【Landreaall 38】  おがき ちか ZERO-SUMコミックス

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最初の種(オリジン・モンスター)を辛くも倒したものの竜胆が昏睡状態に!?
仲間を危険に晒したことを悔いるDXだが――?
大人気王道ファンタジー『Landreaall』、変転の38巻!


衝撃ジェムを食わせたの、大失敗だったのか。
こうしてみると、みんなが幾つも判断ミスをシて失敗してしまっているのがわかってくる。疲弊が極限に達して普段しないだろうミスもあるし、単純にやらかしてしまう場合もある。
それでもいざって時誰もが果断に決断を下すからこそ、ギリギリで致命をしのいでいるんですよね。今回なんぞ、ルーディーは前に出る戦闘力なんて全然ないのに、リドのところに飛び出していったのはくそ度胸なんてもんじゃないでしょう。よくぞまあ、よくぞまあ。

そうして、ダンジョンボスであるオリジンモンスターをかろうじて倒した、にも関わらずなんにも起きないのかー! ドロップアイテムも出ず、上階へ戻る転移杭が現れるでもなく。
残ったのは怪我と疲労でボロボロになったDXたちだけ。将軍蟻も生き残っているけれど、あの場面で共闘しただけでさすがに行動をともにする、とかはしないかー。いや、付かず離れずで近い場所にはいるみたいだけれど。
ようやく、イオンと六甲たち救出部隊とコンタクトが取れた、と思った瞬間に最下層まで飛ばされた挙げ句、死ぬ思いして倒したダンジョンボスは何も残さず、結果としてダンジョンの最下層一番深いところに落とされてしまったのだから、もうさすがにDXたちでも精神的にメタメタになるよねえ。
参るわー、そりゃ参る。食料ももう殆ど残されておらず、最下層から上がるにしてもダンジョン最深部だから出てくるモンスターの強さはこれまで戦って逃げ回っていた相手とはまた比較にならない強さだろう。
実質、ゲームオーバー。もうどうにもならなくなった、ということなのだから。
これで、この状況で他者への攻撃性が増してギスギスするのではなく、各々失敗してしまった事を悔やみ自罰的になるのも彼ららしいし、へこむ人を放っておかずにフォローしたり叱咤したり励ましたり、普段どおりに丁々発止したり、と此後に及んでむしろ一蓮托生ともう十分以上強かった絆がさらに強くなっていくの、素直に凄いなあと思うんですよ。これまでの積み重ねが、信頼がなかったら、絶対崩壊していたでしょうけどねえ。信じ合えなきゃ、生き残れなかったでしょう、これ。

最後の手段は、バジリスクの胞子を使って自分たちを石化させ、救出を待つという手段。しかしそれも、上階と最下層がつながっていなかったり、DXが石化という状態異常が効かない可能性があるかもしれない、と問題が幾つもあり……DXが自分だけ取り残されるの怖いと思ってるんだよ!というルーディーの発言にはちょっと笑ってしまった。いやうん、そうだよね。DXだってそりゃ怖いよね、いやだよね。普段の叩いても全然割れなさそうなDXのメンタル見てると、なかなか気づかないけれど、表に出ないだけでDXだってメンタル鉄じゃないもんなあ。方向性によっては鋼だけど、わりとメタメタなときも多いし。
リドがおかしくなる、あの上にあがろうとするとバトルジャンキーになってしまったの、あれなんなんだろう。ダンジョンの影響? 上の救出部隊でも、腹が減らなくなったり疲労しなくなったりしてる人が出始めてるみたいで、取り込まれはじめてるんだろうか。いよいよヤバい。

そんな中、地上での救出作戦も佳境となってる中で、ついに大老と眼鏡が真実の欠片にたどり着く。それを伝えるために、メイアンディアとトリクシーは救出部隊が進出している最下層へと、彼女たち自身も赴くことに。
ここでのゼクスレン隊長とメイアンディアのやり取りがまたいいんですよねえ。DXたちを助けるために、レディたちが危険を犯す。それを王が許した、彼女たちの願いを叶えたのではなく。
王命である、と。
自分たちは護られるべき存在ではなく、使命を果たすべく王より遣わされたのだと。あなた方、騎士と同じように。
かっこよかったなあ。

そんでもって、そりゃメイアンディアが行くのに、イオンが寝たまんま、なわけないよねー。ラストで飛び起きるイオンの「寝すぎたっ」にはもうニッコリである。