【キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 Secret File 2】  細音 啓/猫鍋蒼 富士見ファンタジア文庫

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アリスと燐の帝国潜入……という名のコスプレ大会!?――『波乱の仮装大会』 ニューイヤーレターを巡って使徒聖たちが大暴れ!!――『天帝直属、最上位戦闘員』など珠玉の短編集第二弾!


「キミと僕の最後の戦場、あるいは炎の芸術家」
部隊予算の使い方が雑すぎる! ってか、仮にも年間予算なんだからお小遣いみたいに使ったらだめでしょう! 事前に使う予定を決めてから予算案だして、実際の予算額引っ張ってくるんじゃないの? 決算ではちゃんと予算何に使ったのか詳細な報告書とか出さないといけないんじゃないの!?
なんか、話だけ聞いていると何に使うか確かめずに一定額を各部隊に与えて何に使うかはお好きにどうぞ、ってなってるように見えるんだけど!?
凄いな帝国軍!
そして、予算が足りなくなったら自弁で稼いでもいいよ、という副業可という内務規定。すげえな、予算使い込んだら自分で稼いで補填したりしてもいいんだ!
元々福利厚生の充実っぷりに瞠目させられていた帝国軍ですけれど、この場合の副業OKという規定はどう考えたらいいんだろう。足りなかったら自分たちで稼げ、というのは闇にも聞こえるけれど、自由に何でも出来るとも取れるんですよね。
まあ、軍隊としては自弁できるってのはヤバいなんてもんじゃないんですけれど。でも、その稼ぎ方が普通にアルバイトだもんなあw


「キミと僕の最後の戦場、あるいは試練の裏切り計画(スパイミッション)」
一部の部隊を敵側と設定しての、施設の防衛訓練。ある意味まっとうな訓練なんだけれど、だから自費で勝手に装備とか増強しないで! 自前の武器を自費で購入、とかは普通にあると思うけれど、高が訓練に金持ちな実家の財産を注ぎ込んで無敵要塞にしてしまうピーリエ隊長。
ミスミス隊長もそうだけれど、帝国の部隊長の選定ってポンコツじゃないとダメ! という原理原則でもあるんだろうか。


「キミと僕の最後の戦場、あるいは波乱の仮装大会(ハロウィンパーティー)」
わりと本編でもイジラレ役な事が多い燐ちゃん、当然短編集でもアリスに無茶振りされて半泣きになりながら恥ずかしい目にあうのでした。仮装はともかく、下着に包帯ぐるぐる巻き、というのは相当にエロいんじゃないだろうか。当初その衣装を着る予定だったアリスは、その豊満すぎる肉体からして完全に見た目でアウトなので、燐くらいでギリギリセーフ。ってそれを舞台上で晒し者にされた挙げ句に包帯までほどけてしまって、という目に遭う燐ちゃん。これはこれで美味しい役どころである。


「キミと僕の最後の戦場、あるいは完全無敵のお姉さま」
なんでか観衆の前でお姫様としての品格対決をすることになったアリス、シスベル、そしてイリーティアのロア家三姉妹。いやいやいやいや、あんたらそんな面と向かって張り合うような仲じゃなかったでしょうが。そもそも、アリスとシスベルに至ってはお互いの猜疑心からまともに会話すらもなく、避けていたでしょうに。短編特有の謎時空だろうか。
ともあれ、ここのイリーティアが加わったことで、妹二人から姉がどんな風に見られているのかが知れたのは良かったかも知れない。こと、異能力以外のすべて、美貌にしてもスタイルにしても教養にしても品格にしても、イリーティアってアリスもシスベルも尻尾を巻いて逃げたくなるほど完璧で完全無欠だったのか。まあ、品格なんぞに関しては、イリーティアがどうこうじゃなく、アリスもシスベルもまあ……なんだ、頑張れ……というくらいのレベルだしなあ。二人が手を結んで共闘したからと言って0.5に0.5をかけても1になるどころか0.25になるんですよ?という話である。
いやでも、半分喧嘩でも普段からこれくらい三姉妹でコミュニケーション取ってたら、もっと普通の姉妹仲になっていたんじゃないだろうか。こんな拗れることなかったんじゃないだろうか。アリスにしてもシスベルにしても、イリーティア姉様のことそれだけ一目も二目も置いていて自分たちではかなわないと痛感していたのですから。


天帝直属、最上位戦闘員
だから、アルバイトで予算を稼がないでw
ついに部隊ごとどころか、軍団ごとでアルバイトしはじめたぞ、この帝国軍。それも、年賀状の配達である。ミスミスたちのいる璃洒のところならまだしも、冥の機構校佞縫諭璽爛譽垢竜々渋茘沙佞泙撚辰錣辰討離縫紂璽ぅ筺爾らの雪の帝都を部隊にしたドタバタ劇。いや、雪降る帝都というシチュエーションなら、政変とか革命とかそういう雰囲気ある展開にならないものでしょうか。
璃洒ならともかく、ネームレスまでこんな話に乗ってくるとは思わなかったw
その挙げ句に大爆発オチである。そりゃ、面白いこと好きの天帝さまでも普通にお説教ですわ。


あるいは世界が知らない予言
イスカとジンと音々がクロスウェル師匠のもとで修行していた頃の話。のちの小隊結成の前日譚にあたるのか。頭が悪い、と名指しされていたイスカ。だが、その愚ゆえに弟子としてすべてを叩き込まれ、ジンや音々は賢いが故にストッパー役として支える役としての役割を与えられていたのか。
本来ならそんな彼らをまとめてくれる大人のリーダーが求められていたにも関わらず、なぜか彼らの隊長になってしまったのはミスミス隊長……いや、なんで本気でこの人どっから湧いて出てきたんだろうw