【カノジョも彼女】


個人的に好きなのが紫乃さん。親友の幼馴染にほのかな思いを抱きながらも、彼がずっと親友の事を大好きで告白し続けていたのを目の前で見続けていたから、想いを押し殺して応援していたのが突然二股開始したら、そりゃ荒れますわなあ。
いじましく、罪悪感とか背徳感に悩みながらも、ダメだと思いながらも僅かな可能性にすがりながら恐る恐る関わってくる紫乃さんの立ち位置、好きなんですよねえ。
アニメでは終盤も終盤の本格登場でしたが、クライマックスでわりと美味しいところを持っていったポディションだったんじゃないでしょうか。




【小林さんちのメイドラゴンS】

イルルが新規にメンバーとして加わったけれど、彼女がメインの話はそんなになくて駄菓子屋のアルバイトをはじめたくらい。駄菓子屋のおばあさんの孫であるタケトとの甘酸っぱいラブコメの本格開始はもうちょっと先なんだよなあ。
おおむね、今シーズンはあまりシリアスな話はなし。前シーズンでは、トールのパパが彼女を連れ戻しに来るという大イベントがあったんですけどね。
そういう意味では生活は安定し、日本で暮らすドラゴンたちは穏やかで充実した毎日を過ごしているといえる。それだけ彼らの日々は熟成されたとも言えるか。
だからこそ、元の世界で放浪していた頃のトールの思いや、あの頃のエルマとの不器用な友情も引き立ってくるんですよね。過去を回想し、翻って今を省みる。喧嘩もするけれど、こちらで再会した最初の頃のように感情的に衝突するのではなく、過去に一緒に旅していた時、あの時トールとエルマは確かに友達だった、と認めた上で、今冷静に決裂の理由を納得しあい、もう一度当人たちは目をそらしているけれど、でも背中合わせに自分たちはやっぱり友達だと認め合うような……うん、二人の関係の成熟が実に妙味とも言える二期でありました。
他の人達との人間関係も、色々と成熟が感じられて良かったなあ。






【白い砂のアクアトープ】


引き続き社会人編がはじまってる沖縄の水族館物語だけれど。ガマガマ水族館、設備の老朽化が理由ならこれどうしようもないなあ。
まだ高校生にも関わらず、館長の祖父に代わってガマガマの存続のために奮闘したククルだけれど、淡々と迫る現実に対して、有効な対策を見いだせないまま目の前の願望にしがみついていたのは、幼さとしか言いようがないのだろう。
それでも、同僚たちの親身さに支えられ、現実に打ちのめされながらもそれを受け入れたのは、諦めではなく納得だったのだ。ひいては甘えからの卒業だったのだろう。彼女はちゃんと自分の足で大人として立ったのだ。
最初は夢を見失って迷子になっていた風花が、ガマガマ水族館でバイトをはじめたのはいっときの羽休めであり、とまり木を求めのことだったのだろうけれど、それが何時しか風花の方がくくるの拠り所になっていったのは面白い関係の変遷だった。
お互いに一つ大人になって、それでめでたしめでたし。ではなく、次のステージとして社会人編がはじまるというのもこれ面白いよねえ。ちょっとこの二期の方がかなりワクワクして見ていたりする。