読んだ本の数:33冊 うち漫画:7冊


元々べらぼうにおもしろかった【転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件】だけれど、巻が進むにつれてさらにドライブ感が出てきて、ちょっと凄いことになってきた。今一番注目のラブコメかもしれません。
そして、特に猫好きという訳でもない自分ですらメロメロにしてくれた【ここでは猫の言葉で話せ】。ありのままの猫の姿と、そんな猫に人生を揺さぶられる事になる少女達の日常譚が感動モノでありました。
今月は、新作もベテラン強しという感じで、【霊能探偵・藤咲藤花は人の惨劇を嗤わない】と【僕らのセカイはフィクションで】など、流石の手練手管だなあ、と堪能させていただきました。


★★★★★(五ツ星) 2冊

転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件 3】  雲雀湯/シソ 角川スニーカー文庫(2021/10/29)
ここでは猫の言葉で話せ】  昏式 龍也/塩かずのこ ガガガ文庫(2021/11/18)

【転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件 3】  雲雀湯/シソ 角川スニーカー文庫

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今一番甘酸っぱいと言ってもいいんじゃないかしら、このラブコメ。幼馴染に恋をするその過程と関係の変化が丁寧に描かれていく、誰よりも大切な人、の大切さの意味が変わっていく。その甘酸っぱい変化を堪能して欲しい。



【ここでは猫の言葉で話せ】  昏式 龍也/塩かずのこ ガガガ文庫


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猫とはすなわち人生である。
猫に癒やされるのも、猫に救われるのも、猫を愛するのも愛されるのも、人の勝手な思い込みだ。勝手に猫に投影しているだけだ。
猫は、ただただ猫である。
だからこそ、人は猫に救われる。猫こそが人を浮き彫りにする。猫を通して人を感じる。
人だからこそ、猫を感じられる。そうして彼女は人たる自分を取り戻す。これはハードボイルドな救いのない世界から、一人の殺人マシーンが猫を通じて人の愛を感じ、ただの少女に戻っていく物語である。


★★★★☆彡(四ツ星Dash) 0冊



★★★★(四ツ星) 8冊

僕らのセカイはフィクションで】 夏海 公司/Enji 電撃文庫(2021/11/10)
ドラキュラやきん! 4】  和ヶ原 聡司/ 有坂 あこ 電撃文庫(2021/11/10)
我が驍勇にふるえよ天地 11 ~アレクシス帝国興隆記】  あわむら赤光/ニリツ GA文庫(2021/11/12)
メイデーア転生物語 5.扉の向こうの魔法使い(下)】  友麻碧/雨壱 絵穹 富士見L文庫(2021/11/15)
霊能探偵・藤咲藤花は人の惨劇を嗤わない】  綾里 けいし/生川 ガガガ文庫(2021/11/18)
ただ制服を着てるだけ 2】  神田暁一郎/40原 GA文庫(2021/11/12)
オーク英雄物語 3 忖度列伝】  理不尽な孫の手/朝凪 富士見ファンタジア文庫(2021/11/20)
Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 05】  之 貫紀/ttl エンターブレイン(2021/11/26)

【僕らのセカイはフィクションで】 夏海 公司/Enji 電撃文庫

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【ドラキュラやきん! 4】  和ヶ原 聡司/ 有坂 あこ 電撃文庫

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【我が驍勇にふるえよ天地 11 ~アレクシス帝国興隆記】  あわむら赤光/ニリツ GA文庫

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【メイデーア転生物語 5.扉の向こうの魔法使い(下)】  友麻碧/雨壱 絵穹 富士見L文庫

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【霊能探偵・藤咲藤花は人の惨劇を嗤わない】  綾里 けいし/生川 ガガガ文庫

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【ただ制服を着てるだけ 2】  神田暁一郎/40原 GA文庫

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【オーク英雄物語 3 忖度列伝】  理不尽な孫の手/朝凪 富士見ファンタジア文庫

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【Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 05】  之 貫紀/ttl エンターブレイン

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以下に、読書メーター読録と一言感想





今月のピックアップ・キャラクター

二階堂春希 (転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件)
霧島姫子 (転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件)
笹貫文士 (僕らのセカイはフィクションで)
アイリス (ドラキュラやきん!)
アンナ・グラツカヤ (ここでは猫の言葉で話せ)
藤咲藤花 (霊能探偵・藤咲藤花は人の惨劇を嗤わない)
バッシュ (オーク英雄物語 )
雨妹 (百花宮のお掃除係)
佐々木 (佐々木とピーちゃん)




11月の読書メーター
読んだ本の数:33
読んだページ数:9243
ナイス数:265

乙女ゲームのハードモードで生きています 1 (星海社FICTIONS)乙女ゲームのハードモードで生きています 1 (星海社FICTIONS)感想
★★★ え、乙女ゲームなの? ギャルゲーじゃないの? というくらい潔くヒロインしか出てこない。それはいいんだが、主人公が中々鬼畜ですよね、これ。自分以外の人間をヒロイン含めてあまり人間扱いしていないというか、完全にゲーム感覚というか。翻って主人公自身が人間味を余り感じられないサバサバした人間になっている。侯爵令嬢との主導権争いは、あれはあれでお互いに駆け引きを楽しんでいる恋愛と見てもいいのかもしれないけれど、それにしても愛情があんまり感じられないんだよなあ。メインヒロイン相手含めて。
読了日:11月01日 著者:赤野 用介
転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件3 (角川スニーカー文庫)転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件3 (角川スニーカー文庫)感想
★★★★★ ああ、いいなあ。隼人って本当に春希の事大切なんですよね。掌中の珠とでも言うのだろうか、大切に大切に宝物のように抱きしめている。その包容に、春希がどれほど安心しているか。どれほど救われているか。男も女も関係なく、ハルキであろうと春希であろうと区別なく、過去も今も引っくるめて自分という存在そのものを許し受け入れ大切にしてくれる。そんな彼との関係に恋と愛情を重ねたいと思う事は当然だろう。甘やかという以上に温かで安らぎを感じさせてくれる恋である。
読了日:11月01日 著者:雲雀湯
異世界おじさん 1 (MFC)異世界おじさん 1 (MFC)感想
★★★★ ツンデレエルフさんが可哀想過ぎるW ツンデレなのが悪いのか、おじさんが鈍感通り越して人の心がわからないのが悪いのか。いやツンデレという単語は無くても素直になれない系のキャラは普遍的に居たはずなので、あれは時代のせいじゃないですよね。おじさんの過去の冒険を回想という形で振り返る形式が面白いという以上に、その過去に対してのおじさんの感性のハズレっぷりが面白いんだよなあ。そしてキモ顔の凄まじさに対して女の子の可愛さの描写がまた凄まじい。一発ネタじゃなくてこれ話が進むほどどんどん面白くなるんだよなあ。
読了日:11月01日 著者:殆ど死んでいる
悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました (1) (角川コミックス・エース)悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました (1) (角川コミックス・エース)
読了日:11月01日 著者:柚 アンコ
SPY×FAMILY 2 (ジャンプコミックス)SPY×FAMILY 2 (ジャンプコミックス)
読了日:11月02日 著者:遠藤 達哉
双穹の支配者 この世の半分を支配する! ハズレチートで異世界を救え!!(2) (KCデラックス)双穹の支配者 この世の半分を支配する! ハズレチートで異世界を救え!!(2) (KCデラックス)
読了日:11月04日 著者:赤衣 丸歩郎
心にやさしい単行本~即オチ2コマ劇場~ (電撃コミックスEX)心にやさしい単行本~即オチ2コマ劇場~ (電撃コミックスEX)
読了日:11月04日 著者:きただ りょうま
迷探偵の条件 1 (MF文庫J)迷探偵の条件 1 (MF文庫J)感想
★★★ ヤバい女を引き寄せるというよりも、主人公の存在が病んだ因子を励起させているかのようで、なんか危ないフェロモンでも出してるんじゃなかろうか。学校を舞台としたミステリーながら、日常ミステリーなんか知るかというくらいガッツリと犯罪が発生していて衝撃的ですらありました。でも事件の結末が流されてはっきりしていないのはちょっとモヤモヤしてしまった。果たして運命の相手は現れるのか、既に現れているのか。これも条件が主人公の感覚なので、どうにもはっきりしないんですよね。いや普通ならあの娘でしょうに。

読了日:11月06日 著者:日向夏
ロクでなし魔術講師と追想日誌9 (ファンタジア文庫)ロクでなし魔術講師と追想日誌9 (ファンタジア文庫)感想
★★★☆ こうして鑑みてみると、グレンって教師が天職だったという要素が積み重なってるんですよね。教えるための技術があり才能があり、やってみたらそこには喜びがあり情熱が生まれ、と。ちゃんとやってたら、あの一年生達の過剰評価も過剰ではなくなるんだよなあ。その為にはしっかりと尻を叩ける嫁さんが、と思っていたのだけれど包容力のある人妻もありな気がしてきた。あんな奥さん居たら仕事真面目にするようになるよね。
読了日:11月06日 著者:羊太郎
ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~4 (アース・スターノベル)ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~4 (アース・スターノベル)感想
★★★☆ 早々に仲間達がレベルカンストしてしまって、後は装備刷新するくらいしか強くなる方法がなくなってしまったの、これどうするの? と思っていたら、転職システム導入かー。レベル1になってしまうのもステータス据え置きならむしろ強化なんですよね。魔王軍が強すぎるので、ゲームバランス的には人類全体にこの転職システムが導入されれば対抗できそうなんだけど、実質主人公のパーティー限定になるんだろうか。
読了日:11月07日 著者:ハム男
つむじまがり×すぷりんぐ(1) (ヤンマガKCスペシャル)つむじまがり×すぷりんぐ(1) (ヤンマガKCスペシャル)
読了日:11月08日 著者:夢乃狸
<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム- 17.白猫クレイドル (HJ文庫)<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム- 17.白猫クレイドル (HJ文庫)感想
★★★☆ 今回は純粋に楽しいだけのイベントだったので安心して見ていられた。でもこういうケースだとレイの不屈は中々発動しづらいんですよね。重兵衛ちゃんは出会うタイミングが悪かったと言える。でも彼女、他人へのリスペクトを欠かさないのを見ると基本イイ人みたいなので口で言うほど悪い事出来なさそうなんですよね。アルトはあれ、本名の方がぶっ飛んでますよね。外伝漫画のクロレコ組が主役級の活躍で大変良かったのですが、死音のあれはやっぱり反則級だよなあ。そしてキャラも反則級におもしろすぎるw
読了日:11月08日 著者:海道左近
宮廷魔法士です。最近姫様からの視線が気になります。 (ファンタジア文庫)宮廷魔法士です。最近姫様からの視線が気になります。 (ファンタジア文庫)感想
★★★ めっちゃ見てるなお姫様。王宮内とはいえあんな一人でうろつけるのって割と自由なのね。レイズ達って、本来なら普通に接触するのも拙そうな相手なのに。むしろ、レイズ達が扱いの割に王宮内を自由に動けている、というべきなのか。しかし、王都の郊外の森であれだけ魔獣が発生してるって、人類の生存圏どうなってるんだろう。レイズ達が頻繁に間引きしてるからこそ王都が平穏を保ててるみたいな描写もあったので、結構過酷な世界なんだろうか。
読了日:11月08日 著者:安居院 晃
僕らのセカイはフィクションで (電撃文庫)僕らのセカイはフィクションで (電撃文庫)感想
★★★★ 自作小説のキャラが現実に現れて、という自分の妄想が具現化するような設定はどうしたって痛々しいと感じてしまうし、その痛々しさと直接向き合う事になる主人公は繊細で内向的な人物になりがちなんだけれど、この笹貫文士と来たらそうした傾向を蹴っ飛ばすようなそれこそ「物語の主人公」のような人物で、学園事件解決人としての活動も、何の能力も持たないにも関わらず、異能持ちの敵幹部達を発想と果断と交渉力でねじ伏せていく様は痛快の一言で、この手の作品の主人公像を根底からひっくり返す凄くパワーある魅力的な主人公だ!と、
読了日:11月11日 著者:夏海 公司
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインXI ―フィフス・スクワッド・ジャム〈上〉― (電撃文庫)ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインXI ―フィフス・スクワッド・ジャム〈上〉― (電撃文庫)感想
★★★☆ リアルマネーで100万円相当の賞金って、それは目の色変える人出てくるよなあ。レンに賞金賭けたの誰だよ、という謎もあるんだが、しれっと私でしたー、と否定してたくせに言いそうな人もいるからなあ。毎回変なルールを盛り込んでくる小説家先生だけれど、今回のメンバーをバラバラに配置して、というのは今までにない他のチームのメンバーとの共闘が成立して、まだ見ぬ側面というのが見えてくるので一番面白い特殊ルールだったかも。それにしてもフカ次郎最悪だな!(笑
読了日:11月12日 著者:時雨沢 恵一
ドラキュラやきん!4 (電撃文庫)ドラキュラやきん!4 (電撃文庫)感想
★★★★ アイリスの男性恐怖症の原因がついに明らかに。これは、根と闇があまりに深い。アイリスと虎木の知られざる縁も驚きだけれど、ザックからすると二人とも自分の子供達になるのか。灯里サイドも離婚問題が絡んで微妙な事になっているけれど、だからこそ家族間の愛情というテーマがより浮き彫りになっていたように思う。家族の愛情を一身に受けて今があるアイリスにとって、灯里の問題は見過ごせないものだったのでしょうし、シスターとしての在り方の根幹でもあったのでしょう。そんなアイリスが新しい家族を望む、というのは重たいぞ虎木君
読了日:11月12日 著者:和ヶ原 聡司
異世界食堂 6 (ヒーロー文庫)異世界食堂 6 (ヒーロー文庫)感想
★★★☆ あ、そう言えば書籍版でもクロ登場してたのか。それが今回一切出番がないというのは、ウェブ版そのまま持ってきて整合性取らないまま書籍化しちゃったのか。ねこやの後継者候補である早希の登場は大きなターニングポイントなんですけどね。店主、独身だからなあ。客同士の交流や、そうでなくても色んな人種、種族が多様に混在する店での経験が、世界から不要な偏見が減ったり本来なら伝わるはずのない遠方の文化を知る人が増やしてるんですよね。未知故の不信が拭われたり、好奇故の友好の手が届いたり、文化の交流点になってるんだよなあ
読了日:11月13日 著者:犬塚 惇平
我が驍勇にふるえよ天地11 ~アレクシス帝国興隆記~ (GA文庫)我が驍勇にふるえよ天地11 ~アレクシス帝国興隆記~ (GA文庫)感想
★★★★ まさかトラーメさんが逝くとは。一番しぶとく生き残りそうな人だったのに。ある意味、きっつい仕事ばかり振られた挙げ句使い潰されたと言えなくもないのが何ともはや。しかしここでバッサリ終わるとは思わなかったけど、以降は消化試合なのか。これ光栄の歴史シミュゲーさながらですよね。信野望も後半どうしても消化試合しなるもんなあ。最後のヂェン帝国が悲惨すぎる。家康秀吉信玄謙信元就長慶といった名だたる戦国大名武将引き連れた信長に攻め込まれた伊達政宗みたいになってるじゃないですかw
読了日:11月14日 著者:あわむら赤光
何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?(1) (ヤンマガKCスペシャル)何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?(1) (ヤンマガKCスペシャル)
読了日:11月15日 著者:藤本 ケンシ
メイデーア転生物語 5 扉の向こうの魔法使い(下) (富士見L文庫)メイデーア転生物語 5 扉の向こうの魔法使い(下) (富士見L文庫)感想
★★★★ え!? マキアとトールが魔女と魔王の末裔ではなく本人の転生、というのを二人に告げるのみならず、10柱の創世神との関わりまで一気に話しちゃうんだ。まだマキア達、前世の記憶もちゃんと戻っていないのに。さらにカノンの目的についてもその一端が明かされて、と一気に情報明かしすぎじゃないですかね? これ、マキア達インプットが多すぎてオーバーフローしちゃってるんじゃないだろうか。ちょっと急ぎ足にも見えるのだけれど、大丈夫かしら。
読了日:11月15日 著者:友麻碧
百花宮のお掃除係 転生した新米宮女、後宮のお悩み解決します。 (カドカワBOOKS)百花宮のお掃除係 転生した新米宮女、後宮のお悩み解決します。 (カドカワBOOKS)感想
★★★☆ オバちゃん的バイタリティと図太さに小娘の活力と食い意地が合わさると色々と無敵だなあ、と感心させられる主人公のメンタルの強さと自由さが楽しいお話だった。自分の出自もちゃんと知ってる上で、その辺棚上げにして下働きの身を悠々と楽しみながら仕事してるのは大したものである。出世欲無く必要以上に首突っ込まず、それでいて言うべき事ははっきり言って、好きに生きてるなあ。
読了日:11月15日 著者:黒辺 あゆみ
江戸の花魁と入れ替わったので、花街の頂点を目指してみる 二 (富士見L文庫)江戸の花魁と入れ替わったので、花街の頂点を目指してみる 二 (富士見L文庫)感想
★★★☆ 江戸時代って洋食を再現しようとするとなんでかイタリアンになるのは、材料が揃えられるからなんでしょうかね。花魁にも関わらず、ついに江戸城まで乗り込む羽目になった山吹。そこまで来るともう花魁の範疇じゃない気もするのだけれど、ついでに公方様にも目をかけられて、将軍家の妹姫様の恋路を応援する事に。この公方様って徳川だれだよ。まんま暴れん坊将軍っぽいのだけど、推しの土屋様の役職からして9か10代っぽいんですよね。何気に特定の名前は出してないので、厳密な時代は曖昧にしてるのだろうか。
読了日:11月15日 著者:七沢 ゆきの
霊能探偵・藤咲藤花は人の惨劇を嗤わない霊能探偵・藤咲藤花は人の惨劇を嗤わない感想
★★★★ 少女たるもの、と宣う藤花はどうしようもないくらい少女でしかなかった。彼女がかみさまになれなかったのは当然だ。だって藤花はどうしたってただの女の子でしかなかったのだから。かみさまの生り損ないと語られる藤花の事を超常的な浮世離れした現世と幽世の狭間に揺蕩うような存在だと考えていたが、彼女は吃驚するくらい当たり前の女の子に過ぎなかった。この残酷な御伽噺のような世界の中でただの少女だというのはいっそ惨劇だったかもしれないが、彼女には寄り添う者がいた。かみさまではなくただの少女を守る者がいた。それが全てだ
読了日:11月19日 著者:綾里 けいし
ここでは猫の言葉で話せ (ガガガ文庫 く 3-4)ここでは猫の言葉で話せ (ガガガ文庫 く 3-4)感想
★★★★★ いや、これ傑作だわ。暗殺者として育てられ、人の心を持たず闇に生きる者、殺し屋の哀愁と虚無的な人生観の仄暗い描かれ方も素晴らしいのですが、そんな殺し屋の少女に与えられた一人の女の愛情が、彼女を日常へと導き、また猫という不可思議な生き物の自由な生き様が、彼女に徐々に人の感情を蘇らせていく。猫に癒やされる、でも猫に自分を投影する、でも猫を礼賛する訳でもない。猫はあるがままの猫に過ぎない。でも猫を知る事で彼女は人を知り、人生を実感し人を愛せる人に生る。猫の死に涙する時、彼女は再び人間として産まれたのだ
読了日:11月21日 著者:昏式 龍也
娘のままじゃ、お嫁さんになれない! (電撃文庫)娘のままじゃ、お嫁さんになれない! (電撃文庫)感想
★★★☆ 人一人を家族として引き取るのは決して簡単な事じゃないんですよね。それが無国籍者という何の保証もない娘なら尚更だ。ポップなタイトルと裏腹にそう簡単にラブコメにはならず、幼い頃に遊んであげたきりの育ての親である冒険家の、主人公から見ると祖父となる人の死によって天涯孤独となった少女と、教師をしている主人公が歴とした家族となるまでの物語。桜人と藍良の関係は良好で不器用ながらちゃんと家族してたので、むしろ公的な制度の問題、教師という社会的立場に関する事など、彼らの置かれる環境の方に踏み込むのが新鮮だった
読了日:11月23日 著者:なかひろ
ただ制服を着てるだけ2 (GA文庫)ただ制服を着てるだけ2 (GA文庫)感想
★★★★ 依存する事は人が自立するためにむしろ必要な事なんだ、というNPOの人の言葉には思わず唸らされてしまった。人に頼れ、自分だけで何とかしようとするな、とは良く言われますけれど、依存する事は必要だとまで言ってくれるとその言葉の強さ故にハッとさせられる。届くんですよね。勿論依存の形には色々あるのだとちゃんと語ってくれるのだけれど。それは明莉に強く印象付けられたようだ。だからこそ、彼女は広巳に本当の自分を知ってほしいと思えたんじゃないだろうか。偽の制服を着た、でもそれが本物だった自分の人生を。
読了日:11月23日 著者:神田暁一郎
オーク英雄物語3 忖度列伝 (ファンタジア文庫)オーク英雄物語3 忖度列伝 (ファンタジア文庫)感想
★★★★ マジでバッシュの世直し旅になってきたなあ。戦時の英雄が戦後の混乱に乗じて生まれる闇を正して回る。当人は嫁探しのつもりだけなのに、周囲は勝手に勘違いして……なんだけど、嫁取りの為とは言えバッシュって内心も行動も何だかんだと格好良いので英雄らしい堂々とした振る舞いになってて、だからこそ結果が伴っていてしまい一周回って誤解じゃなくなってるのが面白い。しかし今回、ドワーフは好みじゃないからか、エルフの時と違ってあんまりバッシュのテンション高くなかったなあ。それでも文句言わず奮闘する彼ってだいぶ勤勉だよね
読了日:11月23日 著者:理不尽な孫の手
百花宮のお掃除係 2 転生した新米宮女、後宮のお悩み解決します。 (カドカワBOOKS)百花宮のお掃除係 2 転生した新米宮女、後宮のお悩み解決します。 (カドカワBOOKS)感想
★★★☆ 面倒事はゴメンだし仕事で汲々とさせられるのは勘弁だけど、病気で苦しんでいたり虐待されてる子供を目の当たりにしたら脇目も振らず突っ込んで行っちゃうんだ。それこそ命を救う現場で人生を全うした人の魂に刻まれた為すべき事なんだなあ。新しい人生を心いくまでエンジョイする雨妹ですけど、そういう所は本当に好きです。期待しておらず何の情も感じていなかった父親からの、確かな愛情を見せられて思わず涙してしまう所も人間味を感じさせてもらった。しかし太子様、嬉々とお兄ちゃんしてるなあw
読了日:11月24日 著者:黒辺 あゆみ
このライトノベルがすごい! 2022このライトノベルがすごい! 2022感想
今年も協力者として投票に参加させていただきましたが、相変わらず我が道を行く、になってしまっているようです。それはそれ、自信を持って抜群に面白かったと選びだした作品ですのでむしろ胸を張る所なのですが、一方で上位にあがった作品で読めていないのが多いというのは些か置いていかれている感がありますなあ。面白いと分かっている作品を読もうとするのって、わりと気力体力が必要なのですけど、面白いと分かっていて積んだままなのは勿体なさすぎるだけに、なんとか気合いれたいです。
読了日:11月25日 著者:
王女殿下はお怒りのようです 7.星に導かれし者 (オーバーラップ文庫)王女殿下はお怒りのようです 7.星に導かれし者 (オーバーラップ文庫)感想
ちょっと戦争パートは何をやってるか良く分からなかったなあ。なんで兵器開発陣が戦場の間近まで出てきてるのかも含めて、全体像がさっぱり。レティもあっちこっちにお使いのように火消しに回るばかりで主体的に動く余地が余りなかったので物語的に動きがないなあ、と思ってたらラストに急速に事が起こってしまうのですが、やっぱり何が起こってるのかよくわかんなかったです。にしてもサリーニャの退場の仕方はあれあんまりじゃなかろうか。
読了日:11月27日 著者:八ツ橋 皓
Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 05Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 05感想
★★★★ ファントム、やるとなったらノリノリじゃないか、芳村さん。そしてこれを考えてやらせている三好が世界的にはワイズマンと呼ばれているこの現実w しかし六条さんを育てる事になった事といい、芳村って理系なのに結構理屈じゃない感性で行動の方向性を決める事が多いよねえ。勢いで新アルスルズを子犬にしてしまったりステ極振りしてしまう三好も大概ですが。ともあれ二人が本格的に探索者育成に舵取りをはじめた事でまた大きく事態が動いていきそう。
読了日:11月28日 著者:之 貫紀
海鳥東月の『でたらめ』な事情 (MF文庫J)海鳥東月の『でたらめ』な事情 (MF文庫J)感想
★★★ でたらめちゃん、嘘しか吐けないとか言いながら全然嘘つかないんですけどこの娘。はっ、嘘を吐けないというのが嘘なのか? それまでのストーリーの前提がひっくり返るちゃぶ台返し。これって展開上の強烈なギミックなんですが、本作では一歩進んではちゃぶ台返し、二歩進んではちゃぶ台返し。三歩進んでちゃぶ台返し! ハムスターの回し車じゃないんですから、クルクルちゃぶ台ひっくり返りすぎである。おかげで話が落ち着かずに終始バタバタしてる印象だった。ひたすら早口で畳み掛ける漫才みたい。面白いかどうかはまあ別の話だけれど。
読了日:11月29日 著者:両生類 かえる
佐々木とピーちゃん 異世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 ~魔法少女がアップを始めたようです~佐々木とピーちゃん 異世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 ~魔法少女がアップを始めたようです~感想
★★★☆ 温厚篤実で誠実なサラリーマンの佐々木さん。自己評価あんまり高くないけれど、元の職場でも結構有能だったんじゃないだろうか。後輩くんからは信頼され慕われてたみたいだし。一方で、どんな場面でも修羅場でもその穏やかさが変わらないというのは、佐々木さんがただの凡人とは一線を画する、あるいは越えちゃってる人なんじゃないかと思わせられる所なんですよね。後、最大の死亡フラグが魔法や異能との出会い以前から導火線に火が付いていたのが結構怖い。
読了日:11月29日 著者:ぶんころり

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