけ連絡を取り合っている様子は……CCってばシャーリーも密かに助けていたのかもしかして! 凄いぞCC! 流石だCC!
いやそれとも、もしかして何らかのギアスユーザーの攻撃を受けている? シャーリーが生きているという偽の記憶でも植え付けられているのか? でもCCにはギアス効かないぞ!?
などと、かなり混乱しつつ「え? え?」と思いながらずっと見てたんですよね。
なかなかシャーリー当人も姿を見せないし。扇の結婚式のときも居なかったんじゃないのかな。
おかげでシャーリー、何者なんだ!? 本物なのか!? と、見ているあいだじゅうずっと気になってて。

そしてラストでルルーシュがナナリーの精神を救うためにCの世界へと潜り、そこでナナリーとともに澱に呑まれようとしたときに、彼らを飲み込もうとする集合意識に向かってルルーシュはギアスを掛けようとして、ふっと何かに気づいたようにそれをやめてしまうんですね。
そして、黒い澱の中から誰かの手がルルーシュとナナリーを救いあげるのです。ルルーシュがどこかさみしげにほほえみながら、また助けられたな、と呟くのを聞いて、私はようやく悟ったのでした。
シャーリー! そうかシャーリー! すでに亡いシャーリーの魂が、Cの世界からずっとルルの事を見守っていて、今こうしてルルーシュの事を助けてくれたのか。生きているように見えたシャーリーも、あれはCの世界から投影されたシャーリーの影のようなもので、まるで生きているように世界の中に紛れ込んでいたけれど、あれもきっと少しでも間近からルルーシュの傍に居たいというシャーリーの愛が結実したもので、だからCの世界とコンタクトできるCCとだけ連絡取れてたんだ!
シャーリー、死んでなおルルを思い続け助けるなんて、なんて愛情深いんだ!
と、凄まじく高ぶる感動に打ち震えたのでありました。……ん? ルル、あとでシャーリーに連絡するって、どういう事?


劇場版ではそもそもシャーリー死んでないとか、知らないよ!!

普通に生きてたんかー、シャーリーぃぃ。
いやうん、生きててほんと良かったね、なんですけど。シリーズでも一番可哀想な死に方をした娘だっただけに、死ななくてほんと良かったんですけど。
このシャーリーの愛への感動の行き場はどこへ……。いや、こっそりCCと連絡取り合ってルルのこと助けてた、という意味ではシャーリーの愛情は何も変わっていないんですけどね。
そうかー、劇場版は結構展開変わっている所もあったんだなあ。
本編でのシャーリーの死はあまりに鮮烈で、ルルーシュにとっても癒せない傷となりました。彼がゼロレイクイエムの選択をした理由の大きな一つでしょう。
でも、シャーリーが生きているということは、ルルーシュにとっての深い深い後悔の一つがなくなっているということ。彼がこれからもCCと生きていく事を選ぶことが出来たのも、シャーリーが生きていればこそ、と思えたのでした。

しかし、ルルってば悪逆皇帝にまでなったにも関わらず、逆境に立たされると途端に動転してヘタるところ何にも変わってなかったのな。CCに叱咤されてようやく立ち直るとか。いやこの場合、CCの方が甲斐甲斐しくなった、というべきか。昔の彼女ならわりと突き放した立ち位置から動こうとしなかったし。
あの献身的な姿は、健気さの体現みたいでねえ。ラストシーンでの、一人ルルーシュを人の世界に残してまた孤独な悠久の旅に出ようとする彼女の健気さ。LLを名乗ったルルーシュを、不死の身になりこれからもずっと一緒にいると誓った彼を前に、堪えきれずに表情を崩して涙を流す彼女の姿は、間違いなくCCがメインヒロインでありました。

ストーリーの方は、ついにしがらみなくほんとうの意味で共闘することが出来たルルーシュとスザク、それに本編を生き残ったキャラ全員がオールスターキャストで味方となって戦ってくれる、という展開は劇場版らしいものであると同時に、本編では絶対に見ることの出来なかった光景で大変良きものでありました。
シュナイゼルが味方になった時のこの頼もしさは、他に並ぶもの無しだなあこれ。

そして、作中では殆ど出番なくてちらっと外交交渉の場面に出るくらいだった藤堂さんですが、年貢の納め時じゃないですけれど、四聖剣の千葉ちゃんに捕獲捕食される様子が端的ながら克明に描かれていて、出番ない割にやたら存在感輝いていたw
カレンは、本編よりもどこか子供っぽいのが印象的だったなあ。それだけ心に背負うものがなくなって、自由になれていたという事なのかもしれませんねえ。

総じて、コードギアスの完結編だという事実に深い納得を与えてくれる良作だったと思います。見れて良かった。




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