【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 14】  手島史詞/COMTA HJ文庫

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愛で力1000%で贈る至高のラブストーリー!

遂にシアカーンと決着をつけたザガン一派は、祝勝&ザガンの誕生日を祝うためにパーティを開く。
お祝いムード一色で次第に高まる雰囲気の中、魔女ゴメリは突如言い放った。

「――ここに愛で力定例会を開始する! 」

定例会で語られるストーリーはどれも高すぎる「愛で力」を秘めていて――!?
シリーズ史上最高濃度の甘々成分でお届けする、至高のハートフルファンタジーラブコメ第14巻!


あ、そうか、これ一応短編集的な形になるのか。
パーティー内で女子連中が集まって報告会みたいな形で各々が集めた愛で力エピソードをお披露目する、みたいな話になっていたので、短編を羅列しただけのそっけない形になっていないのでそのあたりは非常に楽しかった。というか、リチャードとイチャイチャしているネフテロスが可愛すぎる。前まではシャスティルとの親友関係の方にいっぱいいっぱいでリチャード相手にはまだ反応してなかったもんなあ。リチャードもまたキャラ的にも役者不足という感じだったのですが、先だってのエピソードで見事に存在感確立してみせたと思う。なかなか、彼のようなレディファーストの紳士で傍らでそっと支える系のイケメン男子キャラは居なかったので(キメリエスもわりとそっち系だけど相手がゴメリ婆ちゃんなのでお世話係の側面が強くなっているし)、その意味でもなんだか凄い素直クールになってしまったネフテロスとのイチャイチャは新鮮かつ眼福なんですよねえ。
そう言えば、概ね全員揃ったおかげで誰が魔王を継承したかも整理されていて助かった。ってか、キメリエスは継承していなかったのか。ザガン党の中でも特に抜きん出た実力者であるキメリエスとバルバロスがこの時点で魔王にならなかった、というのはちょっと面白いかもしれない。でもこの二人は放っておいてもいずれどれかの魔王から継承しそうな気もするのだけれど。

さても、短編集である。短編ともなると、それぞれの話で一組のカップルにスポットが当たる、という形になるものですから普段よりもより愛で力が集中して注がれるんですよね。だから、もうイチャラブの濃度が半端ないことに。ただひたすらイチャラブする事が主となる話になっちゃいますもんね、そりゃ致死量を容易に超えること間違いなしですよ。

先の戦いで、なんでかバルバロスと駆け落ちしたことになってるシャスティルには草しか生えない。ってか、短編での幽霊にビビりまくって思わずバルバロスの名前呼んじゃうシャスティルが可愛すぎるんですが。そして、それ聞いちゃってこのシチュで自分の名前呼んでくれたことに悶絶するバルバロスが可愛すぎるんですが。このカップル、ほんとたまらんなあ。このシリーズが大きく飛躍したのって、やっぱりザガンとネフィのカップル以外にまずこのバルバロスとシャスティルのカップルが誕生した事が大きな契機となってますよねえ。ある意味本作における第二のメインカップルといえるのがこの二人なんだよなあ。

いや、最近はキメくんとゴメリ婆ちゃんのカップルが一番の推しなんですけどね。ってかゴメリ婆ちゃん、美少女バージョンもあるのかよ! ってか、魔力切れで変身できなくなって出てきた姿がそれって、本来の見た目はこれってこと!?
それは別にいいんですけれど、美少女バージョンのゴメリお婆ちゃんの姿を、周りから見られないようにそっと抱きしめて隠すキメくんのその行為は、キュンキュン来ちゃうんですけど!? なにその、なに? 慈しみと庇護欲と独占欲が混ざったようなそれはw

ってか、バルバロスの性癖が思いっきりシャスティルに汚染されていた件について。おまえ、最初からじゃないか。もう最初からだったんじゃないかw 

つい最近、正式に恋人に成った黒花とシャックスがまたラブラブすぎやしませんかね!? これもう糖度がヤバいじゃないですか。いつもスルリと躱してはぐらかすシャックス相手にしていたからか黒花ってやたらとグイグイ押すようになっていましたけれど、それがシャックスがついに観念して逃げなくなったら、グイグイ押してしまう分ちゃんと受け止めてくれるようになってしまって、もうやることなすこと黒花のメンタルの許容量完全にオーバーしてますよね? オーバーするの分かっているのに、ついつい今まで通りに押しまくってしまう黒花が可愛すぎるし、それをしっかり受け止めて優しく包み込んでくれるシャックスが、大人っぽくていいですわー、このカップルも。

そして、一番インパクト強かったラーファエルの切ない恋の物語。最初一瞬これ黒花との出会いのお話かと勘違いしかけたんですけれど、そうかー、これが噂の馴れ初めだったのかー。
つーか、さすがラーファエルというべきか。この人だけ渋い人生送ってますよねえ。それだけ彼の世代ってみんな大変な思いをして次世代に繋いできた、と言えるのかもしれませんが。今、こうして多くのカップルが成就して、幸せな時間を送れているのには先人たちの頑張りがあったと思えば、感慨も深くなるというもの。しかし、ラーファエルと黒花のお母さんの間には色々あった、という話は前からしていましたけれど、ここまで一期一会の秘めやかな恋の物語があったとは。そりゃ、そりゃあラーファエルも黒花には過保護にもなりますし、生半可な男相手に黒花を託そうとは思わんよなあ。
ある意味、実の娘だった場合よりも大切にしてしまうんじゃないだろうか。

ラストは真打ち、ザガンとネフィのデート回である。ってか、未だにこの二人の愛で力がまったく衰え知らずなの、ハッキリ言って凄いよね!!
これだけ多種多様のカップルが成立して、そのラブラブっぷりにニヨニヨが止まらなくなっているにも関わらず、原点であるこの二人が存在感薄れるどころか、いざデートとなれば破壊力が全然変わってないどころかさらに凶悪強力になってるの、たまんないんですけど! ほんと、いつまでも初々しくそれでいていい意味で慣れてきて甘え方とか素直で積極的になってて、いやもうたまんないっすね! もう二人のデート風景ってキュアノエイデスの街の名物というか特産になってるんじゃないだろうか、これ。二人が一緒に歩いているのを見れたら今日一日幸せになれます、みたいな話にでもなってるんじゃないだろうか。明らかに、二人の幸せオーラ、街全体におすそ分けされてますもんねえ。二人がデートで立ち寄った店は、評判あがって繁盛していますし。二人を見守る視線の温かいこと熱いこと。
ってか、二人にアテられて自分もシャスティルの可愛い私服姿が見たくなるバルバロスが可愛いんですけど! ほんと、この男あほ可愛いなッ!!