【望まぬ不死の冒険者 9】 丘野優/ じゃいあん オーバーラップノベルス

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不死者、新たな力を得る。

マルトの街を襲った吸血鬼を、ニヴやイザークたちと共闘し、見事事態を収めたレントたち。
眠りについたラウラの血を飲むことで《存在進化》したレントは、事件に巻き込まれ眷属となったリナとともに、さらに身体能力が上昇したことを確認していく。
そして、吸血鬼の代表的な特殊能力である《分化》をイザークから教わることに。
蝙蝠の姿となったイザークを参考に訓練を行う二人。
リナは猫の姿に。かたやレントは移動できない樹木の姿をとり始め……!?
そしてマルトの街は、新たに発生した迷宮の調査をすべく《塔》や《学院》の人間が大挙して押し寄せ、にぎわいを見せはじめる。
レントもまた、冒険者組合長ウルフから専用の仕事を依頼され――。
強大な魔物と戦い、多くの謎を解き、そして強くなる。
死してもなお遙かなる神銀級を目指す、不死者レントの『冒険』、第9弾――!


改めてリサを交えて、イザークに吸血鬼の能力についてレクチャーしてもらうことになったのだけれど、そう言えば今まで吸血鬼になったなった、と言いつつ吸血鬼由来の能力についてはさっぱり使う機会がなかったというか、使う発想すらなかったんですよね。
レントがまったく吸血鬼という印象ないのも、そのせいじゃないんだろうか。昼間も普通に出歩くし、聖属性の聖気も普通に使うし。全然吸血鬼らしさがないものだから、いっそ全然別物なんじゃないか、とも考えられたのだけれど。
でも、イザークの指導によってちゃんと吸血鬼の能力使えるようになっているので、吸血鬼関連ではあるのか。
でも、分化の能力……霧になったり無数のコウモリになったりするやつですね。あれを教えられて、レントがちょっと意味の分からない分化の使い方をした際に、イザークが凄い! 普通は絶対に出来ない難易度高い使い方だ! でも、技術的に凄いだけで実力として使うには微妙? なんか微妙? という実に微妙な反応だったのは笑ってしまいました。
普段から、レントって自分の能力について人間だった頃より強くなったし色々と尋常じゃない事も出来るようになったけれど、周囲の強い人達と比べると突き抜けてるわけではないし、なんか微妙だなー、と評価していて、さすがに自己評価低いんじゃないかな、と思ってたんですが……。
親しくなったとはいえ第三者であり、感情移入するほど身近ではないが故に客観的に見てくれるだろうイザークが、……なんか微妙? みたいな反応しているところを見ると、やっぱりレントって実際そうなのかw
まあレントらしいというか、まじレントですね。

しかし、リサはあっけらかんとして物怖じしなくて明るいキャラクター、ムードメーカーにもなっていいですよね。この娘、一巻の最初の方に出てそれ以降あんまり出番なかった、というのはもったいなかったんじゃないだろうか。小鼠の眷属であるエーデルがなんか先輩みたいな態度取ってますけど、意外とこのコンビもいい感じですし。
でも、このままパーティー組むんじゃなくて、普通に置いてくんですね。いや、てっきりもうレントが連れて歩くのかと思ってたんですけれど。吸血鬼かどうかわからないけれど、同じ種族になったわけですし、彼女も秘密の塊みたいな存在になってしまった以上放置しとくわけにも行かないし、と思ってたのに放置ですか!
しかも、アリゼとセットにして放置! アリゼの方もせっかく弟子にしたのに、ずっと放置しっぱなしじゃないですかね!? あれ、一応時間あるときには指導してるんだろうか。そういう描写してないし、レントにしてもロレーヌにしてもずっと忙しいようだったんだが。今度も今回の王都に出張みたいに、各地に出向くこと多くなるだろうに。どうするんだろう。

マルトの街に新しく誕生してしまったダンジョン。ダンジョンの発生という稀有な自体に、各地から研究者たちが退去として押し寄せてきている中、リサとも旧知な学院の生徒たちという新キャラが登場したわけですけれど、この子たちも結局しばらく置き去りなんですよね。
ギルマスの依頼で王都に出向くことになっちゃったから。まあ順番にイベントが起きるなんて事は本来ないはずで、畳み掛けてくる時は重なるようにあれこれ発生しているし、こちとら一人なので一つ一つ片付けていくしかないので仕方ないんでしょうけれど。
そもそも、王女様助けて一度面会に行かなきゃいけなかったのも随分ほったらかしにしてたもんなあ。
とりあえずマルトで暗躍する吸血鬼関連の事件が解決したので、大きな懸案が一つ片付いたと考えればいいのでしょう。ニヴ・マリスがこれでしばらくマルトから居なくなるのは予想していたのですけれど、聖女ミュリアスが一緒についていくはめになってたのはこっちは予想外w この人、結構鳴り物入りで登場したのに、ほぼほぼニヴのお目付け役で振り回されてるだけでしたねw

しかし、ロレーヌは冒険者という以前に研究者で学者だと自称しているわけだし、もっとこうずっと家に籠もっていてレントの帰る場所を守ってるみたいな立ち位置になるのかと思ってたら、何だかんだとずっといっしょに行動してますね。今度の王都行きにも同行してるわけですし、他の場所に行くときも最近はほぼ離れずついてきているわけで。なんかもう、他の人入る余地なくなっちゃってるぞ!? いやまあ、それはもうレントの故郷についてかえってほぼ嫁扱いされている時点でわかっていたことでもありますが。
これ、レントのソロと言っていいんだろうか。もうロレーヌとの二人パーティーじゃないの?