【聖騎士になったけど団長のおっぱいが凄すぎて心が清められない 1】  木の芽/雨傘 ゆん KADOKAWA

Amazon Kindle BOOK☆WALKER DMMブックス
知ってるか? おっぱいって素振りするたびにバルンバルン揺れるんだぜ?

剣聖を志すルーガは誠実さと剣の実力をかわれ、聖騎士団へ入団することになった。
配属先は「地獄」と噂される第六番団。
過酷な任務を覚悟したルーガの前に現れたのは、巨乳の美人団長リオン・マイリィ。
「ようこそ、ルーガ。第六番団で唯一の男性聖騎士としてあなたを迎え入れます」

右を向けば巨乳!左を向けば美女だらけ!?
絶対不可避の 騎士団(ハーレム) でルーガの理性は耐えられるのか!!
男の理性が躊躇される地獄のような天国へ。
天国のような地獄へ、というべきか。
女性ばかりの聖騎士隊第六番団へと配属されることになった主人公のルーガくん。これまでも男性が配属されることもあったけれど、すぐに追い出されてしまう曰く付きの騎士団。
配属されるまで、そこが女性ばかりの団だとは知らなかったんですね、ルーガくん。もちろん、彼も年頃の若い男の子。魔乳というほかない団長のリオンのそれに目を奪われ、女性団員たちのキャッキャウフフな女性空間特有の無防備なコミュニケーションにクラクラさせられ、と当然理性は揺さぶられまくるのであるが、そこはグッと我慢。耐えるのである。ただただ耐えるのである。理性をかき集め、孤立無援の籠城戦を戦い続けるのである。
これは苦しい。辛い。泣きそう。でも、誰に言われずとも一切そうした下卑た獣欲を表に出さずに女性たちに不快感を抱かせないように礼儀正しく振る舞おうとするのは、ルーガくんの根っからの性質なんですよね。根本から好青年なんですよ。真面目な紳士なんですよ。
この6番団は団長のリオンを含めて、男性に対して不安や不満、性的なトラウマを抱いている人が多く、リオン団長によって一種の女性騎士の駆け込み寺としての聖域としても機能していたんですね。
だから、中に入ってくる男性隊員に対しての反発や嫌悪感は尋常ではない。でも、そんな感情的生理的反発を、ルーガくんはその真摯な振る舞い、女性たちを性的に見ない、向こうから無防備な姿を見せてしまったり偶然ラッキースケベ的な出来事に遭遇しても、彼が悪くなくても自分から謝り欲望を向けまいとする姿勢が、そんな彼女たちの信頼を手繰り寄せていくのである。
何か思惑あってのことではなく、本当に心からの真摯な振る舞いだからこそ、受け入れられていくんですね。
ハーレム環境だ、わっほいわっほい、なんて喜ぶのはまあそもそも剛の者というのもあるんですけどね。女性だけの環境に男一人で放り込まれたら、そりゃ居心地悪いなんてもんじゃなく、普通はしんどいです。でも、彼は環境に不平を言わず、女性たちを逆恨みなどせず、ひたすら自らの克己心の問題だと自分を律し続けるのである。見上げた紳士であり、好青年なんですよ。
でも、あまりに頑張りすぎたものだから、女性陣からは段々と彼は性欲がないんじゃないか、或いは危険性が皆無の安全な男、もしくは男色家? なんて風に見られだしてしまうのである。
これはつらい。
性欲は自然な欲求であります。魅力的な女性が周囲にいたら、通常の異性愛者ならどうしたってムラムラしてしまうでしょう。それを、無いものとして扱われてしまうと、ねえ。しんどい!
いや、ルーガくんも我慢しすぎたきらいもありますし、リオン団長にも問題があって容易に性欲を向けられるわけにはいかない事情もあったわけですが。
でも、無理をし続ければどれだけ健康健全な男子であっても壊れてしまうもの。肉体もまた自然を保とうとしてしまいます。
ルーガくんはまず告解という形で、シスターに色々と本音をぶちまけてしまうのですが……お金玉公ってシスター、これまでも既成概念を破壊され意識革命を起こしてしまった凄い相手だった、と衝撃に頭おかしくなってたにしてもそのあだ名はちょっと、色々と、ねえw

リオン団長をはじめとして、彼と一緒に動くことの多い女性隊員たちは、彼の紳士で優しい人柄や騎士としても頼りがいのある仕事っぷりに、心惹かれていくわけですが、さすがにルーガくんのことを聖人君子と勘違いしたまま無理押しする形にならなくて、ちょっとホッとしました。
どれだけ強くても、どれだけ理性的でも、彼はただの若い男の子。ただ、鉄の精神で欲望を抑え込んでいた、頑張り屋さん。そのあたりの現実をちゃんと踏まえた上で、お互いの心を開いて距離近づけることが出来たのは、変に破綻して偉いことにならなくて良かったです。
……いや、十分破綻してしまったんでしょうか。むしろリオン団長たちの方が全然理性効いてないような。男からの獣欲に反抗することばかりに終始していたので、自分たちの方の獣欲を全然抑制する術を知らないというか、手綱を掴めていないというか。リオン団長は彼女が抱えている特性もあることですし、なんかもう歯止め効いてないよ?
オーバーランです、それはもうだいたいオーバーランですよ!
まあ、なんか存在自体がオーバーランしてしまった人もいたので、それに比べれば健全? 健全ではないですね。健全ではないけれど、あっちの一線飛び越えて後戻りできないところまでタッチダウンしてしまったあの人はどうするんだろう。ってか、ルーガくんがどうするんだろう。あの人の方はもう覚悟決めてしまったというか、行くところまで報われなくても行く覚悟を決めちゃっているので後ろも顧みないだろうけれど、ルーガくんどうするの? 取り返しつかないよ、もう!?

なにはともあれ、ルーガ君が克己心の塊みたいな好青年であり、同時に年相応のおっぱい大好きなお兄ちゃんで、我慢に我慢を重ねる姿は尊しと言えるほどに頑張っていただけに、君は美味しい思いをしていいんだよ、ご褒美貰ったっていいじゃない。といろいろと心が優しく穏やかに広がって許しの気持ちを抱けるお話でした。