【信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 9.太陽の勇者と水の精霊王】  大崎アイル/Tam-U オーバーラップ文庫

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大魔王の禁呪から世界を救済せよ!

魔王軍との初戦で、無事に光の勇者を守り切った高月マコト。
大魔王の復活が目前に迫るなか、六国連合で一丸となって戦いの準備を進めていた――その矢先。
月の巫女・フリアエの身柄を狙う太陽の勇者から急襲を受ける。
人類最高戦力である光の勇者ですら敵わない圧倒的実力差を前に、打開の道を探るが……?
さらに、とうとう大魔王復活の報せが届く。
駆け付けたマコトは、太陽の女神から神託を告げられ――!?
「高月マコト。……どうか世界を救ってくれないだろうか」
クラスメイト最弱がマイナー女神と最強へ至る異世界攻略ファンタジー、第9巻!

ああ、ついにフリアエさん、誰にも言い訳できないくらい完全陥落してしまいましたね。
まあ今までも既にルーシーとアヤがこの娘はもう手遅れだよ扱いだったので、後は本人の意地みたいなものだったのですが、ついに自分自身でも認めざるを得なくなったわけで。
そりゃ、自分を助けるために死んでしまった、というのはインパクトでありますからなあ。しかし、今までも「姫」だったけれど、フリアエがここまでお姫様枠になってしまうとソフィア王女がそっと脇に押し出されてしまって、ちょっと可愛そうである。ただでさえ、国家運営のお仕事で忙しくてプライベートあまり一緒にいられないのに。
まあこれからは、フリアエも魔人族の国を抱えることになったので建国の忙しさも相まって今までみたいに気軽にマコトと一緒にいられないでしょうけれど。って、忙しい云々言っていられない事になるのですが。

それにしても、マコトって明鏡止水スキルで冷静さ100%保ってたはずなのに、太陽の勇者アレクサンドルにはあれ冷静さ100%でブチ切れてたのか。普段怒らない温厚な男の子を怒らせると怖いなんてもんじゃないよなあ。頭の中が完璧に冷静なまま、限界だの保身だのを一切考慮しなくなるわけですからねえ。

しかし今回の一件というか大トラブルはほぼほぼ運命の女神のイラ様のやらかしだったんじゃないだろうか。ってかこの神様、ずっとやらかししかしてないんですがw 本人一生懸命頑張ってるのはわかる、というか女神様たちの中で一番働き者なくらい大魔王復活という事態に対して精力的に人類への支援を行ってるんですよね。他の神様たちが直接介入を避けているなかで、まどろっこしいと幾度も直接介入しているのはそれだけ真面目にこの人界の危機に向き合っているとも言えるので、悪いとは思えないんだけれど……なんでか、良かれと思ってやったことの大半がなんか残念な事に終わってしまったり、酷いトラブルを引き起こしてしまったり、とどうしても残念なんだよ、イラ様。残念女神なんだよ。
ってか、もうちょっとよく考えて周りと相談して物事進めましょうよ。時々急にいい加減になったり雑になったりするのやめましょうよ。大丈夫大丈夫、と思ってるときほど入念にチェックしましょうよ。貴女がこれいい考えだ!と思いついた事は大概大穴があいているので計画の見直しはちゃんとしましょうよ……うんだめだ、この女神w
いやでも、むしろこの駄目さがなんだか良きに思えてきたんですけれど。土下座が似合う女神様ってのがなんだか一番推しまでありに思えてきたんですけれどw

今回はついに太陽の女神であるアルテナ様まで降臨。七女神の中では一番の格上であり、厳格な太陽の国の守護神ということで融通のきかない堅物の相手を見下してくるような神様かと思ってたのですが。あと、ノア様を一番敵視してきている女神なのでは、と思っていたのですが……。
いや、最初に人々の前に降臨した際はイメージ通りの問答無用で傲岸不遜な最高神といった風情だったのですけれど、あくまであれは営業用の演技だったんですね。営業用といったらあれですけれど。
本来のアルテナ様はかなり気さくでさっぱりとしたお姉さんで……いや、さっぱりはしていないか。ノア様に黙って敵対されたことを根に持って1000年間拗ねてたというし。ってか、ノア様とは幼馴染だったんですねえ。
……いや、なんか最初のイメージと全然違って女神様同士は普通にみんな仲いいのか!? ノア様、全然嫌われてたり憎まれてたりしないじゃないですか。水の女神のエイル様だけが特別大らかでノア様とも有効的だと思ってたのに。
むしろ、エイル様が一番女神様がたの中で腹黒で性格悪いじゃないですかー。やだもー。
まあ性格ヤバそうなのは、ノアさまも双璧なのですが。ノア様降臨した時に場に居合わせた人間の殆どが発狂してしまったのを見ると、邪神と言われても仕方ないんじゃないだろうかあのひと。
腹に一物抱えているのは間違いないですしね。

大魔王復活まであと一日、ということでこの物語もクライマックスか、と思っていた所にまさかの新章突入、過去編へという事に相成りましたけれど、他の女神様たちが苦渋の選択という風情だったのに対して、どうもノア様だけはこれから何が起こるか知ってるっぽいんですよね。この女神間の情報格差はどういう理由なんだろう。さらっと今回、マコトは大賢者の騎士にも契約されていましたけれど、あれって実は重要なイベントだったんじゃないだろうか。
ともあれ謎多き千年前の救世主アベルと大魔王の戦争の真実が紐解かれる次回、楽しみです。