【贅沢三昧したいのです! 転生したのに貧乏なんて許せないので、魔法で領地改革 5】  みわかず/沖史慈宴 アース・スターノベル

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ハスブナル国とのあれこれ以来、平和なアーライル国。ドロードラングでも新しいカップルや子供が誕生したりする中、いよいよお嬢も15歳に。新年早々目覚めると、結婚式の予行?が始まろうとしていて――ウェディングドレス姿で大団円&祝学園卒業! ! の最終巻。その後のSSもたっぷり収録、大満足の一冊!


ご結婚おめでとうございます。

お嬢もついに15歳となって、婚約中だったアンディ王子と結婚式をあげることに。
ふたりとも、お嬢が5歳の時からずっと仲睦まじく愛情を育んできたカップルだけに、10年越しの結婚は感慨深いなんてものじゃない。ほんと、ふたりともちっちゃい頃からずっと見てきたわけですからね。
最初はやんちゃな妹と、優しく見守るお兄さんという風情だった二人が思春期になり相手を意識するようになり、また間に割って入ろうとする間男が現れたりでアンディの独占欲が爆発してしまったり、お嬢の乙女回路がギュンギュンと駆動しだしてしまったり、とこうして振り返ってみると、成長に合わせた恋模様が繰り広げられていたんですなあ。
ドロードラング領の人間はもう殆どみんなお嬢のお兄ちゃんお姉ちゃんオジサンオバサンにお祖父ちゃんお婆ちゃんという姿勢でずっとお嬢の成長を見守ってきた人達なので、どうしても視線は親戚とか身内のものなんですよね。
そういう視点にあてられたのか、こっちまでなんだか親戚のおじさん気分で、めでたいっめでたい。

一巻の表紙なんか見てみなさいよ。幼女が野暮ったい農作業姿だったのが、ほんと綺麗になっちゃってまあ。アンディは最初から子供の頃からイケメンでしたけどね。それでも、大人のかっこよさが滲み出るようになっちゃって。いやまあアンディは最初から懐広いしヤンチャしまくるお嬢を止められる数少ない人でしたし。思えば最初の方から手綱は握ってたんだよなあ。
だからこそ、ドロードラングの皆も当初からアンディならお嬢を任せられる、ってかアンディしか任せられない、という多大な信頼を寄せていたわけですからねえ。
アンディの母も含めた王妃さま方王室の女性陣からも、お嬢は愛でられ慈しまれているだけに、結婚に関してはもう本当に何にも障害はなく、外国関連のトラブルもほぼ前回でカタがついていたので、今回はおおむね大人しく穏やかな結婚式までの日々が続くことに。
いや、別の国が四神にちょっかいかけてきたりしましたけれど、四神全部揃っちゃってる今となっては、相手が火傷で済まなくなるだけでもうこれトラブルとも言えない出来事だったんですよねえ。
とはいえ、お嬢にちょっかいかけると、アンディが逆鱗に触れられたドラゴンになってしまう事が発覚したので、今後むしろお嬢がアンディの事抑えないといけない事も増えてくるのかもしれないw
歯止め役はこれまではアンディの方だったはずなんですけどねえw

ヤンさんとダルジイ、この二人は年も年だし意気投合するだけかな、と思ったらお嬢の結婚を前に先に身辺綺麗にしちゃいましたよ。熟年結婚である。若い連中ばかりではなく、孫もいるくらいの年齢の二人がこうやって落ち着く、いや落ち着きはしないんだけれど家庭を持とうという気になったのはめでたいよなあ。
一巻の一番酷い時は多くの人が家族を失い、生き残ってお嬢のもとに集ったみんなは、若い連中は結ばれてお嬢と共に未来の紡ぎ手になっていったけれど、年寄連中はそんなお嬢たち若い連中を見守るばかりで自分たちの事はもうイイというような一歩引いているような所があっただけに、ヤンさんがこうして所帯を持ってくれたのは、本当の意味でドロードラングの過去の悪夢が終わったんだなあ、という気すらしたんですよねえ。

そして、アンディの妹であるレシィもまた、自分の中で育まれていた恋を成就させることに。
こうしてみると、国王陛下って子どもたち全員幸せな結婚をさせてあげてるんだから、父親としても偉いよなあ。国家元首としても、完全にドロードラングを取り込むし四神の守護を得て諸外国との関係も、危なっかしい所は大概精算しちゃったんだから、名君もいいところなんですよねえ。
後継者教育もほぼ完璧に成し遂げているし、文句の付け所もないんだよなあ。懸念事項あらかた片付けちゃってるので、なんか早いうちに隠居して、ドロードラングに移住してきそうだけれど。
むしろそのために頑張った感すら感じられるぞw

なにはともあれ、完膚なきまでのハッピーエンドで大団円でありました。みんな、恙無くお幸せに〜。