今まで何度も凱旋門賞を見てきましたけれど、その中でも特筆スべき激重の馬場でした。
前日からの雨、それも豪雨に近いものがあったようで元々水はけの悪さは日本の馬場とは比べ物にならないロンシャン競馬場。重馬場発表だった馬場は、ちょっとえらいことになっていたようです。
元々芝の種類も質も日本とは全然違うんですよね。今年のロンシャンはなんか芝の葉っぱが見えずに絨毯みたいでしたし。
我慢のレースでした。
外枠のクロノジェネシスは、鞍上のマーフィー騎手が馬群に絡まれるのを嫌ったのか少しでも馬場の良い場所を走ろうとしたのか、スタートからホームストレッチの外側を走り続け、ようやく最初のカーブに差し掛かるあたりでようやく馬群に寄せてきた、という展開でした。
クロノジェネシス、一番人気でしたし、下手に行くと包まれて動けないという可能性もありましたしね。そのまま、逃げる英国ダービー馬アダイヤーを追走する形で二番手につける。
ディープボンドは中団後方。

馬群はバラけることなく、一塊になったまま淡々と最終コーナーまで進んでいく。ただ、違ったのはどの馬も走り方がめっちゃしんどそうなんですよね。泥の中に突っ込んだ脚を掻き出して走ってるみたいな。
同じ競馬場で行われたディープボンドが勝ったフォア賞でのボンド含めた馬たちの走り方にちゃんと軽快さ、弾みや推進力が見て取れるのと比べても、走り方がみんな重たい重たい。
クロノジェネシスとしては理想的な展開だったはずなのですが、いつも伸びるところで前にグイグイいくどころか、完全にバテてズルズルと落ちていってしまいました。ディープボンドも、まったく見せ場なくバテバテ。
代わりに前に出たタルナワとハリケーンレーンも、決して抜け出したというほどの勢いはなくようようゴール前に足掻き出た、という感じでした。
そんな中、ひたすら馬群の中で我慢し続け、みんながバテバテになっていく中で黙々と走り続け、前に進み続けた。そんな風に他の馬たちが止まる中でじわりじわりと絶えず進み続けたブービー人気のドイツ馬トルカータータッソの我慢が勝利につながった、そんなレースでした。
日本馬の中では重たい馬場が得意なクロノジェネシスとディープボンドでしたけれど、流石に今日の馬場のコンディションは許容範囲外だったのでしょう。それぞれ7着と最下位14着。残念ですが、天気はどうしようもないもんなあ。
もう普段よりもだいぶ疲れたんじゃないでしょうか。ほんと、お疲れさまでした。